岡潔講演録【5】情の特色にある言葉です。
空間は量的に質的にありませんが、時については2種類、2つですね。過去と現在、それだけですが、新しい現在が古い現在に変わる。その古い現在が過去になっていくということは限りなく繰り返される。そういう意味で未来は無い。
ヒトが”わかる”のは、物と事です。事とは「動き」です。これを図にします。
図1
それで、岡潔の言葉を{物と事【動き】}の軌跡に置き換えます。
図2 色つきの丸のみ現在 (矢印は未来の【事】だから存在しない。)
この図に習って岡潔の言葉を言い換えます。
物が”わかり”、事がわかる。次に新しい物が”わかり”、新しい事がわかる。古い「物と事」が過去になっていくということは限りなく繰り返される。その意味で未来は無い。
ダブルクォーテーション「”」の”わかる”のみが現在(古神道で 中今 ※と言う。)で、色つきの○で示しました。それ以前は記憶による過去です。
それで、「物が”わかる”」と古い「物がわかる」との変位が事(動き)である訳です。
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