どこかのサイトでニコラ・テスラが「回転」について言及していたと記憶していたのですが、なかなか見つかりませんでした。 これまでに読んだ本を調べてみるとテスラの言葉が載っていましたので引用します。 フリーエネルギー研究序説:多湖敬彦著徳間書店のp48「テスラの予言」より。
「空間はエネルギーで満たされている」
この確信をテスラは死ぬまで、一貫して持ち続けていた。例えば、千八百九十五年の発言を見てみよう。
「われわれは終わりのない空間を、想像もつかない速度で渦を巻いて回転している。すべては回転し、運動している。すべてはエネルギーである。このエネルギーを直接、手にする方法があるにちがいない」
そして千九百三十六年、八十歳の誕生日を迎えたテスラは確信を持って断言する。
「何世代もしないうちに、人類は空間の中で好きな所からエネルギーを取り出すことができるようになるだろう」
気になるのは、回転運動こそが宇宙の本質だと主張しているニコラ・テスラの遺した資料(Colorado Springs Notes 1899-1900)に単極誘導に関する記述が見当たらないことでした。 テスラの遺した資料は、これだけではないはずです。 冒頭のフリーエネルギー研究序説には、テスラの死後すぐに、FBIをはじめとする機関が捜索にやってきて、書類のほとんどを持ち去ったようです。 トム・ベアデンはニコラ・テスラについて研究していますので、管理人が集めた Tom Bearden files や Dr. Peter Lindemann に関する資料を調べても単極誘導に関する資料は出てきませんでした。(見落としがあるかも知れません。) テスラの言葉と遺された資料との間の不整合はとても気になります。
上記のことは、過去に書いたように記憶していますけれど、大事なことだと感じますのであらためて記しました。
今回あらためて、EV Gray tube や Gray conversion tube について検索していましたところ、Dr. Peter Lindemann による The Free Energy Secrets of Cold Electricity のpdfの中に
図1 出典: The Free Energy Secrets of Cold Electricity p34
Magnetically Quenched Spark がありました。この図は以前から知っていたのですけれど、これまでに学んだ「電気磁気学」からすれば意味を見いだせませんので、特に意識することはありませんでした。
図2 Hot Air Quenched Spar 出典:上記に同じ
は、空気中での放電の様子を上から観察するのでしょうか。詳細図です。
で、関連する動画を検索していたところ
.
動画1Plasma Vortex Force Field
がありました。 これは、管理人による
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動画2
と同じものです。 また、放電による回転の特性を調べた
.
動画3
あるいは
動画4
さらには、
.
動画5
があります。 放電の回転運動にかかる力学的特性を調べた
.
動画6
があります。
上記の動画2~6は、時系列ではありませんけれど、その元となった実験が
.
動画7
です。これが実は、ニコラ・テスラによる図1と同じだったということに気付きました。似たような動画がたくさんあります。
さらに遡ると動画7の実験を行うこととなった切っ掛けは、
.
動画8
と
.
動画9
でした。
図1と図2に示すとおり、ニコラ・テスラが何故に放電の近傍に磁石を置いたのか? 理由がわかるような気がします。 つまり、磁石付近において、放電(電流)の方向と直交する力が放電に働いているということです。プラズマ放電による空気の高熱化による上昇気流の影響はありますでしょうけれど、スラスト方向に力が働いています。これはマイケル・ファラデーが発見した「単極誘導」の現象です。 動画1のコメント欄に作者自身が「The reason the arc rotates is because there is a Lorentz force acting on it. The arc is essentially functioning the same as the wire in a homopolar motor like this:」とコメントしています。
残念ながらテスラの遺した資料を見ても、彼の狙いは何だったのか、管理人はわかりません。
最後に某フォーラム(失念)で拾った画像をあげておきます。
写真1 出典:失念 (板で隠さないで!)
とE・V・グレイによるスタティック・ジェネレーター
写真2 出展:Solid State Photos
を比較すると面白いです。 以前、動画サイトで見かけたのは、スタティック・ジェネレーターらしき装置の蓋を開けて内部の様子を見せていたものです。 どうしてもその動画を見つけられません。 動画では、確か内部にセレン整流器のような部品が写っていました。 スタティック・ジェネレーターについては、こちらが参考になります。
補足です。 冒頭のテスラの「エネルギー」という言葉について。
当サイトではエネルギー[ML2T-2]のことを運動Pと呼んでいます。 弧理論の考え方では、余分な次元軸(E軸)上の実体が真のエネルギーを持っており、エネルギー[ML2T-2]と区別しています。 M軸に直交するE軸上の実体が持つ真のエネルギーは、M軸上では位置を持ちません。ですからテスラのいう「空間はエネルギーで満たされている」と同義になります。
テスラが実現を希望した、フリーエネルギーを弧理論の考え方で表現すると、次のように云えます。
M軸上で位置を特定できないE軸上の実体が持つ真のエネルギーをM軸上に運動P(エネルギー[ML2T-2])として取り出す。
そういえば、以前
写真3
プラズマボールの中心にある電極の先端に小さな円筒形の磁石を入れて、(上から見て)プラズマが螺旋状にできないか試したことがあります。 できてよさそうなのに、その時はうまくいきませんでした。 中に入れた磁石とガラス球との間が離れすぎているのが原因かも知れません。 これまでの実験では、プラズマが螺旋を描くためにはガラス球が反作用を受ける必要があります。一般に売られているプラズマボールは、中心の電極とガラス球とが離れすぎています。 動画1のようにプラズマがくるくると回れば面白いです。 実現できれば綺麗だろうと思います。 このアイディアで実用新案?くらいとれそうです。
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