電磁気学  正しいと思えない

近頃、 電磁気学 について考えています。2012年から約3年間、主にマイケルファラデーが作った単極モーターについて、生じる力の力学特性について実験しました。

かなり忘れていますので、資料を見ながら思い出しています。直近の記事をお読みください。

単極誘導の現象は、次のように説明されます。起電力Vは次の式に従うとされます。

単極誘導を説明するに次のような図によることが多いです。

図1

あるいは、次図。

図2

図で示された回路(流路、経路)ABLにかかる起電力Vは、磁束密度Bと回転にかかる角速度ωに比例するとされます。この回路をよぎる磁束に疑問があります。図は、どこをどのようによぎることを意味するのか不明です。

図1,図2の誘導(発電)回路に電流を流すと単極モーターになります。誘導(発電)の現象よりモーター(電動機)の現象の方が確かめやすいため、単極モーターについて確かめました。

20種類くらいの実験を行って気づいたことがあります。

  • 磁石は力学的に無関係
  • 単極モーターに生じる力は接点で生じているらしい
  • 電流を流す経路は、図に示される回転軸を通らなくてもよい
  • 回路をよぎる磁束を最小にしても、力は生じる

この結果から、考えたのが次図です。 続きを読む

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素粒子物理学 は名曲か? 具体と抽象について

これまで、地球の文明は、抽象化が進んでいると何度か書いてきました。抽象化は2つの心の乖離を生むから、不健康だとの考えです。 ただ、うまく説明できませんでした。何とかわかりやすい例を示せそうなのでメモします。

前提として、「自然はE軸からの投影による映像(M軸)」というのがあります。ヒトが肉体に備わった器官でわかるのはです。

  • 弧理論では、物と事は一つの実体の異なる面に過ぎない。

図で示すと次です。

図1 物と事(運動)は一つの実体の異なる面に過ぎない 事は実体の投影角による

  • 物は基本粒子(陽子・中性子・電子)からなる
  • 事(運動)は次による
  • 圧力
  • 角度
  • 時間(角度から作る:過行く運動の記憶に基づいて、人が抱く観念)
  • 波動(含む”ソリトン:孤立波”~素粒子群)
  • 速度
  • 加速度
  • 統計
  • 確率(投影の結果であって、原因ではない)
  • 情報(記憶)

物は、ヒトの肉体に備わった器官でわかる具体です。

例えば、お砂糖とかバナナなどの食物などです。 物と物との関係も具体です。例えば、コーヒーにお砂糖を入れます。 物と事との関係は少し抽象になります。お金は物(商品)との関係になります。先物取引は既に抽象です。お砂糖や大豆の先物取引には未到来の時間(期日)の値を予想します。日常生活で利用するポイントカードなども抽象です。不換紙幣であるお金自体が抽象なのですが、現金を持ち歩かなくてよくなっていることは、さらなる抽象化を意味します。

以上を区分します。

  • 物と物
  • 物と事
  • 事と事

物は比較的に単純ですが、幾らでも複雑化できます。数学なども抽象ですから、際限がありません。(必ず、どこかで繰り返しが現れます。)ですから、数学や物理の問題で心を病むことがあります。

 

因みに、上記の2つの心の乖離とは次図で示す、具体と抽象に対応します。 続きを読む

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磁石 は単原子と同じ振る舞いをしている

****追記9/21 電磁気現象をE-M軸での位相問題として考察しています。別の対称性について考えていて、電磁誘導の図化が間違っていることに気づきました。そこで、図1、図2を削除します。ただし、記事に示したい対称性の考え方は間違っているとは考えていません。そこで、記事全部を削除せずに図を削除したまま考察を続けます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ****→ なお、削除した図において、正しくは「黒色で示した実線は起電力」、「緑色で示した破線は運動」と訂正しますので、読み替えてください。混乱を避けるため、図は差し替えません。あしからず。

 

前回の記事の続きです。今回出した電磁誘導と単極誘導の間にある対称性をまとめた図です。

図1

磁石 の周囲に電磁誘導と単極誘導が引き起こされる領域を図示しました。(4)について考えるところ、どうも原子の構造に似ていると感じてきました。そこで、象徴的な表現として「 磁石 は単原子と同じ振る舞いをしているのではないか。」と何度も書いてきました。サイト内を検索すると過去、18件の記事がありました。2014年が初出です。

(4)の図に典型的な原子模型を重ねます。

図2

上の右図について。勿論、原子がこのような平板な形状だと主張しているのではありません。おおむね立体的な球の形であろうとは思います。外に殻電子が取り巻き、中心に原子核(陽子・中性子)がある状態を指します。

だからといって、量子力学で説明されるような形状であると考えていません。例えば、以下です。

gif1

あるいは以下です。

図3

量子状態を電子雲として示されます。このような形状を採用しない理由があります。

  • 自然は別の次元軸(E軸という)からの投影による映像(M軸という)

このように考えることとなった切っ掛けは、ある科学者の言葉からです。

たとえば地球の科学者は電子が粒子で、波動性の二重性をもつものと定義せざるを得ない状態にある。彼らは電子は確率波をもつ粒子だということによってこれを正当化させようとしている。これは心で描くことのできない状態であって、そのために進歩の唯一の方法として抽象的な数学に頼らねばならなくなる。

正しく眺めれば、基本的な真理は常に簡単で理解が容易なのだ。

下線は管理人による。「心で描けない」が問題です。言い換えると、人は映像しか心に描けないという意味にとれます。電子の量子力学的解釈を否定はしていません。ある科学者による言葉を解釈すると次になります。 続きを読む

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電磁誘導と単極誘導は空間的に対称である  電磁気学 は間違っている

****追記9/21 電磁気現象をE-M軸での位相問題として考察しています。別の対称性について考えていて、電磁誘導の図化が間違っていることに気づきました。そこで、図6、図10、図12を削除します。ただし、記事に示したい対称性の考え方は間違っているとは考えていません。そこで、記事全部を削除せずに図を削除したまま考察を続けます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。 **** → なお、削除した図において、正しくは「黒色で示した実線は起電力」、「緑色で示した破線は運動」と訂正しますので、読み替えてください。混乱を避けるため、図は差し替えません。あしからず。

 

電気磁気の性質を言うときよく用いられるのが次図です。

図1 ファラデーの法則とアンペールの法則

そして、 電磁気学 の成果である電磁波を説明するに次の図が用いられます。

図2 出展:電磁界・電磁波ってなに?

図2は図1に示した電場磁場を直交して組み合わせたものです。綺麗に説明できています。

しかし、管理人は 電磁気学 の教科書に違和感がありました。正直、わかりにくいです。その理由はいくつかあります。調べた限りの教科書や参考書に例外はありませんでした。

  1. 電気磁気のいずれも、力が何処と何処に働くか、ほとんど示されていない。力学的特性についての記述が皆無である。
  2. 単極誘導についての説明がほぼない。しかもローレンツ力と言い換えられている。
  3. 矢鱈と抽象的な(数学)モデルに置き換えている。

2013年から約3年間、主に単極モーターに生じる力の作用と反作用について調べた経験からして、現在の教科書では大事なことが抜け落ちてしまっていると感じます。

 

最近、電磁誘導と単極誘導の間には空間的に対称な形をしていると気づいたので、順を追って説明します。少し前置きが長いです。

恐らく、図1、図2以外の形で電磁気現象について空間的な対称性があるという考え方は、これまでの関連する資料に一切出てきてないと思います。少なくとも管理人が調べた中にはありませんでした。 続きを読む

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筑波大学の論文『ファインマンも解けなかった問題を解明 ~ファラデーの電磁誘導の法則とローレンツ力はなぜ同じ起電力を与えるのか~』への疑問

2017年9月に筑波大学による電磁気学に関する記事『ファインマンも解けなかった問題を解明 ~ファラデーの電磁誘導の法則とローレンツ力はなぜ同じ起電力を与えるのか~』を読んで、感想を書いて以来、幾つかの関連記事を書きました。当サイトを「ファインマン」で検索すると9件の過去記事があります。この論文の主旨は、かいつまんで説明すると以下です。

  • 『古典電磁気学で見られた2つの本質的に異なる方法での奇妙な一致』を「電子の量子状態を表す波動関数の位相因子の2重性により繋がっていた」とわかった。

まとめると、古典的に2つの方法があるのを量子力学で波動関数による2重性に置き換えただけです。これでは、まったくわかった感がありません。過去記事を幾つかあげます。

これまでの記事をまとめると2点の疑問があります。

 

1.確かに単極誘導は、ローレンツ力として説明は出来ます。

図1

その結果として、電子は磁場に垂直な平面内で等速円運動をします。

図2 出展:ローレンツ力を慶應生がイラストで丁寧に解説!円運動との関係も!

ところが前に説明した通り、何処と何処に力が働くかの説明が抜けていますし、本質的な回転運動であるという特徴が削除されています。

単極誘導について、ベタな表現ですが 大事なのは「回す」ではなくて「回る」運動であることです。ローレンツ力を解説している人たちも実際に実験で確かめた人は皆無だろうと感じます。教科書で学んだだけでわかったつもりなのがよくわかります。「回る」とは、回転させる機構が不要な運動のことを示します。対して、電磁誘導は往復運動ですから回転運動に変換する機構が絶対に必要です。

写真1 出展:ニコラ・テスラ

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情報 に本質はない

管理人は、かなり前から「 情報 とは何か?」ということを考え続けてきました。漸く意味がわかりましたので、ここにメモします。

情報 とは何かについて、Wikiによれば、次のように記されています。

  1.  意味のあるデータの集まり
  2. あるものごとの内容や事情についての知らせのこと。
  3. 文字・数字などの記号やシンボルの媒体によって伝達され、受け手において、状況に対する知識をもたらしたり、適切な判断を助けたりするもののこと。
  4. 生体が働くために用いられている指令や信号のこと。
  5. (情報理論(通信理論)での用法)価値判断を除いて、量的な存在としてとらえたそれ

同じく、情報とデータは異なるという記事があります。実は似て非なるもの!?「データ」と「情報」の違いとは? 書かれている内容を要約すると次です。

  • データは数字・記号。事実を集積しているだけ。読み解くには専門知識が必要。
  • 情報はデータから部分的に収集、加工したもの。次に何をすればいいのかの検討材料になるもの

管理人が知っている情報の定義はWikiにある5.です。詳しくは”情報量”に示されています。

弧理論には次の前提があります。

  • 自然(宇宙)は別の次元軸(E軸という)からの投影による映像(M軸という)

そこから、ヒトが出来ています。ヒトがわかるのがです。

  • ヒトの肉体に備わった器官でわかるわかるのが物と事
  • 物と事はE軸上にある実体の異なる面に過ぎない
  • 物とは3種類(陽子・中性子・電子)ある
  • 実体が90度以外の角度で投影されることにより事(運動)となる

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重力 は電磁力と何処かでつながっている

4年ほど前から、何度か 重力 と単極誘導は同種の?現象だと記事にしてきました。しかし、うまく伝わらない(あるいは、管理人の力不足)故に、あまり読まれないので、改めて順を追って書きます。

電磁気学では、マイケル・ファラデーが発見した単極誘導の現象は、ほぼ消し去られています。代わりにローレンツ力として教科書に載っています。

しかし、大事なのは回転運動そのものです。どの電磁気学の教科書にも何処と何処に力が働くのかまったく書いてありませんし、回転運動を軽く扱っています。(調べた限りで。)空間に固定された点がないことは誰でも知っています。ですから、空間において重要なのは回転運動です。

管理人は、単極誘導モーターの実験を通して「単極誘導は本質的な回転運動」だと確信しました。ベタな表現ですが、電磁誘導を「回す」、単極誘導を「回る」と表現しています。また、単極誘導を空間が持つ本質的な回転運動と位置付けています。

 

2017年9月に筑波大学から出された「ファインマンも解けなかった問題を解明 ~ファラデーの電磁誘導の法則とローレンツ力はなぜ同じ起電力を与えるのか~」という論文の概要を読みました。この論文の主旨は、かいつまんで説明すると以下です。

  • 『古典電磁気学で見られた2つの本質的に異なる方法での奇妙な一致』を「電子の量子状態を表す波動関数の位相因子の2重性により繋がっていた」とわかった。

まとめると、古典的に2つの方法があるのを量子力学で波動関数による2重性に置き換えただけです。これでは、まったくわかった感がありません

そこで、論文で指摘のあったファインマンの電磁気学教科書を調べました。213ページからです。

われわれは物理学のほかのところではどこにも、このように単純で正確な一般法則がほんとうの理解のために二つのちがった現象による分析を必要とする場合を知らない

下線は管理人による。ここで、考えました。「二つのちがった現象による分析を必要とする場合を知らない」というが、管理人は、”よく似た現象があるじゃないか。”と思いました。 続きを読む

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研究 に数学は必須でない

2010年より 研究 を続けてきました。今年で13年目です。これまで、幾つかの資料を基に考察を続けてきました。研究と言っても計算ができるわけではなく、日常生活の中に考察するだけです。こんなやり方でよいのかと自問自答してきました。

ここまで来て、やっと 研究 に数学は必ずしも必要ではないと思えるようになってきました。管理人がやってきたのは創造です。発散トーラスであり、境界空間の仮説と模型であったりします。「自然が映像ならば近接作用はあり得ない」ことなども含まれます。

創造の仕組みはよくわかっていませんけれども、ヲシテ文献で言うトのヲシテであり、仏教でいう”他力”であり、”気づかされる”です。

図1 第1の心は「外のない内」 だから自然科学に”創造”の仕組みはない

紙と鉛筆があれば、”創造”できるというならば、誰にでも創造できます。ところが、脳という処理系には、どう考えても創造の仕組みはありません。

近頃感じるのは、「人は物や事を言葉でわかっているのではない」ということです。「わかっている」というのは「わかる」です。「わかる」の語源は「わける」です。人は物や事を「言葉でわける」ことよによりわかっているのではありません

どう考えても岡潔が言った通り「人には心が2つある」というところから話を進めねば始まらないです。第2の心(ヲシテ文献のタマ:心の本体:時の現在)により、何となくわかるというのがなければ創造はあり得ないです。

いつ、どこで、どのようにわかるのか、自分では如何ともしがたいのが”創造”です。わからないものに関心を集め続けるという行為。”弛緩と感心”しかありません。数学者でさえ”弛緩と感心”を持ち続けているから発見があるのです。

心が2つあることがわからない人にとって、当サイトは無価値です。

 

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現代 物理学 はアルキメデスの頃と変わっていない 物理学者に問う

学生の頃、相対性理論の教科書を見ても少しも相対的だと感じられませんでしたすべての物体の運動は相対的です。駅のホームに停車中の電車から見える景色は運動の相対性を実感します。

管理人の持っている相対論(平川浩正著:共立出版)の教科書には運動の相対性を論じているようには見えなかったです。

写真1

勿論、管理人の出来が悪かったからというのが一般的な評価であることは承知しています。

ところが、研究生活に入ってからいろいろ考察するにつけ、現代の 物理学 の歴史を振り返ると「現在の自然科学のおかれた状況はアルキメデスの梃子(テコ)の頃と同じだと」確信するようになりました。アルキメデスは、古代ギリシアの科学者です。彼は、次のように言ったとされます。

私に支点を与えよ。そうすれば地球を動かしてみせよう。

図1 出展:出てるかいpart4「私に支点を与えよ」

宇宙に固定された点がないことは誰でも知っています。ところが、地球上で最大と思われる実験装置であるLHC加速器でさえも粒子の加速に固定された地面を用いています。

写真2 出展:Firing up the LHC(CERN)

粒子の加速にかかる反作用を地面が受けています。これは図1の様子と同じです。

何かが変です。何となくですが、その発想の元はアインシュタインの相対性理論にあるような気がします。現時点では、何と表現すればよいかわかりませんが、実験系に観測者を含んでいると具合が悪いというか、そんな気がします。図1で言えばアルキメデスとアルキメデスを見ている(挿絵を描いた人)を含んでいるのがまずいような気がします。

あらゆる実験などに使う機械及び装置にかかる力学系は、その系で閉じていなければならないと考えます。何故なら宇宙に固定された点はありませんから。

このように考えると現代 物理学 はアルキメデスの梃子の頃から変わっていないとわかります。日常生活を含むほぼすべてにおいてです。 続きを読む

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ある科学者の言う 平和 のための「理解」とは何か

ある科学者は3つの科学(精神科学・社会科学・物質科学)について述べています。これまでの考察により、精神科学と弧理論による社会科学はわかっています。ある学者の言った3つの科学を管理人により解釈すると以下になります。

  • 精神科学 ・・・・2つの心の出処と仕組みと働きについての科学
  • 弧理論による社会科学 ・・・・2つの心の乖離を避けることによって社会に安定をもたらす科学
  • 物質科学 ・・・・2つの心から如何にして自然あるいは宇宙ができているかを探求する科学

上の2つはわかっているのですが、ある科学者によれば、 平和 を叫ぶ人はいるが、解決の方法を提示しないとも述べています。そして、地球に 平和 をもたらすには理解が必要だと説きます。 平和 と理解についての部分を(長いですが)引用します。

私たちが集めた証拠のすべてによれば、一般的な地球市民は、ある周期のあいだ、平和のための用意をしていたことを示しています。愚鈍だと思われるような人が彼らの指導者になっています。政治力または経済力の貧困さが人々を混乱させ、誤った方向に導いているように思えます。彼ら指導者は、いつも自分たちのしている事について、うまく論理のかなった誇張した弁解を行なっています。

数百世代の間、地球人は”平和・平和”と叫んできましたが平和はありませんでした。彼らの最も知的で教育を受けた男女の多くは、平和のための研究に自分たちの一生をささげてきました。そのことは、全く馬鹿らしいと思われるとしても、数百万の人々が、周期的に起こる戦争において、”すべての戦争を終わらせるために”戦って死んでいきました。彼らはどんな直接的な試みによっても平和は決して達成されはしないという単純な事実をまだ理解できていないようです。たとえ、どこを探せばいいかをだれかが知っているとしても、掘ってゆけば得られるような金でもなく、まだすぐ手に入る宝物でもありえません。『平和は単に、人と人、人種と人種、国と国、それに全ての人々の間の完全な理解と、神として地球人に知られている、あまねく広がる力と英知の副産物として自動的に得られるものです。』そのような理解が存在しているときには、平和を探すとか平和のために働く必要はありません。平和は自動的に存在します。しかし、これが理解されるまでは、どんな努力も成功はなしえません。
完全な理解は依然として地球人の達しているレベルを超えている一方、理解いのいくつかの位相は、私たちの達してるレベルをも依然として超えていますので、人が平和を見つけることができるということは、それが理解できるレベルに達しているときだけのことなのです。
一般的理解が人種または人種のグループによって達成される前に、納得されねばならないある特殊な段階があります。物理科学の分野において地球の進んだ人種は、この段階を数世代前に踏み出しました。それが彼らの技術が急速に進んだ理由です。

しかし社会科学の分野では同じ歩みがなされませんでした。重要なものと考えられることさえありませんでした。その結果、私が前に述べたように、彼らはどんな社会科学も持たず、後に続く人々のあいだに惑いと疑惑の念を起こさせるような違った方向に導きがちである指導者たちの信念と態度に頼った本質的な有意義な進歩さえできなかった社会技術だけしか持っていません。

年々、国家の政治的、社会的な問題を処理したり、論争を解決したりする能力を持った国際機構を作る努力がなされました。しかしまだこれらの努力で本当に成功したものはなく、政治的な緊張をいくらかゆるめることがときどき達成されただけでした。

個々の政府はどれ一つとしてその機構に自分たちの権威者や最高の地位にある人を代表として送る気は全くなく、したがって、そのような機構には彼らの結論を履行させる本当の力は何もなく、事実、単なる諮問グループであり、その宣言は、それを命じられた人々に無視される可能性があり、また常に無視されているのです」

下線は管理人による。意味がとりにくいので箇条書きします。

  • 愚鈍だと思われるような人が彼ら(地球)の指導者になっている。
  • どんな直接的な試みによっても平和は決して達成されはしない。
  • 人類すべての人々が(あまねく広がる力と英知)について完全に理解すれば、平和は自動的に存在する
  • 物理科学は進歩したが、どんな社会科学も持たなかった。
  • 人が平和を見つけることができるということは、それが理解できるレベルに達しているときだけ
  • 個々の政府はどれ一つとしてその機構に自分たちの権威者や最高の地位にある人を代表として送る気は全くなかった。

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