ヲシテ文献にある” ヰクラムワタ ”について、ちまたでは五臓六腑と解されていますが、まったく違います。管理人がヲシテ文献の存在を知ったのは2015年頃で、最初から気になったのは以下のところでした。
- ヰクラムワタ ヲ ネコエ ワケ フソヨニカヨイヨソヤコヱ
”ネコエ”は、言葉の最小単位で、人が聞き分けられる”音素”のようです。いわゆる発音記号にて表される音韻です。”フソヨ”は24で、”カヨイ”は折り返しのことです。つまり、24×2ということです。それで”ヨソヤ:48”の”コヱ”で、48音韻となります。
このヨソヤコヱ:48音韻は、日本ヲシテ研究所の池田満氏により図にされています。
図1 出展:日本ヲシテ研究所
48音韻は、人の感覚でわかる物と事を5つの母音と10の子音に分けています。5×10から2つ差し引いて48音韻です。
で、人の感覚でわかるのは、物と事なのですが、人の肉体に備わった器官からの刺激は、単に刺激でしかなく、言葉にすると48音韻に落とせるという意味になります。
- 2021年9月30日 言葉は 自然 を篩(ふるい)にかけるフィルター
自然科学では、自然はわかりきったものとして扱われていますが違います。自然をあらかじめ規定することはできません。(言葉は互いに規定し合って成り立つ循環・ネットワークだからです。言葉は外のない内です。人の思考自体が”すべてを覆っているが、外へは一切出ていない”からです。このことを知る人はほぼいません。)
岡潔は「情・知・意」の順に働くとしました。器官からの刺激の前に、”何となく趣がわかる”という第2の心がなければ、一切は存在しません。まず心が2つあって、その上で、器官からの刺激があります。そうして物と事を音素に配列するというのが言葉の始まりです。 続きを読む
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