最近、実験で気付いたことを記します。
(あ) 一般に、単極誘導の現象は、「発電機=低電圧で大電流の出力」 「モーター=低電圧の大電流で駆動する」 と理解されています。
デパルマ(Bruce dePalma)の開発したNマシンは、僅か0.75Vで6000Aの出力だったようです。
DePalma N-machine 11/18
また、管理人が作った水銀を使った単極誘導モーターの実験7では、0.6~0.7Vで60A~70A流しました。
単極誘導モーターの実験7
(い) エーテルエンジンにおいて、次のような現象が報告されています。
「コイルから機械的エネルギーを引きだした時の方が、機械出力がゼロの場合よりもコンデンサーの逆充電電圧が上昇するのである。 一部省略 さらに奇妙なことに、この逆転現象が起こる時に限って、スイッチSの接点で生じる火花放電の音が異様に低い音となる。」 (共振回路とフリーエネルギー井出治:未知のエネルギーフィールドp109:世論時報社刊より引用)
(う) 管理人が行った単極誘導モーターの実験4-2において、スズメッキ線が大きく弾かれるときは、接点で火花放電が起きませんでした。
単極誘導モーターの実験4-2
上記の(あ)のようなことが一般的に認められている中で、(い)や(う)のようなことも事実です。 管理人は、少しずつ単極誘導モーターの実験を続けていまして、幾つか気付いたことがあります。 まだ不確かな段階なのですが、どうも、超効率インバーター「デゴイチ」に見られるように、単極誘導モーターにおいてもパルスを用いた方が単なる直流電源のときよりトルクの発生が大きいように感じます。 定量的に確かめる段階でなく、定性的にも「どうも、そのようなことらしい」と言えるかな? という程度です。 つまり、(あ)と認められているにもかかわらず、(い)や(う)の特性を活かす方向においては、直流成分は本質からは外れるのかも知れないということです。 甚だあいまいな書き方で申し訳ないのですが、この件も含めて幾つかわかったことを詰めて行こうと考えています。
なぜ、不確かな段階で書いたかというと、「単極誘導の現象は直流だ」という先入観を持たない方が可能性が広がるからです。 その根拠として、エーテルエンジンも超効率インバーター「デゴイチ」も単極誘導モーターも見かけは違っていても弧理論からすると、すべて同じ動作原理だからです。 見かけに違いはあっても、共通点があるのです。 実際にやってみようとお考えの方はご参考まで。
それにしても、接点で何が起きているのだろうか? 接点を構成する材料Aから材料Bへ、自由電子が移動する際に、自由電子に非常に急峻な運動の変化があるのだろうか?
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単極モーターには直流成分は不要ですが,現実は甘くないです。
kodenjikiさんの実験の場合もそうです。
スズメッキ線と受け側の導線にはは自己インダクタンス(L)があり,メッキ線と導線間には,静電容量(C)があります。メッキ線の接点が閉じたときには,インダクタンスにエネルギーが蓄えられます。1/2*L*I^2 (ジュール)
接点が解放されたあとはコンデンサには,1/2*C*V^2 (ジュール)
のエネルギーが蓄えられますが,こちらは電圧が低いのでエネルギーは僅かです。
しかし,接点が解放された瞬間というのは,ミクロ的には徐々に電流が減少してゆく過程なので,電流の変化の度合いに応じた逆起電力が発生します。V=L*dI/dt (ボルト)
そして,解放が急峻であれば,解放接点の微少距離にて,電離破壊を起こし,Lに蓄えられたエネルギーが線間の静電容量との間で行き来し,振動しながら減衰します。
そのときの振動周波数は,1/{2π√(LC) } ヘルツです。
ですから,単極誘導モーターに関しても,過渡現象がついて回りますので,電気技術者は常にそれを念頭に置かないと,すべて失敗してしまいます。
確かに,電気的な過渡現象は,理論的に確立されていて,接点そのものを扱った報告は知っていますが,理論体系が存在しているかどうかはわたくしには分かりません。
ただ,接点の現象においては,物理的な損壊や酸化などの化学的な影響もあって,電気回路としては扱いたくなく,単にスイッチとして割り切るしかないのが現状のようです。
熊谷様 ご教示ありがとうございます。LC共振回路においてインダクタンスLが時間的に一定である場合はL(di/dt)+Ri+(1/C)∫idt=0とされていることは理解しています。その上でご指摘のような過渡現象の他、絶縁破壊や電蝕など複雑な要因があることもわかります。ですから、”単にスイッチとして割り切るしかない”のです。
私は「現象が遠隔作用である」と理解しています。同時に「原子レベルの極めて近い距離で起きる現象」とも理解していて、考えが分裂していることを自覚しています。はたして「目視できる距離で現象が起きてい」て「接する距離で現象が起きている」ようでもあるからです。訳がわかりません。
実際のところ研究の方向は単極誘導の現象における「古典力学的な作用と反作用」に焦点を絞っています。現象は複雑ながら、実は「非常に単純な構造を起源としている」という直観がありますので、これに沿って進めています。例えていえば当ブログでよく引き合いにしますのが万華鏡です。見えていることと構造は異なるのです。
「なぜ現象が複雑で理解できないのか」おそらく数学者岡潔のいうように「時間」が問題だと考えています。光の速さに近い現象を自然科学は正しく記述できないのではないか。時間[T]を含む物理量は光の速さに近いところで起きる現象には誤差が大きすぎて適用できないのではないかと考えます。万華鏡の見たままを正確に記述しようなどという人はいません。自然科学は、それをやっているのだと思います。その起点がトム・ベアデンの指摘のとおりだとすると1800年代中頃にあることになります。ですから19世紀まで遡って考えることから始めるべきだと思います。私にとってその着手点が「ジェット気流が地球の自転の方向と同一である」ことの理解です。