量子もつれの突然死

前回の記事で、弧理論から見た「量子もつれ」がどのように説明できるかを述べました。 今回は、やっかいな問題とされる「量子もつれの突然死」についてです。 量子コンピューティングを脅かす「量子もつれの突然死」 (リンク記事は、何が言いたいのよくわかりません。)

量子もつれには、電子スピンの他に光子による量子もつれなどがあります。光には偏光という現象があります。光は電磁波でまり横波ですから、光子にも偏光としての縦横の(向き)があります。光子による量子もつれは偏光を用いるようです。偏光の現象に向きがあることは誰もが意識しています。

一方で、電子のスピンは電子が回転しているとは理解されていません。「スピン」は回転を意味する言葉ですが、物理学でいう電子のスピンは数学上のパラメーター・演算子と理解されているようです。  ところが、弧理論の考え方からすると、量子もつれが成り立つためには、3次元物理空間での回転軸の向きあるいは回転面が平行である必要があります。逆にどれだけ離れていても問題はありません。(前回の記事を参照下さい)

図5量子もつれの測定

実験に携わる全員が「スピンは、単なる数学上の概念に過ぎない」と考えているとします。  学者・実験者あるいは、製作メーカー技術者全員が、「スピンの平行を維持する」ことを意識せずに装置の設計・製作にあたる訳です。  このとき、実験装置全体もしくは装置の一部の配置、あるいは外部環境が与える影響によってスピンの平行が維持されない部分ができることによって「量子もつれの突然死」が起きるのではないかと考えています。

大雑把な推測ですけれど、ある程度合理的なことだと思います。 もし、「軸の方向」や「面の平行」を維持することで突然死が回避できたならば量子力学の前提が崩れるかも知れません。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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