「量子もつれ」の現象から考える「E軸の性質」

先日、弧理論から見た「量子もつれ」について述べました。 その後、弧理論におけるエネルギー軸(E軸)のもつ性質について検討しましたところ、最初の定義を一部変更しなければならないことに気付きました。 順を追って説明します。

拙著弧電磁気論で、エネルギー軸を仮説に導入しました。

20140516直交するE軸

図0

我々が存在する3次元物理空間をM軸として、エネルギー軸をM軸に直交するとし、宇宙の構造と構成を

20140419弧理論基本形図1のように

E軸上の6種類の実体がM軸に対して「積分と回転」を伴って投影されることにより、物性を持つ物質として現れるとしました。 この考え方を超効率インバーター「デゴイチ」の第3起電力仮説に適用した結果、「正の方向」に磁力線が生じるらしいことがわかるとともに、

clip_img166図2

原子の距離程度の到達距離を持つ力場が生じる。 形状はトーラスでありながら、赤道方向に発散するレンズ状をした「距離の7乗に逆比例する力」だろうと見当がつきました。

 

ところで、弧理論による自由電子モデル

図2自由電子モデル図3

では、E軸上の実体である単極Aと単極Cが作る双極A-Cの一端がM軸に投影されることで電子(単極F)が生じるとしました。すると、単極AはM軸上にある電子の位置から無限遠に存在する単極Aとは「無限長の双極」を形成するので、単極Aと単極Cは破線で示すこととしました。   この自由電子モデルを超効率インバーター「デゴイチ」に適用するに不都合はなかったのです。

次に、取り組んだのが中性子を含まない原子模型です。

 

 

図3 原子模型の2次元描像参考図4

この模型を眺めていると、ファラデーの単極誘導にそっくりだと気づき、一連の実験を行いました。 以上の経過は、弧理論(解説)のホームページと当ブログに繰り返し解説していますのでご一読下さい。

 

そして、先日の「量子もつれ」について

図5量子もつれの測定図5

のような説明をした訳です。  ところが、E軸上の実体である双極A-Cが図5においては、宇宙規模の長さを持っていて、かつ双子の電子スピンの状態が瞬時に伝わることの現実とそぐわないと考えました。

実は、これまで、弧理論の基本となる図1と自由電子のモデル図3との間には違和感がありました。

図6電子と宇宙の大きさ図6

つまり、E軸上の実体はM軸上での座標を持っているのかどうかはっきりしなかったのです。  宇宙の大規模構造をなすA’が持つ座標をE軸上の単極Aが持っているのかどうかということです。

右リンク先の「第3起電力のエネルギー源について(考察)」の第2版pdfのp20において、図3の基本形に8つの仮説を設けています。(詳細はリンク先を参照下さい)  この8つの仮説には、明記しないながら暗黙の内に「M軸上の物質が持つ座標をE軸上の実体も持つ」としていた訳です。

ところが、図5のように「量子もつれ」を弧理論により説明しようとすると「直観」に背いてしまうことになります。  そこで、今回、「E軸上の実体は、M軸に投影されることで、座標を特定する」こととします。言い換えると「3次元物理空間での座標という物性もE軸上の実体は内包している」ということです。前記の8つの仮説には、E軸上の実体が「積分と回転」を伴って投影されることにより初めて物性「質量・電磁ポテンシャルなど」として現れると定義しました。 加えてM軸上の座標も投影されるまで決定しないということです。

図7新しい自由電子モデル図7

E軸上の実体である単極Aは、M軸に投影されることにより、A’という遠方の位置に生じます。 A’が例えば暗黒エネルギーや暗黒物質になります。

そして、改めて「量子もつれ」を弧理論のモデルで示すと

図5実体と量子もつれ図8

の右図のようになります。  3次元物理空間(M軸)を球体の曲面の一部であるとします。すると双子の電子(単極F1と単極F2)の実体は、E軸上の実体である単極Cであり、単極Cは球体の中心になります。 同じく「対」を形成する単極Aも球体の中心に位置することになりますし、双極である(A-C)も球体の中心になります。  図8右では、図示しませんでしたけれど、単極AがM軸に投影されると、図7の左端の位置に投影されることになります。 このようにすることで「量子もつれ」は、直観的に理解が容易になります。

 

すると、新たな視点と疑問が生じます。

視点: 動画「引力と斥力」に

 

示したように、3次元物理空間は、E軸の実体から見ると曲率をもつ球面の一部になります。 弧理論によれば参考図4のように、物質は必然的に回転を持ち、原子はその結果に応じたエネルギーレベルを維持します。 エネルギーレベルに応じた曲面を持つことは、原子どうしが動画のように引力または斥力を持つということになります。恐らくはこれが重力です。以前から重力は、表面張力のようなものだという考えがありました。

疑問: 一方で、弧理論によれば、3次元物理空間の体積は、我々にとって無限大です。言い換えると「弧理論は宇宙の外には一切言及しない」ということです。 ところが、E軸から見てM軸が一定の曲率で湾曲しているならば、「宇宙は閉じている」可能性があることになります。 現状では、何とも言えませんが、「E軸から投影された物質が存在しないならば、M軸上の座標も決定しない」のですから、「宇宙の外」を意識することに意味がないように思えます。

 

さて、管理人は、上記のような理論は「人が持つ直観」に従っていると思います。読まれた方も突っ込みどころ満載の、奇妙な空想理論だと思われるでしょう。 管理人も奇妙だと理解しています。 ところが、次の記事では、

(あ) 18歳が一流紙に「量子もつれ」論文を掲載 において、 論文の共著者であるスティーブン・オルムシェンク氏が「すべての力ずくの計算や、その他の細かな作業のほとんどをアリが担当した」と述べています。

(い) 量子コンピューティングを脅かす「量子もつれの突然死」 において、物理学者のEberly氏は量子もつれの現象について、次のように述べています。  「量子もつれに関するワークショップから戻ったばかりだが、そこでいちばんよく耳にした告白は、『自分は量子もつれのことを完全には理解していない』というものだった。主催者や参加者でさえその程度だ。量子もつれが重要なことや、その特性は彼らも知っている。だが大半の物理学者にとって、自分は量子もつれに精通している、あるいは理解していると主張するのは無理な話だ」

物理学において、「スピン・角運動量・フレーバー・色」などは「人の五感を模した数学的な技法(パラメーター・演算子)」であって、「何かが具体的に回転しているとか色などがある訳ではない」と説明されています。

ところが、高度に抽象化した数学を用いることによって素粒子物理学が行き着いたところは、(あ)や(い)で示したような、特別な能力を持つ人だけが直観に頼らず理解した、あるいは理解しようと努力してきたが、結局のところ「よくわからない」というものです。

管理人の持ち出した空想理論は、(あ)や(い)と比べてどれほど「滑稽で、荒唐無稽」だというのでしょう。 もう、言ってもいいでしょう。「王様は裸だ」と。

 

いつも引用するある科学者の言葉をあげます。

たとえば、地球の科学者は電子が粒子で、波動性の二重性をもつものと定義せざるを得ない状態にある。彼らは電子は確率波をもつ粒子だということによってこれを正当化させようとしている。これは心で描くことのできない状態であり、そのため進歩の唯一の方法として抽象的な数学に頼らねばならなくなる。

君たちにとって最も必要なのは、自然の基本的法則または事実が全くかんたんだということを発見することだ。そうすれば君たちは現在不可能だと思われる物事を容易に生み出すことができるだろう。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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