これまでの考察の結果、原子の構造を理解することは即、宇宙の構造を理解することにつながるということがわかってきました。 考察の過程に於いて、拙著弧電磁気論も随時変更しなければなりません。弧電磁気論の宇宙論p55に示した凡例は
弧理論(旧弧電磁気論)では2つの直線が交わるとき直交であるならば凡例⑧のように●印を用います。
数学では直角を表すとき左のように書きますし、弧理論では右図のように書きます。 一方、凡例⑨では、直交以外の交差は小さな●印を用いて表すとしましたけれど、過去記事、「量子もつれ」の現象から考える「E軸の性質」に示したように、E軸上の実体はM軸に「回転と積分」を伴って投影されることで初めて座標を持つと定義しました。すると自由電子のモデルは
のように示されることになります。図3のA’はM軸に直交しているのにも関わらず、見た目の角度は直交になっていません。そこで、図1の凡例⑨を
右図のように変更します。
右図のように、E軸上の実体は投影されるまでM軸上において座標を持たないと考えねば「量子もつれ」の現象は説明できませんでした。 ですから、E軸上の実体から見たM軸は湾曲しているように見えます。 すると図3の自由電子モデルを図4の右に示す書き方で表すと
となります。E軸上の実体である単極Aと単極Cは「対」を形成しており、双極A-Cです。実体は座標を持たないので単極Aと単極Cは図5右のように同じ位置に書かねばいけないのですが、双極であることを示すために少し離して書きました。 双極A-Cが「回転と積分」を伴ってM軸に投影されると電子(単極F)として現れます。 電子(単極F)はE軸に直交しています。そしてE軸上の実体である双極A-Cのうち、単極CはM軸上の単極Fの位置にあり、一方の単極Aは「斥力」により遠方のA’としてM軸上に現れます。その際A’は「直交」している為に図4凡例右に従って小さな●印を入れて表します。 図6は見方を変えると図5の右と同じです。つまり、図6のM軸が湾曲しているに等しい訳です。
さて、図6の自由電子モデルを我々の3次元空間(M軸)に置き換えますと
のようになります。 電子(単極F)は質量や電荷あるいはスカラーポテンシャルを持ち、電気力線が放射状に生じます。単極CはM軸上では電子(単極F)と同じ位置になります。 E軸上の実体である単極AはM軸に投影されることで電子(単極F)から見て「無限遠」の位置に座標を持ちA’として現れます。電子(単極F)から見るとM軸上に現れたA’は全周囲の位置になります。 何故なら双極A-Cには斥力が働いており、かつ
E軸はM軸に直交しているからです。 この辺の理解はかなり難しいです。4次元は難しい。 しかし、数学の無限大(∞)とは若干意味が異なります。
電子の古典的半径は10^(-15)mですし、 E軸上の単極Aが「斥力」により投影されて位置する無限遠は10^27m程だと考えられます。 電子の大きさから見ると10^42倍程になり、事実上「無限遠」であるといえます。
弧理論においては、このA’が暗黒物質または暗黒エネルギーだと考えられます。
宇宙の組成は、暗黒エネルギーが68.3%、暗黒物質が26.8%で原子等が4.9%だといわれます。
物質を構成する原子{陽子(単極D)・中性子(単極E)・電子(単極F)}は暗黒エネルギーと暗黒物質からの斥力により大規模な構造を持つと考えられます。大きな構造は、組成の成分比率により決定されるといってよいでしょう。
「E軸上の実体は座標(空間での位置)を持たない。投影されて初めて座標を持つ」と定義することは非常に興味深いです。 実体が投影されることにより初めて座標が決定されるのですから、物質でできあがった我々が「宇宙の端」や「宇宙の外」に到達したと思っても「そこは宇宙」ですから。 理論的に外に出ることも、考えることも出来ないということです。
西遊記に出てくる
上記が開放系の力学であることに注意下さい。弧理論は、宇宙の構造を示しているのみであり、「宇宙の外」や「多元宇宙」には言及していません。
あと陽子(単極D)と中性子(単極E)がどのように表されるかについては次回に記します。それと、ベクトルポテンシャルとスカラーポテンシャルが宇宙の構造の中でどのように配置されているかを示します。
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