エネルギーの種類には、静止エネルギー(質量が存在することによるエネルギー)・運動エネルギー位置エネルギー。化学エネルギー・原子核エネルギー・熱エネルギー・光エネルギー・電気エネルギーなどがあります。
某サイトの記事に、私たち人類は「エネルギーの量を正しく求める方法を知らない」とありました。様々なエネルギーは、その時々に適した方法で計測されます。その方法が正しくないらしいのです。管理者はこの意見について賛成です。 弧電磁気論では、「エネルギーは相対的なものである。」と主張してきました。「異なる立場にある観測者は、異なるエネルギーを見ることになる。」のは運動エネルギーを例にとれば分かります。(弧電磁気論p13を参照)
また、このサイトの記事では「科学者たちが懸命に探し続けているが、なかなか見つからない、いわゆる神の素粒子、ヒッグス粒子」は「存在します。しかし、彼らが探しているものとは全く違う」と述べています。(弧電磁気論における、時間と質量の発生メカニズムは以前のブログ記事を参照して下さい。) この言葉を言い換えますと、「量子力学は正しい」から、測定の結果である「素粒子は存在する」けれども、「正解ではない」と述べているのです。その原因は、記事の論旨から言って「エネルギーの量を正しく求めていない」からだと思われるのです。
「理論と実験は車の両輪のようなもの」ですから、まずはエネルギーの量を正しく把握する方法を理論的な枠組みに組み入れる必要があると考えます。
電気工学においては交流理論を展開するときに、複素数を扱います。 交流の電気では、電流と電圧が時間の経過とともに変化します。この電流と電圧にはズレが生じており、このズレがいわゆる「位相」で。この「位相」を扱うのが複素数(ガウス)平面です。 (虚数が平面上の回転を表す性質がありますから、電流と電圧の位相を平面での回転に置き換えることで理解しやすくなります。)
物理学では時間(t)を虚数で表します。次元を合わせるために虚数を使うと理解されていますけれど、弧電磁気論の「ローレンツ変換からの着想」に示しましたように、「空間での何らかの回転」に着目して議論を進めて来た結果、「質量・エネルギー軸(M軸・E軸)」という考えにたどり着いたのは、偶然ではなく、「エネルギー軸」を複素数平面にすればよいのではないかということです。
エネルギー(エルグ:CGS単位系、ジュール:MKS単位系)は実数ですけれど、エネルギーの理論値を位相空間である「質量・エネルギー軸(M軸・E軸)」から求めるのです。
弧電磁気論を書いているころには分からなかったことも、少しずつ分かってきました。 私たちはマクスウェルの原論文に遡って、もう一度、20の方程式群に取り組むべきでしょうし、その際にはエネルギーの取り扱いに関しても注意すべきなのではないでしょうか。
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