先日掲載した記事「自然科学は終わった」について、近接作用であれ遠隔作用であれ、単極誘導の現象は、自然科学が想定した「相互作用」の範囲を越えた例外であると述べました。 管理人として根拠はかなり強いと感じているのですけれど、実のところ他にも理由があります。
管理人がこれまで行った実験の多くにおいて、(勿論、当方の誤解の部分もあるのですけれど)、実験の結果を磁場中の電流が受ける力、ローレンツ力だと理解される方が多いようでした。電磁気現象に興味を持たれる方の多くは電磁気学を学ばれた方でして、既知の概念を出すことで安心されるようです。
管理人が理解してるローレンツ力は
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動画1 高電圧放電の様子 実験4-3(2013年12月16日)
の最後にある
のようなもので、放電電流の経路が磁場により曲げられるのであって、その反作用は近傍にあるアルニコ磁石が受けていることに間違いありません。
また、
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動画2 単極誘導モーターに生じる力の解析
の実験7(2013年7月3日)において、(動画2の5分5秒付近)では
の様に、電極付近の水銀が盛り上がる様な現象をいいます。このときも反作用を棒状のネオジム磁石が受けているはずです。
ところで管理人は、電磁気現象において力学的、作用反作用がどのように成り立っているかに注目して実験を進めてきました。 その過程において、
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動画3 同軸三重反転(2015年3月2日)
のような同軸三重反転機構を見いだしました。
ところで、動画3において、何か疑問を持たれる部分はありませんでしょうか。 何か辺だと思いませんか。
管理人は、動画3に行き着くまでに、
写真3 同軸二重反転の単極誘導モーター(2015年1月30日)
の様な同軸二重反転の単極誘導モーターを作りました。このモーターの様子は、現在未公開です。同軸二重反転モーターは
の(1)の様なものです。リング状のネオジム磁石には絶縁が施してあります。ネオジム磁石は比重が7.4で、水銀13.5の約半分強ですから、静止時には磁石の厚みの半分くらい沈みます。 磁石の上面がS極で、0.5ミリ厚のアクリル板で(-)電極を軸に回転するようにしています。 通電すると図1(2)の様に、水銀Aは時計方向に回転し水銀Bは反時計方向に回りました。磁石は水銀Aの回転につれて時計方向に回りました。 驚いたことに、水銀Aがネオジム磁石に大きく乗り上げました。瞬間的には、磁石は水銀にほぼ埋没しています。 このときの目的が二重反転にありましたので、「失敗」だと判断しました。 けれど時間が経つにつれて、これは失敗ではないのではないかと思うようになりました。
というのも、図1(2)に示すように、電流の経路は、赤い矢印のとおり、外側の(+)電極からAとBを仕切る銅板を通って回転軸の(-)電極へ流れるのであって、ネオジム磁石に乗り上げた水銀は(-)電極への電流路を形作っていません。 写真1や写真2の様に、磁場中の電流に力が生じるのならば理解できますが、写真3の実験では図1の(2)のように乗り上げた水銀には、どう見ても電流は流れていないのです。写真2の実験では60Aも流しています。写真3の同軸二重反転の実験ではDC0.5Vで最大30Aでした。
非常に重い水銀が例えローレンツ力により乗り上げたとしても理解できません。この現象が仮にローレンツ力であったとしても、ぜいぜい写真2のように小豆大くらいに盛り上がる程度だと考えられます。 この現象について、弧理論による考察は概ねできています。 この現象が何を示すのか、近いうちに実験で確かめる見込みです。
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