先日、「自然科学は終わった」という記事で、単極誘導モーターに生じる力の相互作用において、「磁石は力学的に孤立している」のに、「現象の原因が磁石である」ことが、自然科学が想定している相互作用の範囲を超えていることを自然科学が終わった理由として挙げました。 その補足理由として、昨日「ネオジム磁石に乗り上げる水銀」を説明しました。
単極誘導モーターの実験でいろいろわからないことがあるのですけれど、「何について」「どのようなことが」わからないのか、管理人の頭では判然としません。各種実験の結果が混然と横たわり、整理できない状態が続いてきました。 で、本日は、昨日の記事についてです。
の様に、磁石に水銀が乗り上げる現象が「磁石の磁場との関係ではない」との思いは長く頭にありました。 何がわからないかというと、「磁極端面の磁力線の方向」と「磁石側面からほんの少し離れた位置」では磁力線の方向が反対であることから、「水銀の乗り上げ」の現象が磁石側面近傍に起きる原因があるのか「磁石の磁極端面と側面の境界」にあるのか? などなどいろいろ混乱していたからです。
実はこれまで未公開でしたけれど
の様な装置(容器の底にリング状ネオジム磁石を取り付けてある) で
の様な実験を2015年2月26日に行っています。中心軸を(-)に、一番外側の電極を(+)にしています。容器の下の磁石は上面をS極にしています。 仕切られた水銀を内側から水銀A、水銀B、水銀Cとすると。結果は、A(時計方向)、B(時計方向)、C(流れの有無、方向確認できず)でした。 写真ではわかりませんが、容器の下、水銀Bの下にリング状のネオジム磁石があります。 つまり、磁石の磁極端面では「反転が起きなかった」となります。
また、
の様に水銀の上に磁石があるときも反転は起きず、回転方向は時計方向でした。
写真4の様に水銀が磁石の下にある場合で、写真2のような三重に仕切った実験は行っていませんけれど、写真3の結果を考慮すると、写真4の条件で三重に仕切った実験は、恐らく「反転が起きない」だろうと推測されます。
写真3や写真4など他の実験をまとめてみると、反転が起きるのは「磁石側面で回転するときである」といえます。(磁石を水銀に浮かべた状態をいいます。)
本題に戻ります。 昨日の記事において、「自然科学が終わった」理由の補足として、「二重あるいは三重に仕切った水銀による単極誘導モーター」による「磁石を浮かべた水銀Bが磁石に乗り上げる」現象が、「磁石の持つ磁場と水銀との相互作用」が原因ではないとした理由が「乗り上げた水銀」に「電流が流れていない」でした。反論もあろうかと思います。 ただ、いろいろ混乱していたのですが、ここで気づいたことがあります。
冒頭のように、磁力線の方向や、磁石側面の近傍など、等、何も難しく考える必要はありませんでした。
の実験は公開していませんけれど、「磁石を水銀に浮かべた」「仕切らない」装置では、水銀は「時計方向に回転しました」。 その際写真5でおわかりのように、水銀は磁石に乗り上げていません。 つまり、水銀が単極誘導モーターとして回転する以外に、「水銀の乗り上げ」もしくは「水銀が荒れた動きをする」のは
水銀が磁石側面に位置し、内周(磁石を浮かべた側)・外周に仕切られた場合であるということになります。
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動画1
また、三重反転において、磁石より内側の水銀には、「乗り上げ」の現象は見られません。
磁場中を運動する電子に力が働く、ローレンツ力であるならば、写真5でも写真1と同様に「乗り上げ」の現象が起きねばならないということになります。
よって、「水銀の乗り上げる現象」の原因は、水銀を仕切ることにより起きる「反転現象」にあると考えられます。
気づくのに本当に時間がかかりました。
因みに、写真5において、磁石外側、時計でいうと1時付近の位置の水銀が波打っていますけれど、このような波打ちは、磁石を含む装置の不均一が原因だと考えられます。 磁石を含む装置の構造が完全な軸対称ではないということです。
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もう一度書きます。
違いは、仕切りがあるか仕切りが無いかの違いだけです。(仕切り板には電位はかかっていない) この違いによって、「反転が起きる」と同時に「水銀が磁石に乗り上げる」のです。 電流さえとれれば再現性は100%です。(機械的に不具合無いならばDC0.5Vで30A程で現れます。)
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