2015年1月30日と2月4日に行った水銀を用いた単極誘導モーターの実験を動画サイトに掲載しました。
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動画1 (同軸二重反転による水銀の盛り上がる現象)2015/01/30
先日より解説してきた「浮かべた磁石に水銀が乗り上げる現象」を示す動画を、関連する実験と併せて編集した上で、まとめて動画サイトに掲載しました。
3つの実験での疑問点について
- 水銀を銅板で仕切ることによって、なぜ内側と外側で水銀の反転現象がおきるのか? 逆に、仕切りが無い実験1において、なぜ磁石の外側で反転現象が起きないのか?
- 絶縁塗料を塗布したリング状ネオジム磁石に乗り上げた水銀は、外側の(+)電極から回転軸である(-)電極へ至る電流の経路にない。電流が通っていない水銀が、なぜ磁石に乗り上げるのか?
- 磁石が水銀の渦流に乗って回転するのはなぜか? 単極誘導モーターとして生じる力で回転する水銀の反作用は磁石が受けていない。単極誘導モーターの原因は磁石なのになぜ磁石は力学的に無関係なのか?
実験からかなり時間が経過しまして、ようやく何が疑問なのか、何故なのかについて考えられるようになってきました。(考慮すべきことが多すぎます。) これまで「あ・・△の現象は何々による。」と即断されることが幾度かありました。
水中で単極誘導モーターを回すとか、およそ常識的にはやらないようなこともいろいろやってます。 ローレンツ力などは、何十アンペアも流す実験で、手に持ったケーブルが「ガクッ」と震えるのを経験しています。 正直、実験を見ている本人としては、教科書の知識で言われるのと「ちょっと」違うと思うのです。このような実験を教科書の知識と計算で乗り切れるようには思えないのです。
余談(愚痴)ですけれど、電磁気現象を物理学者たちが研究していた時代。電磁気現象の知識を持った人が世界中で30名余りだった当時、マイケル・ファラデーは両替屋(金融資本家)の介入や、電磁気に関する権威がいなかった当時、研究の内容を即断する人はいなかったろうと想像します。つまり、各人の実験について各々の経験から平たく議論する環境があったと思います。
今は、何人もの研究者が寄り集まって高額な実験装置を使い、何本もの論文を引用して既知の現象から新規性の欠片を(力業で)ひねり出す。 権威におもねたガチガチの論文を書かねばならないというのは不幸なことです。
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