次の実験の準備が整ったのですが、ここにきて管理人の実験嫌いが出てきました。 簡単に結果が出ることに恐怖します。予想と異なることがほとんどですので、とても億劫になります。
2015年5月9日に自然科学は終わったと書きました。 私自身、なんとなく自然科学が終わったという感想を述べたわけではありません。
以前、ネット上でアインシュタインは単極誘導に興味があり検討?したという情報があったので調べてみたところ「物理・数学の部屋」というサイトに「単極発電機:特殊相対性理論のデモンストレーション」というpdfがありました。 「特殊相対性理論のデモンストレーションとしては唯一卓上で行える」ものだそうで、「単極電気誘導(unipolar induction)が存在することは、アインシュタインが特殊相対性理論を提示することになった実験的な事実の一部であったようです」と述べられています。
管理人が不勉強なだけということですけれど、アインシュタインが運動している物体の電気力学について考える切っ掛けが単極誘導の現象にあったのかも知れません。
上記のpdfはメリーランド大学カレッジパーク校のRichard E.Berg と Carroll O.Alleyによるものでサイト管理人が和訳したもののようです。
実験装置はしっかりしたもので説明もわかりやすいです。 電気的に中性な導体の輪を回転させることで、輪が観測者に対して帯電して見えるということのようです。この説明は思考実験なのですけれど、最終的にはマクスウェル方程式から単極誘導発電機の起電圧を導いています。
余談ですけれど、pdfにある最初の図
を見て管理人はヘリコプターのジャイロプリセッションを思い出しました。
ラジコンヘリをやっていた頃、機体(ヘッドの設計)にもよりますけれど、腰の弱いローターを着けたヘリでダイブするとキレイに頭上げしたことを思い出します。 図1と比較・検討するのはなかなか興味深いです。
本題に戻ると、pdfでは、時計廻りと反時計廻りでそれぞれの起電圧の差を求めた結果、「個々の磁場のモーメントが移動または回転した場合、極性化した電荷がその領域全体で発生し、これは特殊相対性理論でしか説明することは出来ません」として、「この積分値は上の表のものとほぼ同じであり、従って、相対論論的に正確であることがわかります」(ママ)と結論づけています。
ところで、管理人が行った実験において、
を用いた単極誘導モーターに生じる力は、磁石の磁束密度に比例すると同時に
磁石の質量に比例しました。 また、
.
動画1
のように、生じる力によって水銀が回転するとき、原因である磁石は力学的に孤立しています。
写真1を用いた図3の結果は、接点が不安定で測定が難しく、かなり技術が必要です。しかし、動画1やその他、磁石を水銀に浮かべる実験等は、機械的な要件を満たせば誰にでも再現できます。
ただし、単極誘導発電機において、磁石が力学的に孤立しているかどうかを確認する必要がありますけれど、実験は難しい様に思います。 単極誘導発電機もモーターの実験と同様の事情にあるだろうと推測はできます。
標準模型といわれる物理学の大枠も「近接作用」の考え方を採用した「相互作用」の枠に入ります。 しかし、上記の知見は、中学・高校で習う古典力学「作用と反作用」の範囲にすら入りません。 ですから現代の物理学で単極誘導が説明できる枠を越えているはずです。 単極誘導さえ説明できない物理学とは一体何なんでしょう。 言い換えると、歴史上で単極誘導の現象を理解している人は、誰もいなかったと言ってよいと思います。
19世紀、電磁気現象を物理学者が研究していた頃、電磁気現象について理解していた学者が世界で30余名だった頃に、単極誘導の現象を正しく理解する機会はあったはずです。 両替屋(国際金融資本家)の介入によって歪められた結果、後世の人たちが罠に嵌ったと考える方が妥当です。
追記
2014年1月10日に「学者にとってフリーエネルギーより単極誘導の方がきつい」と書きましたけれど、上記の事情からわからなくて当然なのかも知れません。彼ら学者自身、学生時に学んだ内容がおざなりな説明だったことになるからです。 磁石の質量に比例するということなんか、誰か気づくはずですね。マイケル・ファラデーは水銀に磁石を浮かべたことがあるのでしょうか。
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