電気・磁気の実体が高次元に存在すると、第3の輪として振る舞う

拙著、弧電磁気論の前提は、次の通りでした。

 

電気と磁気現象は、一つの実体が起こしているとの考えは、ローレンツ変換から着想を得ています。相対性理論は、電磁気現象を説明するために作られた。相対性理論では、長さと時間を交換することで、電気・磁気現象が「1回」交換するのですけれど、そもそも「時間」が分かっていないようです。相対性理論は誤りです。 幽霊変換 と 相対論物理学者に捧ぐ その4 には、理論の誤りと実証されていないことが書かれています。

特殊相対論と量子力学に整合性を持った標準理論により、素粒子物理学は作られています。 究極の粒子に向かっているハズなのに、何故、「素」粒子が何百もあるのでしょうか。負の電荷を持つ電子が「素」で1個であるのに、正の電荷を持つ陽子が亜原子で分数の電荷を持つクオークの寄せ集めなのでしょうか。
光速度cの次元は、[距離]/[時間]です。この7月に発表されたヒッグス粒子の質量は125Gevです。正確には125Gev/c^2です。E=mc^2ですから、分母に光速度cが入っています。
そもそも時間が分からないのですから変です。 多くの素粒子に質量を与える素粒子(ヒッグス粒子)の”質量”は云々。 これは何かがおかしい。では、ヒッグス粒子の質量は、どこからきたのでしょうか? これは明らかに「相対論物理学者に捧ぐ その4」に述べられている「循環論」です。 井口和基氏のいう「物理の森の中で道が二つに分かれていた」です。 相対論と量子力学を用いることなく、当時のパトロン(金融資本家)に指示されて、ヘヴィサイドたちが省いた(電気・磁気)の部分と、置き去りにされた(電気・磁気)の部分を100年以上、遡って考えなければなりません。 直接的に言えば、当時、意図して「開放系の力学を置き去りにした」ものを取り戻そう。

 

第3の輪について、 第3起電力のエネルギー源(考察) をご一読下さい。

相対論は、距離と時間を交換したのですけれど、ローレンツ変換ではなくて、仮に4つ目の次元軸を設けて、「4つ目の次元軸上に電気磁気の実体が存在するなら・・・」というのが、出発点でした。リンク先の考察、図10が、管理者が考えた最初のイメージです。ファラデーの法則とアンペールの法則を図示したのが図1です。図5に示す第3の輪を図10と図1を用いて、説明します。

図10について、我々のいる3次元物理空間を2次元平面(M面あるいはM軸と呼びます。)と考えると、電気磁気の実体は、余分の次元軸上にあり、余分の次元軸は、我々の3次元空間に直交していることになります。高次にある電気磁気の実体は、M面に平行に投影されれば磁気(磁場)の双極(ア)となります。また、実体が垂直に投影されれば、電気(電場)の単極(イ)となります。

右上の図1左にある「電場の渦」には直交して磁場ができます。磁場は、閉じることで、双極を作るのですから、(ウ)は、図10の(ア)に等しいことになります。 図1の右にある「磁場の渦」には、直交して電場ができますけれど、電荷の運動に等しいので、図10の電気単極(イ)が運動している状態に等しい訳です。ただし、電流の方向と電気単極(イ:電子)の運動方向は逆です。

図1の左の図(ファラデーの法則)と右の図(アンペールの法則)を直交して交叉したものが、図5の第1の輪(電場)と第2の輪(磁場)です。

図10の高次にある電気磁気の実体(a)は、我々の3次元空間に直交する次元軸上に存在していることで、電気磁気(電場磁場)として現れるのだから、高次の実体(a)は、3次元空間において、第1の輪と第2の輪、2つの輪に交叉する第3の輪に等しい訳です。

余分な次元軸に1つの電気磁気の実体(a)が、存在すると仮定すると、3次元空間では、第3の輪と等しい働きをする。つまり、電場にも磁場にもなるということです。

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Φ について

2010年より研究しています。
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電気・磁気の実体が高次元に存在すると、第3の輪として振る舞う への2件のフィードバック

  1. ST のコメント:

    質量を生む粒子に「質量」???の謎…
    「eV」と言うのはエネルギーの単位、静止質量と置き換え、あえて“質量”と表現したのでは?
    つまり「ヒッグス粒子が質量の本質であるという証拠になる現象」が「125GeV程度まで粒子にエネルギーを与えた時点で生じた。」と言う意味だと思うのですが… そしてその結果「重力子が発生」したかと…
    次元捲き上げの閾値になるとも何とも今の段階では言い難いですが、ひょっとするとそこが次元縮退の閾値である可能性無とも言い切れない。

    つけたし…
    私も超越数とか極限とか無限について空間次元量子説とか時間次元量子説(連続、非連続、離散も考えながら)辺り、あとパラドクス等を含めて近似問題について考えた事はあります。近似では無理となると数学で会を出す事自体原理的に不可能なのかも(真の値は神にも解らない?)
    時空にしても「空間の無限分割問題」や「時間は無限か?問題」を考えると原理的にもし可能だとしても計算するのに無限時間が必要かと…

    (個人的には… 時間をジャンプしてある一定期間、情報に限り未来に「飛ぶ」現象を理論で片付けたいなんてのも予知絡みで課題ですね、それに挑戦するにはエントロピーの増大則がちと邪魔なのですがねぇ…)

    • Φ のコメント:

      STさん、コメントありがとうございます。

      「125GeV程度まで粒子にエネルギーを与えた時点で生じた。」

      2つの素粒子を衝突させて、余剰のエネルギーが125GeV以上あれば、相当する(125GeVの)素粒子が生じるだろう、ことは理解できます。
      定義を見ますと「ヒッグス場に対応する素粒子」であり、ヒッグス場は、「素粒子が質量を持つ理由を説明するヒッグス機構の理論において導入されたスカラー場である。」ようです。
      難しい物理用語(真空期待値・対称性の破れ・相転移など)を抜きにして、拙い表現ですけれど、簡単にいいますと、次のようになると思います。

      「素粒子が質量を持つのは→ヒッグス機構→真空にヒッグス粒子が満ちている」
        *科学雑誌Newton2012年7月号「素粒子」を参考に管理者が作文
      で、ヒッグス粒子は、素粒子の一種。

      これは、どう見ても循環論です。難しい、数理理論や物理用語を用いて説明されても、結局、質量とは何ぞや?というのが、私には理解できません。
      豆腐とは、何かと問われて。
      「豆腐→微小な小片→小片は更に極微細な豆腐からできている」と答えているようにしか見えないです。

      本当の原因は、STさんのコメントにあります。

      -------「eV」と言うのはエネルギーの単位、静止質量と置き換え、あえて“質量”と表現したのでは?-------

      弧電磁気論で引用した、ある科学者の言葉を挙げます。
      「物質はエネルギーに転換するし、その逆にもなるというが、本当は物質もエネルギーも一つの実体の異なる面にすぎない。」
      私たちは、エネルギーと物質を混同しているのです。

      このことを、知らないと、更に新しい素粒子を造り続けなければなりません。
      「神の素粒子」が5種類ある可能性が実験で示されたそうです。際限はありません。

      コメントの後半の部分は、よくわかりません。従兄弟の数学者は「n次元多様体」の研究をしているそうですけれど、何のことだか。
      4つ目の次元軸を設けるだけで、精一杯です。

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