実験の準備は遅々として進まない中、足跡の解析で少しアイディアがありました。実験とも関係あることですけれど、いずれ文章にできるでしょう。
ここのところ、人とは何かについて考えています。数学者岡潔は、「春宵十話」において次のように述べています。
人の心を知らなければ、物事をやる場合、緻密さがなく粗雑になる。粗雑というのは対象をちっとも見ないで観念的にものをいっているだけということ、つまり対象への細かい心くばりがないということだから、緻密さが欠けるのはいっさいのものが欠けることにほかならない。
同時に、「人の中心は情緒である」とも述べています。 ここで情緒とは、weblio辞書から
- 人にある感慨をもよおさせる、その物独特の味わい。また、物事に触れて起こるさなざまな感慨。
- 【心理】「情動」に同じ。
心理学用語の情動に同じだということで、情動とは
- 感情のうち、急速に引き起こされ、その仮定が一時的で急激なもの。怒り恐れ喜び悲しみと知った意識状態と同時に顔色が変わる、呼吸や脈拍が変化する、などの生理的な変化が伴う。情緒。
即ち、人の中心にあり、多くを占めるのは情緒であり、情緒とは物事に触れて起こる怒りや恐れ、喜びあるいは悲しみといった感慨であるということです。 人の中にあるのは「心」であることは誰しもが認めるところですが、その心の多くが喜怒哀楽を含むさまざまな感慨をひき起こす情緒で占められているようです。
人の心について、より分析的に説明したのは、ジョージ・アダムスキーです。著書「テレパシー 無言の会話術」
において、概ね次のように記しています。(以下は、管理人がウン十年前の記憶を元に書いています。 記憶違いがあればご指摘ください。古くに本をなくしたので、最近、古本を再購入しました。)
- 人には五感がある。
- 五感は、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚である。(見る、聴く、味わう、嗅ぐ、触る)
- 触覚には二つある。 触覚(touch)及び触覚(feel)
- 仮に、自己から視覚(見る)を取り除いたとしても、自己の意識は存在する。
- 次に、自己から聴覚(聴く)、味覚(味わう)、嗅覚(嗅ぐ)、触覚(触る:touch)を取り除いたとしても、自己の意識は存在することに気付く。
- 残った触覚(feel)が自己の意識の本体である。
と説明されていました。(注:最近の新アダムスキー全集にはどのように書かれているかわかりません。)
喜怒哀楽という意識状態を生じるのが五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚touch)であって、これを「センスマインド」、「感覚器官の心」、あるいは「肉体の心」と呼んでいます。 そして、6.自己の意識の本体である触覚(feel)をソウルマインドと呼んでいます。 因みにアダムスキーの説いた「宇宙の意識」がどういったもので、ソウルマインドとどういう関係にあるのかよくわかりません。
よく知られる人物
ヘレン・ケラーは、先天的に視覚・聴覚の障害者でした。 写真は、よく知られた映画の一シーンです。 彼女は、手話(触覚:feel)で「水:water」という動作を教え込まれています。 実際に水に触れ(触覚:feel)て手話の動作 と 水というものの感触の関連に気付きます。 写真は、彼女の中で手話の動作(水)が物質の(水)と同一(観念あるいは概念)として結びついた瞬間を表しています。 水の冷たい等の感触や教師が触れる指の感触から得るセンスマインドを越えて「水という言葉」を彼女が理解したわけです。
一方で、昆虫も感覚器官を備えて行動しています。
は、地蜂の一種です。(注:以下は、管理人が昔読んだ資料からの説明で、写真1の地蜂は異なるものです。)
ある種の地蜂 は、子孫を残すため次のような行動をとります。
- 雌は雄と交尾する。
- 雌は、地面に巣穴を掘る。
- 写真2のように昆虫を捕獲し、針で刺すことで昆虫を麻痺させる。
- 麻痺した昆虫を巣穴に入れ、昆虫に卵を産み付ける。(昆虫は生きているので、卵から孵った幼虫は昆虫を餌に成虫になるまで巣穴で過ごす。)
- 雌は、巣穴に土を被せて蓋をする。
地蜂は、1~5の順を決して違えることはしません。卵を産み付けなければ巣穴に蓋をすることはないといいます。 謂わば、昆虫は肉体に備わった機能以外の動作を行うことはできないのです。一連の動作も決まった順にしかできません。 現代的な言い方をすれば、遺伝子レベルで一連の動作がプログラムされているということになります。
私たちは、朝起きるとき次第に覚醒しやがて「起き上がって」着替えをします。 目覚まし時計が鳴ろうが鳴らなくても、ある瞬間に起き上がる動作をするのはどうしてでしょうか。地蜂のように「卵を産み付けたから自動的に巣穴に蓋をする」のとは違います。何が切っ掛けで起き上がるのでしょうか。
管理人は、センスマインドにより「起き上がる」ようには思えません。それでは地蜂と同じになってしまいます。 私たちは触覚(feel)、ソウルマインドによって理解をし、行動を起こしていると考えます。
しかし、人はいつもソウルマインドによって冷静に行動を起こしているわけではありません。 むしろ行動の多くは五感にある(センスマインド)を切っ掛けに行動を起こすことも確かなことです。
某TV番組「ピンプ・マイ・ライド 車改造大作戦!」
というのがあります。視聴者が乗っているボロボロの自家用車をスタッフがピカピカの新車並に改造し視聴者が驚喜するという番組です。
番組の終盤、自動車が仕上がるとスタッフが視聴者に車を見せます。すると視聴者は飛び上がって狂喜乱舞します。「嬉しい」を身体を使って表現していることは理解できますけれど、このときソウルマインドは眠っています。 まったくなりを潜めているといってよいでしょう。言い方は悪いですけれど、視聴者の喜び様は、「獣のそれ」と同じように見えます。
私たちの日常には、このような過度な刺激を与えるTV番組、映画、ニュースに溢れています。 管理人が考えるに、私たちの感覚器官の心(センスマインド)は出来るだけ抑えた方がよいようです。
自己の意識の本体である触覚(feel)ソウルマインドからの声は本当に小さいからです。
私たちが朝目覚めて行動を起こせるのは、ソウルマインドによるのであって、私たちは、地蜂とは違うのです。
感覚器官は、一定の刺激に対して反応は弱くなります。次第に麻痺する性質を持ちます。ですからますます強い刺激を与え続けなければ、やがて反応しなくなります。 より強い刺激を求め続けることを止めねばいけません。
かつて、麻薬・覚醒剤常習者による自助組織を見学にいきました。代表者も自ら薬中毒患者だった過去をお持ちでした。 より一層の刺激(快楽)を求めてヤクに手を出してしまった人たちが共同で生活しながら社会復帰を目指す自助組織です。
彼は、次のようにいいました。「一度、ヤクをやると”三途の川”の向こう岸へ渡ってしまうのと同じ。二度とこちら側へ戻ってくることはできない。だから、”二度とヤクをやらない”という意思確認を毎日、死ぬまで続けねばならない。」 ヤクをやると 脳の一部に化学的な不可逆変化が起きるようです。治療法はありません。
G・アダムスキーの考え方をよく説明されている動画がありますのでご参考まで。かなり難しいです。
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動画1
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核心的な発見、常温核融合やMHD等は利権の都合から、未だに研究が進みません。右回りのコマの重量減少も同じです。こういった研究は権威しかない団体から、袋叩きにあい世界から黙殺されます。科学は一部のエリート集団の意思によって意図的に進歩を遅らされている、非常に歪んだものとなっています。
ありがとうございます。
「悪魔は善人の顔をしてやってくる」といいます。LHCなどのように科学も鳴り物入りで宣伝されますけれど、「できあがったものは手が出せないほど複雑になる」わけで、どこか分裂した「統合失調症」を煩っています。この記事で書きたかったのは、重要なことほど「小さな声」しか発しないということです。声の大きさを競うならば、行き着く先は麻薬覚醒剤常習者から廃人です。
心の仕組みを理解し、「小さな声に耳を傾ける」ことにより、利権から最も遠い科学を見つけることができると信じています。歪んだ科学は放置でよいと思います。自壊するでしょうから。既に多元宇宙や超ひもなどという幻覚症状が出ています。