二重反転型 単極誘導モーターの計量実験について

かねて、水銀を用いた二重反転型あるいは三重反転型の単極誘導モーターには、水銀が盛り上がる現象がありました。

homopolar motor

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写真1

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動画1 二重反転型による水銀の盛り上がり 2015年1月30日

反転型以外(一層型?)の水銀による単極誘導モーターでは、水銀が盛り上がる現象が見られませんのでとても不思議です。 いろいろ考え方もあろうかと思いますけれど、水銀が盛り上がる原因を突き止めたく直接モーターの重さを計ってみました。

 

まず、天秤の精度に与える発熱や給電線による影響等を調べる必要がありますので、ダミーによる計量を実施しました。

CIMG1496写真2

において、電子天秤 A&DのHF-2000(最大2000g 0.01g)を用います。 電子天秤は磁気の影響を受けますので、約15cmの嵩上げ台を置き、その上に、モーターと20W1Ωのセメント抵抗10本を並列にして載せます。実測値0.11Ω。給電はハンダ吸い取り線を介して行います。

5.0v~5.6V 45.25A~50.67A 30秒間通電で抵抗の表面温度25.2℃から54.9℃まで上昇。 読み値は30秒後で-0.06gから-0.07g軽くなりました。 最大283wの消費ですから、相当な発熱になります。 ダミーによる実験の結果、給電線の通電による影響とダミー抵抗の発熱による上昇気流によっての秤量変化がそれだけということです。

また、通電前に1円玉を写真2の装置の上に乗せてきちんと1.00gを表示し、取り除けば0.00gに戻ることを確かめています。 通電がない状態でのハンダ吸い取り線の給電線による影響がないという確認です。 因みにダミーによる実験は2015年1月14日と1月15日に実施しました。

 

CIMG1752写真3

は、二重反転型の単極誘導モーターを計量したものです。全体は写真2と同じです。通電はマイコンを使ったタイマーで行いました。 十分な水銀の渦ができる時間と計量の正確さ、かつ水銀の発熱と蒸発を考慮して通電は6秒間としました。 使用した水銀の量は329.47gでした。

設定は、0.6V最大10A~30Aとします。 安定化電源(インステックPSW30-72)は、電流が最大値に達すると電圧が低下する設定にしています。

実測値 1回目0.15V 10A 0.00gから6秒後0.00g

2回目0.28V 20A 0.00gから6秒後0.00g

3回目0.38V 30A 0.00gから6秒後0.00g

いずれも水銀は二重反転し、磁石に乗り上げる状態になりながらも秤量の表示は変化しませんでした。3回目では、設定の電流が大きいために水銀が外側電極を乗り越えて少しこぼれてしまいました。また、秤量表示が安定しませんでした。 ダミーによる予備実験と比較して消費電力は小さいことから、給電線及び水銀の温度上昇による秤量変化は無視できる程度ではないかと思います。 実験の動画は撮影しておりますが今のところ動画サイトにあげてません。計量の実験は2015年5月26日に行いました。

水銀の乗り上げは、磁石あるいは電極に対して起きていて、全体として重さの変化はないという結論です。 本実験の結果を踏まえて、磁石に乗り上げる現象は、水銀が軽くなったか磁石が重くなったか、水銀が磁場により磁石に乗り上げたのか、幾つかの可能性が考えられるのですけれど、いずれなのか明確なことは言えない状態です。磁場、磁力線で説明可能なのか興味のあるところです。 反転しない単極誘導モーターでは起きない現象ですので不思議です。

追記

以下は、考察の一部です。 弧理論によれば、運動Pを持つ物体の真のエネルギー値は低くなります。真のエネルギー値が低くなれば表面張力に似た重力が変化します。理屈は簡単なのですが、独楽を廻せば軽くなるというほど簡単ではありません。

磁石は超巨大な単原子と同じ振る舞いをするだろうという弧理論の推測から、磁石の周囲に渦を作る水銀は単原子たる磁石に周回することで、真のエネルギーを磁石とやりとりしている可能性を考えています。 渦により一方が重く、一方が軽くなるという結論です。 この推測が成り立つならば、水銀の乗り上げが説明できます。しかし、反転しない一層の単極誘導モーターではなぜ起きないかを説明できません。やはり銅板で仕切ることが何かの役目を果たしていると考えるのは、ある種合理性があるのでしょうか。 無限遠あるいは無限長ソレノイドについてもう少し考える必要がありそうです。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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二重反転型 単極誘導モーターの計量実験について への2件のフィードバック

  1. takutaku のコメント:

    水銀が乗り上げる原因として挙げられたものには、少し工夫すれば排除出来るものも有りそうです。二重反転と三重反転、バーグメモには三重構造でしたか、ふと思ったのはどこかの建設会社の社長が考案した「磁力抵抗ゼロ」のモーターを3つ連結した発電機です。大学でテストもされたようですので、その後の進展も気になります。それと関係ないかもしれませんが、ヤモリの足の吸盤といいますか、マイクロ単位の毛あるそうで、それが弱い力の働きにより130キログラムまで耐えられるそうです。この足先の毛で思い出したのが、過去に私の見たUFOが、真下から見たとき底部の縁から放射状に光が針のように広がっていたので、それが空間に作用して浮く力になっているのではと、考えてしまいました。

    • Φ のコメント:

      ありがとうございます。
      >少し工夫すれば排除出来るものも有りそうです。
      追試を動画サイトにお示しいただけるとありがたいです。当方の理解不足や曲解があることは承知しております。気付いた時点で直すという姿勢でいます。深く理解した人から見て、近づかない方がよい人認定されていそうです。ですから、当方の実験について追試される方がいないのは残念です。
      >二重反転と三重反転、バーグメモには三重構造
      水銀槽の下に磁石を置いた場合は同軸三重でも反転はしませんでした。
      >磁力抵抗ゼロ
      ttp://mizu888.at.webry.info/201406/article_47.html
      ですね。一度見学に行こうかと考えたことがあります。
      ttp://blogs.yahoo.co.jp/aki_setura2003/27917972.html
      効率が良いとのことですけれど、当方が目指すものとは異なりますので、行きませんでした。
      >過去に私の見たUFOが、真下から見たとき底部の縁から放射状に光が針のように広がっていたので、それが空間に作用して浮く力になっているのではと
      なかなか、観察したことと実現できる装置との整合性、あるいはつながりを持つのは難しいことです。これまでの資料を総合すると、素粒子や相対論などはまったく参考にならず、むしろ古典的な現象の見捨てられた分野の先にあるように思います。ただ、糸口が見つからなかっただけのようです。
      先端的といわれる学問は、むしろ邪魔です。素粒子も相対論も(統合失調症)という病に苦しむ自然科学の症状に見えます。行き着く先は思考停止です。
      きっと手がかりが見つかります。

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