4年ほど前から素数について考えてきました。昨年末よりヲシテ文献にある縄文哲学について勉強しているのですけれど、縄文の人たちがどのような思考過程を経てきたかについて素数と関連することを記します。 昨年末に12星座と1ダースは、どうしてできたのか?素数との関係を書きました。その後の考察です。 一般に知られている事だろうながら、自らが考えた結果です。
図1 こちらから拝借
は、フトマニ図と呼ばれるものです。ヨソヤコヱ(48音)を円形に配置したものです。中心に特殊文字で縦に「アウワ=宇宙の構造のこと」と書かれています。 その周囲には、内側から「トホカミエヒタメ」8文字、外に「アイフヘモヲスシ」8文字が並べられ、その外側2周に残りの32文字を16文字、16文字に分けて円形に配置されています。 ネットで調べますとフトマニ図は、オカルト的な説明ばかりが目立ちます。 フトマニ図は、どうも後世のヲシテ文献研究者が作成したもののようです。 このあたりのことが
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動画1 「ヲシテ国学」第05講「フトマニの構造」
に述べられています。
「トホカミエヒタメ」は、トコヨクニを建国されたクニトコタチさんの8人の子の名です。クニトコタチさんは、近江のアツミ(滋賀県高島市安曇川平野)を本拠地としていましたから、アツミから8方向に8名を本州から四国九州までに遣わされたのが始まりでして、東西南北を8方向に分割したという意味合いがあります。
動画では、だからといってヨソヤコヱ(48音)を方角や季節に当てはめるのは根拠がないと述べています。
図1のフトマニ図は、どうもヨソヤコヱと「方位」を念頭において作成されたようです。そこで、図1にグレゴリオ暦を重ねたのが
図2
です。 フトマニ図にグレゴリオ暦を重ねて描いたものです。だからといって季節とは関係ありません。(注:図2は、ホツマ辞典、池田満著、展望社のp262にある図からヒントを得、参考にしたものです。)
goo辞書によれば「方向/方角/方位」はそれぞれ意味や用法が異なります。図2で気になるのは、各文字がどのように配置されているかではなくて、「分割」にあります。 北に動かぬ北極星があり、東から日が昇り、西に沈むことで東西南北並びに季節が分かります。これを2分割しているのが図2の「青い線」です。 「アウワ」を中心に数列にしますと、
4・8・16・32・64・128・256・(384)・512・・・・
となります。
一方で、縄文の人たちは、天体の観測で一年が365日余りであったことを知っていました。 以下について、「ホツマ縄文日本のたから:池田満著:展望社」から引用します。
ホツマツタエ キツのナとホムシサルアヤ の原文ホ-228
ミソフナリ イマミソヒトハコノヲシエ アメノメクリノミムソヰエ ヨツミツワケテミソヒナリ「一年の日のめぐりは三六五日よりすこし多いぐらいの日数があります。 これを四季に分け、前中後の三節に分けると三十一日になります。」注:本文P210、解説P214から、下線は管理人による
ミムソヰエ が「365日余り」のようです。そして「ミツヨツワケテ」が「四季を前中後の三節に分ける」ことです。 ホツマツタエでは、暦・季節と8人の子を8方向に遣わす方角を明確に区別しています。
図2において、グレゴリオ暦は赤い線で「四半期を三分割」しています。ホツマツタエも同じです。しかし、結果しか書いてありませんから、何故4×3=12にしたのか分かりません。
ここで一年が365日余りですから、これに近い360に注目します。これを数列にしますと、
2・3・4・5・6・8・9・10・12・24・48・60・180・270・(360)・720・・・・
となります。360から見れば、いずれの数も割り切れるからです。 2分割の場合の数列にある「256・(384)・512」では、365日余りをうまく等分できません。 その結果、四半期を3分割するという考えに至ったと思われます。
恐らくエジプト、黄河、メソポタミア、シューメル、南米などの各文明でも同じ思考過程をたどったはずです。
図3
現代天文学では、星座は88あります。でも、星座を12としたのは、異なる地域で同じ思考過程を経たからではないでしょうか。
縄文の人たちは、時代に応じてそれぞれ目的を持っていたようです。
- 天体の観察から方位を求める。 → 地理把握と海洋の航行を図る
- 季節を知る → 農業技術、祭祀を司る
- 時間(月と日) → 農業技術、祭祀
- 時刻(時と分) → 生活の基準を決める
- 測地測量(角度) → 土木建築技術の向上
上の3.と5.は、並行だったかも知れません。4.は少し後かも。 5.の測地測量技術が1.や2.あるいは3.から出来てこなければ、縄文の(縄文あるいは弥生から続く古墳時代の)人たちに巨大な古墳や大規模な建築物を構築することはでないはずです。※括弧書きに訂正2017/2/16
12ヶ月、24時間、60分、60秒、360度、いずれも12を一括りとしています。それでも手指の数である10進数を基本としています。
何度も記事にしてきましたけれど、「12は2,3,4,6で割り切れるが、10は2と5でしか割り切れない」のですから、3次元空間を等しく分けるには、12進法が便利なはずだと思います。 過去に物理現象は「2π」より「360度」に馴染むと記事に書きました。 本当のところは、10進法による角度(360度)より12進法で2πを表す、
図4
例えば「100度」の方が分かりよいと思います。 図4は、12進法による分度器です。恐らく初の試みです。
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