本題に入る前に、いつものようにおさらいです。
研究の出発点は、ある科学者の言葉からでした。 アインシュタインの特殊相対性理論による「E=mc2」について、ある科学者は次のように述べています。
物質はエネルギーに転換するし、逆にもなるというが、本当は一つの実体の異なる面に過ぎない。
一つの二次元平面を考えます。
図1
のように、実体を上から見るとき、我々は物質面(M軸と呼びます。)を見ます。 次に二次元平面を右横から見ると、実体のエネルギー面(E軸と呼びます。)を見ていることになります。 実際は、視線の位置を変えずに「実体が面に対してどれだけ回転したか」よります。 これをE-M軸平面に置き換えたのが、弧理論の考え方の基本図形
図2
でした。 E軸上の実体が投影されることによって、M軸上に質量と位置と持って現れます。 我々の存在するM軸を物質空間あるいは物質的自然と呼びます。 物質が運動するときE軸上の実体は、M軸に対して投影角θが変化します。
図3
物理学において、エネルギーの次元解析は[ML2T-2]になります。 ところが、数学者岡潔の言葉から得た考察によって「時間t」を使えないことがわかっています。(【 2】 自然科学者の時間空間と過去記事を「時間」で検索ください。) そこで、当サイトではエネルギー[ML2T-2]の代わりに時間を含まない運動Pを用います。 そして、E軸上の実体が持つエネルギーを真のエネルギーと呼び、エネルギー[ML2T-2]と区別します。 こうして上記の言葉を言い換えると次のようになります。
目次
物質は運動Pに転換するし逆にもなるというが、本当は真のエネルギーを持つE軸上の実体の異なる面に過ぎない。
図3において、観測者に対して静止する物質の質量はmです。物質が運動P1運動P2と速くなるにつれて、投影角θは小さくなるとともに質量は次第に見えなくなります。ついに投影角がゼロの場合、運動P3においては、M軸上に居る観測者にとって、質量は次元を失い測定不能となります。 これがある科学者の言葉の意味です。 繰り返えしますと、M軸(物質空間)とは、E軸上の実体が投影によって、質量と位置を持って現れる映像だということです。
G・アダムスキーが遺したネガフィルムにある紡錘図形を解析した結果
図4
原子模型だろうとの結論を得ました。
縄文時代から残るヲシテ文献に示された骨子が次になります。
カミとはつながり、もたらし、生じさせる。
この言葉は、宇宙の起源、あるいは定義を示しているようです。この「カミ」という言葉とフトマニ図(モトアケ)の中央にある、
図5
「ア ウ ワ」と組み合わせたのがカミの仕組みです。カミとは、
「ア」と「ワ」はつながり、「ウ」をもたらし、「ウ」よりヒトを生じさせる。ヒトは「ア」のもの。ヒトは「ウ」なり。
となります。
図6
この「カミの仕組み」の言葉と紡錘図形(原子模型)に補助線を入れた図6とを組み合わせて得たのが「宇宙の構造(投影と映像の仕組み)」です。
図7
こうして、図7を得ました。 ここからが本題です。
図7の左部分、「ウ」は弧理論(Ark Theory)の中核部分である紡錘図形です。2つの円「ア」と「ワ」が投影元である宇宙の中央ということになります。 宇宙には中心が2つあるということです。
半径7の円の中心(アとワ)が描く円弧とE軸上の実体との関係を図示します。
図8
半径が「7」であることは、井出治氏による超効率インバーター「デゴイチ」にかかる正の起電力の仮説を考察した「第3起電力のエネルギー源について」から来ています。(※半径が7であることの理由は後述します。)
図8の(1) 宇宙の中心「ワ」の円弧が描く線上に実体1が来ます。M軸から見て実体が持つ真のエネルギー値は1です。 (2) もう一つの宇宙の中心「ア」の円弧が描く線上に実体2が来ます。 (3) 2つの図を重ね合わせた図です。「ア」と「ワ」が原因の実体1と実体2の投影によって、M軸上に物質が質量と位置を持って現れます。そして、運動Pの状態を示したのが図3であるということです。 E軸上の実体は、全部で6種類あることが紡錘図形の解析からわかっています。これら6種類の実体をもって、投影により陽子・中性子・電子が現れます。この3つの粒子は、投影角が90度で安定である事をもって基本粒子と呼びます。
図9
陽子Dは、実体Aと実体Gから出来ています。中性子Eは、実体Bと実体Hから出来ています。電子Fは実体Cと実体Iから出来ています。因みに基本粒子を含む9種類をA~Iで示すやり方は、弧電磁気論の頃から変わっていません。 この6種類の実体と3つの基本粒子を一つにまとめます。
図10
どうも、6種類の実体A、B、C、G、H、Iのそれぞれは、異なる性質を持ち、実体同士に「力」が生じている原因になっているようです。ただ、未だにそれぞれの関係が不明なままです。 大事なのは、互いの実体同士に力が働くことによって、紡錘図形に90度のところが1箇所もないということです。これによって、原子は運動せざるを得ないという構造を持っていることがわかります。(図10と図4を比較してください。「第3起電力のエネルギー源での考察」によれば、M軸上にある原子に接線方向の力として現れます。これがすべての物質が回転:渦を持つ原因です。)
図11
因みに弧理論に示す図形は、すべて開放系です。一言で云えば、「M軸(物質空間)は外の無い内」だということです。
図12
ここまで来れば、後は簡単です。
6種類の実体(A、B、C G、H、I)による投影の組み合わせを考えればよいからです。 改めて図9より、基本粒子を表記します。陽子は(A-D-H)、中性子は(B-E-H)、電子(C-F-I)の組み合わせです。 逆順でも同じなので組み合わせを考えます。
6種類の実体の1つを選ぶ組み合わせは、 6C1=6 です。
6種類の実体の2つを選ぶ組み合わせは、 6C2=15 です。
6種類の実体の3つを選ぶ組み合わせは、 6C3=20 です。
6種類の実体の4つを選ぶ組み合わせは、 6C4=15 です。
6種類の実体の5つを選ぶ組み合わせは、 6C5=6 です。
6種類の実体の6つを選ぶ組み合わせは、 6C6=1 です。
合計57種類になります。 これには、上記の安定な基本粒子3種を含みます。 どうも、実体6種類は「反転」するようですから、 57×2=114 になります。
図3に示す運動Pは、基本粒子の他、不安定な粒子にも適用されます。投影と映像の仕組みの基本的な性質として映像が「離散的な値をとる」ことがあります。
図3 (再掲)
物質は、運動P1から運動P2にかけて次第に増加するのではなくて、飛び飛びに変化します。何故なら「E軸上の実体が原因で物質の状態(運動Pの状態)が決まるとともに、物質の状態がE軸上の実体に影響する」と考えられるからです。前述の井出氏のトランスにかかる考察は、このような条件で組み立てています。(別の言い方をすると因果応報とでも云います。何かすると、自分に返ってくる。)
冒頭、運動Pは物理学でいうところのエネルギー[ML2T-2]に等しいものでした。 仮に、図3の物質が投影角が90度の静止状態を除いて運動P1運動P2運動P3という3つの状態があったとしますと、理論的な粒子の有り様は、114×3=342 になり得ます。運動Pが4つの状態を取り得るならば114×4=456 にもなり得るということです。 これが弧理論による周期律表?のアイディアです。
図3の運動P3に関して。 投影角がゼロのとき、「実体が持つ真のエネルギー値がすべて運動P3である状態」とは何かについて、随分と悩んできました。 出した結論が「波」であろうと云うことでした。 数学者岡潔が云うとおり、物質的自然が「人の五感でわかるもの」である条件としては、質量が無ければ運動は捉えられないだろうと考えました。つまり、全部運動で質量が不定なのでは五感でわかるものにはなりません。 因みに「波は五感でわかる」というのは誤解です。 波は、遠隔で他の物質に運動をもたらします。例えば、視覚で云えば、光(電磁波)は、視覚神経を構成する原子内にある電子に運動を起こします。この電子の運動が神経に生理的電流として脳の視覚分野に伝わるから「視覚」が成立します。 光という「波」を見ているわけではありません。 受信機のアンテナを思い浮かべればわかります。
図13
「電波を捉える」という表現を使いますけれども、電波がアンテナに高周波電流を流すからであって、電波そのものを云々できません。 お分かりのように、これまでの議論は、遠隔作用だという考えです。
で、 素粒子は、その種類としておそよ100種類(素粒子の世界1)、200種類以上確認されているようです。一説には300種類以上あるとも云われるようです。(【わかるまで素粒子論「入門編」 序】)
結局、素粒子は、wikiにあるように17種類に分類されているようです。
図14 出典:素粒子
ここまで、弧理論から考えられる粒子の数は、基本57種で、反転したとして倍の114種なのですが、運動Pの状態数によっては、342種、あるいは456種にものぼるかも知れません。 上記の100種以上、200種類、あるいは300種以上という数に近いものがあります。これ以上高エネルギー[ML2T-2]の実験は実際的ではありません。
ところで、図3を思い出してください。 運動Pは物理学でいうところのエネルギー[ML2T-2]に等しいものでした。 素粒子物理学ではエネルギー[ML2T-2]が異なれば、別の素粒子だと認識しています。
弧理論から見て運動P状態が異なるだけで、同じ粒子の異なる面でしかないというのは、電子について云えます。 電子は静止した投影角が90度であれば、(C-F-I)の組み合わせでしたが、すべて運動P3の状態では、質量は不定で「波」でした。 これは素粒子物理学で云うところの光子(photon)です。 光子は電磁波を量子化したもので、電磁力を媒介するのが光子だとされます。 弧理論から見れば光子は電子の波であることになるのですから、図13のゲージボソンは、基本粒子にかかる別の運動P状態だと考えることができます。
実は、the-manuscript-of-survival-part68日本語文.pdf において、素粒子の一種であるヒッグス粒子の探求について、次のように云われています。
それは多くの点で、不可視のものを探す試みと言えます。普通の人間の目は、このようなものを見ることはできません。単にサイズが小さいせいではなく、エネルギーの量を正しく求める方法を知らないからです。
ここで、「エネルギーの量を正しく求める方法」とは、真のエネルギーと運動Pの関係にかかる理解を正すことだと云えます。
結局、粒子は、すべて投影による映像だと考えるならば、考えられない程に数多く存在するという素粒子は、基本粒子3種を除いて、破片だろうということです。
因みに量子衝突実験において、陽子が崩壊したことを確認したことは無いはずです。 「陽子衝突→陽子崩壊→素粒子群生成」 ではなくて、「陽子衝突→陽子消滅→素粒子群発生」だろうと考えます。衝突の前後は同じで過程が異なるだけです。しかし、仕組みは全く違います。 単独で取り出せないというクオークは存在しないと考えます。代わりに同じ数だけの計測には引っ掛からない「E軸上の実体」が在ると考えると、膨大な素粒子群についての整理と理解が深まると考えます。
ついでながら、素粒子の周期律表というアイディアは、以前からあるようです。
※: 半径が7であることの理由。 簡単にいえば「弧(Ark)がM軸上に描く力場は、距離の7乗に逆比例する」という仕組みから来ています。そのM軸上での形状は、発散トーラスでした。「第3起電力のエネルギー源」を参照ください。 ただし、非常に難しいです。
図15
の破線で示した部分です。抜き出すと
図16
右になります。分かり易く3Dとしたものが以下です。
上下半分ずつしか出ません。3D表示は、上半分だけを示したものです。 極の方向に湧き出て、接線方向に渦を作りながら、赤道方向に消えます。 原子がこのような構造をしているのですから、非常に小さな領域から、銀河系までの非常に大な構造にまで影響を及ぼしているのではないかと考えます。 宗教思想家ニコラウス・クザーヌスによれば、「最小なるものは、最大なるものより小さくはない」に近いです。
ついで。 素粒子の周期律表という言葉は、使っていませんが、多数の素粒子の存在理由を弧理論から説明できるという考えは、2012年2月14日「(天動説:地動説)と(素粒子論:弧電磁気論)」並びに2012年2月25日「3次元の尻尾」、(2)と(3)辺りに書いています。
12/2追記
1) 発散トーラスの形状を少し詳しく。
図3の運動P3は、質量が見えなくなり、全部運動の状態です。このときM軸上での形状が発散トーラスなのですが、これをいくつかの図形にしました。
図17
例えば上半分で反時計方向の場合について、極の方向に出て赤道方向に向きを変えて無限遠に消えます。上から見ると接線方向に渦を作ります。 双極ように渦ありで、単極のように発散ありというとても変わった形状をしています。この発散トーラスには、計4つの状態があります。
図18
xy平面上に発散トーラスが生じる場合は、z軸方向にE軸が重なります。(物質の運動方向に直交してE軸があるのです。)
- 右手系の右回転ならば(-E)方向になります。これはE軸における真のエネルギーがマイナスに向くということを意味します。真のエネルギー値の制御が可能であることを意味します。
- 右手系の左回転なら(+E)方向になります。真のエネルギー値は、プラス方向になることを意味します。
- 左手系の右回転ならば、(+E)方向になります。
- 左手系の左回転ならば、(-E)方向になります。
地球の科学者が「(真の)エネルギーの量を正しく求める方法を知らない」という事なのですが、上記の方法で制御できる可能性があると云うことです。 発散トーラスは、上下半分しか出ません。分かり易く云うと、例えば電子においては、スピンが2分の1であるのにとても似ています。 余談ながら、磁石は原子の向きが(磁区単位で概ね)揃っています。(xy平面に電子の回転運動があるということ。) ですから、磁石を使った回転機器を用いることによって、真のエネルギー値を制御できるかも知れないことに気付きます。それが恐らく単極誘導モーターであろうということです。
(2) 数年前、「距離の7乗に逆比例する力」について、ネット検索していたところ、カシミール効果というものがあるのを知りました。カシミール効果~ゼータ関数~素数でありますし、ゼータ関数~原子のエネルギー準位の関係も云われます。 ここで、ゼータ関数が弧理論でのE-M軸平面にとても似ていることに気付きました。
図19
勿論、エネルギー準位のエネルギーは[ML2T-2]の事であり、M軸上においては、運動Pと表現しているものです。ですから、原子のエネルギー準位と真のエネルギーの間には投影角θを挟んで関係があるだろうと推測します。 ただし、10進数の素数ではダメで、12進数の素数である必要があるようです。また、エネルギーのことを時間を用いて表現することもいけません。 未だに運動Pという以外に表現できません。
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