これまで当ブログとサイトにおいて、弧(Ark)の基本的性質を書き表そうと幾度も試みてきましたけれど、満足のいく出来映えになりませんでした。 再度挑戦します。
(1)物質を構成する最小単位として原子があります。その内部に原子核を発見したのはアーネスト・ラザフォードです。
図1 出典:電気の歴史イラスト館
ラザフォードたちが考えたこの原子モデルでは、周囲の電子が電磁波を出して原子核に吸収されてしまうはずです。なぜ電子が原子核に吸収されないかの疑問に答えるために量子力学が考え出されました。
図2 出典:電気の歴史イラスト館
シュレーディンガーはド・ブロイの着想(電子は波である)を発展させて、量子力学の基礎をなす
式1 出典:コトバンク シュレーディンガーの波動方程式
波動方程式を導きました。1900年代初めの頃でした。
図3 出典:電気の歴史イラスト館
(2) 上記について、いつも引用するある科学者は、彼らの誤りを次のように指摘しています。
たとえば地球の科学者は電子が粒子で、波動性の二重性をもつものと定義せざるを得ない状態にある。彼らは電子は確率波を持つ粒子だということによってこれを正当化させようとしている。これは心で描くことのできない状態であり、そのため進歩の唯一の方法として抽象的な数学に頼らねばならなくなる。
地球の科学者たちの進歩に対する障害の一つをこう指摘しています。
科学者たちが物質とエネルギーのかんたんな同一性をまだ十分に把握していないことだ。 (省略) つまり物質はエネルギーに転換するし、その逆にもなるというが、本当は物質もエネルギーも一つの実体の異なる面にすぎないのだ。
これが弧理論(Ark Theory)の考え方の基本です。
図4
真のエネルギー値を持つ余分な次元軸上にある実体が「積分を伴う回転投影」により物体(質量m)が位置を伴って現れます。投影角θが90度のとき、観測者から見て物体は「静止」状態にあります。 (注:「積分を伴う回転投影」については、第3起電力のエネルギー源について第2版を参照ください。)
図5
のように、ある観測者に対して、実体Cが静止のときをC0とします。実体C1にあるとき物体(物質)は運動P1に、実体C2にあるとき物体は運動P2の状態になります。そして、実体CがC3にあるとき物体は、運動P3になります。 運動P3にあるとき物体(物質)の投影角θはゼロになり、観測者から質量m及び実体C3は見えません。 通常物体は、抵抗を受けるか、他と衝突するなどして運動Pを失い実体Cは静止状態に戻ります。 また、「投影」の仕組みから、極小の世界においては、離散的な値をとります。つまり、運動P0、P1、P2、P3は不連続な値となります。 余談ながら、この仕組みから「不確定関係」が見いだせそうです。また、投影が整数回であるが故に、どこか素数と関係すると見込んでいます。
いま、弧理論による原子模型を
図6
に示します。原子核の周囲に電子が周回するときを考えます。 我々の存在する3次元物理空間(M軸)を2次元平面とします。縦軸をエネルギー軸(E軸)とします。原子核の実体は、M面より下になり、電子の実体はM面より上に位置します。電子と原子核(陽子)は、電荷が原因で引力を持ちます。同時に原子核の実体と電子の実体Cは斥力を持ちます。図4、図5と比較してください。
電子の実体Cは、原子核の実体と作用することにより、太い鎖線のとおり「半径7の弧」を描いてM面に現れます。(実体C3) このとき「積分を伴う回転投影」の回転により、M面には運動P3として、X軸方向に現れます。 結局、
電子殻を構成する電子の実体が「静止」状態に戻ろうとするが故に電子は軌道に留まり、運動Pを続けます。
上記の仕組みから、原子は電子殻を持つことになります。 もう一点重要なのが、原子核を構成している陽子中性子も同様に回転しているはずだということです。これをまとめたのが、
図7
です。(まだまだ、説明は不十分ですが。)
そして、実体C3がM面(M軸)に現れる際の3次元形状が
図8
右に示す「発散トーラス」です。
以上が「回す」と「回る」の本質的な違いです。 そして、ここにも右手系と左手系の違いがあると考えています。 これまでの考察から発散トーラスは、常に上半分あるいは下半分しか現れないはずです。上下両面、同時に現れることはありません。 すると発散トーラスの右手系左手系それぞれ左右の回転を場合分けすると、2×2×2=8とおりの発散(収束)トーラスが存在することになりそうです。この点は、現在考察中です。(これが難しい。)
・
そういえば、パワーリストボール
動画1
において、
写真1
の赤い回転軸(Z軸)を
図9
に示す「Z軸に重なるE軸(破線)」方向から
図10
のように、できるだけ離そうと (歳差運動の振れ幅を大きくしようと)
写真2
手首を振ることにより、ジャイロの回転が強く加速することとよく似ています。これは面白い。
ところで、最近新たに2つの実験を思い着いたのですけれど、理屈が余りにも簡単で自身で半信半疑な状態です。 とにかく一つの実験には、もう一台の直流安定化電源が必要ですので現在所有しているものと同型のPSW-720L30を発注しました。 例によって、ちまちま準備して結果は、一瞬でわかります。そして失望するのですから、実験はほんとうに億劫です。
追記
確かにE軸を想定するとパワーリストボールの回転加速について、合理的に説明できそうです。 逆に古典力学で説明できているのでしょうか? 力学(改訂版):原島鮮著(株)裳華房 を確認したところ、それらしい内容はありませんでした。
ブログランキングの応援と広告のクリックをお願いします。
以前買った楢崎皐月「静電三法」の気になった箇所を読み返してみました。引用—
日本の上代人はかかる超極微の粒子を「いさ」と表現し、「いさ」の静の状態を「いさなぎ(凪)」、動の状態を「いさなみ(波)」と言っている。また、この2種類の結合で客観のできる物が生成されるという観念をいさなみ・いさなみの両神が結婚せられて万物を創造し給うた。或いは拡張して我が国土を想像し給うたという如く、神話に託して上述の観念を表現している。また、中国における上代人は空間を密に占位する超極微の物を気と表現し、気の静の状態を陰気、動の状態を陽気と言っている。
2種類の超極微の物の結合で客観の物が生成されるという観念は、老子の語に示される如く、万物負陰而抱陽沖気以為和と表現しており、日本の上代人の観念と相似する。
—引用終わり
http://www.narasaki-inst.com/index.htm 紹介でした。同じですね。
万物~の文意はこちらにありました blog.goo.ne.jp/miyabikohboh/e/65d6b384b729bddde515796a0371a2a7
こういったしっかりとした思想が東洋にはあるんですね。
本を持っていますけれど、意味が分からず放置していました。表題に「宇宙対抗の静電気」とありますね。宇宙対抗といえば、弧理論の基本である暗黒物質と暗黒Eに似ています。5%を占める物質は、この2種からの斥力により維持されます。投影される際に直交して力が現れますので、物質の現象は回転運動が基本となります。回転のモーメントは斥力の一種です。これを模型にしたのが二層型の浮沈子です。ttps://www.youtube.com/watch?v=aAH1_4E_fT0
水と油の境界面がM軸です。この模型において力が直交で現れる仕組みが組み込めるならば浮沈子は回転し続けることになります。
万物~の意味をttp://www.roushiweb.com/category3/entry65.htmlから引用すると「全てのものは陰と陽を背中合わせに抱えており、二つを中和させる“気”によって調和を保っている。」
中和させる”気”というところが面白いです。私たちの身体を構成する物質は、中和させる気に相当しそうです。その現れが回転だと云えそうです。縄文哲学でいえば、「ア」と「ワ」であり中和させる気が「ウ」に対応します。アウワにおいて境界にあるウに注目すべきです。弧理論でいえば紡錘図形です。
>しっかりとした思想が東洋にはある
上記の解釈は老子のそれとは異なりますけれど、似ています。時代の違いはあれども皆「シル:知る」を使うことにより深く理解していたことが伺えます。現代宇宙物理はこれら思想の接点近くまできたと考えれば納得できます。
静電三法お持ちでしたか。綜合科学書としてはかなりマイナーです。
中和させる気、冲気ですね。太極図は、陰の中に陽が、陽の中に陰があって、互いに呼び起こしながら回り続ける。そんな意味だと思います。ならば、陰と陽を結びつける何か、あるいは陰と陽を生じせしめる何かがある。私はそれを係累と表現することがあります。静と動を結びつける宇宙との係累。宇宙船を造ることは原子創成そのものと感じます。
知人に勧められたものの難しくて。 絶対座標が無い上は加速度運動の一種、円運動(これも斥力の一種)がすべての基本だと確信します。二層型浮沈子を考えたのもそのような意図をモデル化できないかと考案したものです。この浮沈子は境界面で回転しませんけれど、二種からの斥力が交わる境界において、回転が生じる仕組みが弧理論の骨子です。私は陰陽の例えよりG・アダムスキーが述べた「父性原理、母性原理」の方が気になります。
>宇宙船を造ることは原子創成そのもの
まったく同感です。貴方の云われたとおり「回す」ではなくて「回る」仕組みが大事であって、どこかの誰かは「回る」に注目されると困るのだと分かってきました。