弧理論の考え方は、ある科学者の言葉に同じです。彼は特殊相対性理論に有名な式 E=mc2について、
この式は数学的には全く正しいのだけれども、誤った結論に達している。つまり物質はエネルギーに転換するし、その逆にもなるというが、本当は物質もエネルギーも一つの実体の異なる側面に過ぎない。
と述べました。これは
図1
のように、M軸(3次元物理空間)を横軸として、これに直交するE軸(真のエネルギーといいます。)上に存在する実体で表されます。彼は、M軸を2次元平面として説明しています。
二つの次元を持つ幾何学的な平面を考えてみたまえ。この面が君の視線に対して直角をなすとき、君はそれを平面と感じる。これはその実体の物質面を表す。次に君がその面を九十度ほど回転させると、その面は君の視界から消えて一次元のみとなる。これはその実体のエネルギー(※1)面だ。君はその面を取り替えたわけではない。ただ観点を変えただけだ。技術的に言えば関係位置を変えたのだ。一定の物体に含まれていると思われるエネルギー(※2)の量は、一定の観測者にとって質量エネルギー(※1)軸を中心にそれがどれくらい回転したかにかかっているのだ。別な関係位置から同じ物体を見ている別な観測者は、全く異なる量のエネルギー(※2)を見るだろう。
注:下線と括弧は管理人による。
※1は、時間を含まないエネルギーであり、真のエネルギーと呼んでいます。※2は、時間[T]を含むエネルギー[ML2T-2]をいいます。これを図示すると
図2
のようになります。E軸上の実体が持つ真のエネルギー値は、M平面に投影されることにより質量となります。これが引用文の「物質面」です。次に視点を変えずに「実体-物質」を90度回転させます。すると図2右のように、観測者から見て「実体-物質」は、運動(つまり時間を含むエネルギー)として見えます。これが「君の視界から消えて一次元のみ」となることの意味です。これを図1のように示すと
図3
のようになります。時間を含むエネルギーを弧理論では運動Pと呼んでいます。「君の視界から消えて一次元のみ」というのは、図3で云えば運動P3の状態をいいます。このとき我々からは物質の質量は見えなくなります。測定できません。ここまでが前提です。
運動P3の状態は速度で云えば光速度に相当します。つまり、極小の世界において物質は、光速度に近い運動状態にあるとともに質量を測定しにくい、あるいは測定できない状態にあることになります。
ミクロな領域では粒子の位置と運動量は正確には決められないとする不確定性原理の説明とよく似ています。運動P2~運動P3にある粒子は、質量が見えにくいあるいは見えない(測定不能)ならば、粒子の位置を特定することはできないだろうことは理解できます。
図1において、E軸上の実体がM軸上に投影されるという弧理論の考え方で、投影は実数回というのはあり得ません。投影は必ず整数回です。ですから、極小の世界において運動Pは離散値をとります。現象が離散的であることと不確定性関係が成り立つこととの間には何か関係があるかも知れません。というより現象が離散値をとることも不確定性関係を持つことも、量子もつれの現象もすべて図1の中に含まれていると考えるとすっきりします。 何より宇宙が素数と関係するというのも整数回(離散的)であることと大いに関係あると思います。量子もつれでサイト内に記事があります。
実験の用意はできたのですけれど、理論的に不安な要素があります。試せば瞬時に答えが出ます。ほんとに実験嫌い。うまく行かなくても結果は掲載します。
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