電磁気論は凡そ200年近く前に確立された学問です。それを何故今頃になって、弧電磁気論を書いたのか、その理由を書きます。
勿論のこと、超効率インバーター(デゴイチ)のエネルギー源と動作原理を説明したかったのと、ファラデーの単極誘導をキチンと説明したかったからですけれど、それより重要なことは次の通り2点にあります。
①「場の理論」は近似である。
②エネルギーは相対的なものであること。
①について。マクスウェルの方程式を始め、素粒子論に至る物理学は空間の性質として「空間には近接作用としての場がある」として、「場」の考え方で作られています。一方で、弧電磁気論は5次元(xyzt+E)の力学として電磁気現象を扱っています。物質の持つ性質の根源は電気磁気現象であるとの立場で弧電磁気論を作っています。観測者がいる座標系Sと電気単極(陽子や電子)が時間とともに移動する座標系S’に分けて、座標系Sから座標系S’を見たときにどのように電気単極や電場磁場が見えるかを論じています。 「場の理論」は空間を絶対座標としてとらえている学問であり、例えるなら「天動説」のようなものです。つまり、天体が東から昇り西に沈むという、観測の事実を出来るだけ正確に理解しようとするものです。 弧電磁気論では座標系が異なれば観測することになる事実も、異なる見え方をするというものです。例えるなら「地動説」です。物質の現象は電磁気現象からきており、電磁気現象は5次元空間での力学である、というのが弧電磁気論です。そして、もし電磁気現象が5次元の力学であるならば、力学は相対的なとらえ方が必要ですので、「観測の結果と理論が一致するから、絶対に正しい。」「他の可能性はゼロである。」と言い切ることはできないと考えるものです。
②について。空間に物体AとBがあり、AがBに対して運動しているとします。我々はBに居るとすると物体Aは運動エネルギーを持っているといえますけれど、周りの空間に他の物体がなければAがエネルギーを持っているのかBがエネルギーを持っているのかを決定することは出来ません。実際に宇宙には無限と言える物体が存在します。つまりは物体相互の関係からいえば宇宙全体でのエネルギーの総量は保存していないのではないかと考えられます。 エネルギーには相対性原理が働いているようです。 ①の考え方を持って議論を進めた結果、つまり、電磁気現象を5次元の運動として捉えると私たちの住む空間や宇宙空間には、非常に大きなエネルギーが重畳しているのではないかと考えられるのです。
2011/12/16に私のホームページに掲載した「6.電気磁気の配列」PDFには①の考え方を述べています。しかし、現状では不備な点が多く見られますので、少しずつ修正を加えていきたいと考えています。
2011/10/29に自費で出した弧電磁気論は事情があって、1年前倒しで出しました。振り返ってみれば誤りが多く見受けられます。けれども大筋では当たっていると感じています。どうも弧電磁気論はロードマップのようなものであると思います。時期は示してありませんけれど、目指す方向は正しいのだろうと思います。
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