宇宙背景放射と、赤方偏移を理由に宇宙は、(等方的に)膨張しているとされます。しかも遠いほどに速く遠ざかっているようです。これを根拠にビッグバン理論(仮説)が考えられました。 ところがビッグバンというアイディアには奇妙なところがあります。これについて考えます。 糸口として、簡単な例をあげて、その例を元に拡張して考えます。
今、人が地表に立っているとします。
図1
左の様です。 人は、地表面(2次元平面)を観察し遠くが湾曲していることに気付きます。しかも四方八方、どの方向にも等しく湾曲しています。 そこで人は「自分は地表のてっぺんに立っている」と考えます。 やがて人は、地表面をあちらこちら歩き回ることによって、地表面のどの地点に立っても常に「自分が地表のてっぺんに居る」ことに気付きます。 つまり、2次元平面たる地表面の湾曲の中心は、地表面にはなくて3次元球体である地球の中心にあることが分かります。 まとめると、2次元平面から3次元球体に思考を上げることにより理解を深めることが出来るということです。
では、次に図1右について考えます。冒頭の通りです。 地球上にいる人は、宇宙(3次元空間)を観察し遠くほどより速く遠ざかっていることに気付きます。しかも全天において、どの方向にも等しく遠ざかっています。 そこで人は「自分は宇宙の中心に居る」と考えます。 やがて人は、地表面での経験を元に「もし自分が宇宙のあらゆる場所に居ても、常に膨張宇宙の中心居る」だろうことに気付きます。 つまり、3次元空間たる宇宙の中心は、宇宙空間にはなくて「余分な次元軸」を加えた4次元空間にその中心があるだろうと気付きます。
以上をまとめると、観測の結果から人は、2次元から3次元への思考を経験することにより、3次元から4次元への思考を試みることに妥当性を見いだすのです。 2→3を経て3→4ということです。 加速度的に膨張する宇宙は「余分な次元軸」を考える根拠になると考えます。
電気磁気現象を余分な次元軸上の実体からの投影と考えるという方法から始めた研究の続きとして、余分な次元軸を考える根拠が増えました。紡錘図形の解釈である弧理論の考え方においては、宇宙は主に斥力により成り立っていると考えられますので、宇宙の加速度的膨張と関連があるように感じます。 また、遠くほどより速く遠ざかっていることから、地表面の曲率は一定ですけれど、宇宙の4次元的な曲率は距離によって変化しているかも知れません。
因みにビッグバンが成り立つには赤方偏移に明らかな偏り(異方性)がなければなりません。少々の揺らぎはあるでしょうけれど、一方向(宇宙の中心)を示すに足りるものではありません。 また、推測でしかありませんけれど、宇宙のどこに行っても、その膨張は(一様)だろうと思われます。何故なら宇宙において地球が特別である理由は一切ないからです。 地球は太陽系の中心ではありません。
写真1 出典はこちらより
太陽系さえ銀河系の中心からかなりはずれています。 まして観測可能な範囲の惑星恒星等の数の内、地球が中心である確率はほぼゼロです。(異方性が無ければおかしい。) ビッグバンを語る宇宙物理学者でも地球が宇宙の中心だとは決して云いません。 彼ら自身が内心では、ビッグバンなど茶番だと考えているかも知れません。
ブログランキングの応援と広告のクリックをお願いします。