ステファン・マリノフ(Stefan Marinov)が考案したという
図1
マリノフモーターを水銀を用いることにより試しました。
写真1
が実験装置の様子です。 電極は3㎜の銅線を水銀に浸けるようにします。右側の端子が電源のプラスです。(図1に合わせています。) 手に持つのがネオジム磁石(直径10㎜×50㎜)2本を極を互いに鉄片に吸着させたものです。
電源はDC0.6V最大30Aに設定しました。水銀を容器に満たします。電流を流すと実測0.29Vで30A流れました。 以下、実験の動画よりスナップショットです。
実験(1)
写真2 磁石は下端の位置
写真3 磁石は中央の位置
写真4 磁石は上端の位置
写真2~写真4の各位置において、いずれも水銀に渦は確認できませんでした。
実験(2)
磁石を写真3の位置から反時計方向に90度ずらします。
写真5
さらに反時計方向に90度ずらします。
写真6
写真3、写真5、写真6のいずれも水銀に渦は確認できませんでした。
デジカメで撮ったマクロ動画はかなり細かい部分まで確認できます。水銀は不透明ですから、内部の流れは見えません。けれども、表面に浮いたゴミは流れがあれば動きます。また、流れがあれば、水銀の表面が波打ちます。もし渦が生じていれば分かるはずです。
マリノフモーターは、図1のように金属のリングとブラシを用いるものとして考案されています。水銀と電極の組み合わせとの違いがあるのか、それとも他の部分での違いなのか分かりません。 水銀を通して、電極間の接触も確認しましたし、電流は想定の通り流れました。
結果として電磁気学の常識どおりになりました。しかしながら実験について、結果を判断するのは、経験上かなり難しいことです。いろいろ考えることができます。
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