磁束 を立体視したい プラズマボールを使ってみた

先般、磁束 を見る器具を作ったと書きました。もう少し磁束を立体的に観たいと思い作ってみました。

材料としては、プラズマボールを使います。

写真1

中の電極内に入る太さの棒磁石がありますので、都合がよいです。 以下材料と作り方です。

写真2 分解したプラズマボールと棒磁石

写真3 グリセリンと砂鉄

内部の電極を取り去り、内側に塗布された金属部分をコンパウンドで擦って除去します。別に取らなくても構いません。

写真4

台座の部分に不活性ガスを封入した跡があります。これをリューターで削り落とします。

写真5

写真6

穴から、砂鉄とグリセリンを入れます。

写真7

で、適当なゴム栓を接着して

写真8

完成です。

写真9

これでもめいっぱいグリセリンが入っています。 ボールを手で持って砂鉄を振り混ぜると、

写真10

のようになります。 すかさず棒磁石を底から入れて、暫く置くと

写真11

となります。近くで見ると

写真12

になります。想定したより綺麗ではありません。イガグリみたいで正直失敗です。

 

追記 2018/4/21

甘かった。気温の変化による膨張でガラス球が壊れました。見た目よく気泡を出来るだけ小さくしたのが原因です。ガラス球は思いの外薄くて、大気圧による内部への力には強いけれど、液体の膨張による内部からの圧力には弱かった。 こんなもの作る人はいないと思いますが、ご注意まで。 幸いなことに破裂は作業台の上でのことでしたから、飛び散ったグリセリンは材料の端材などに被っただけでした。無毒で水溶性ですから安全ですけど、片付けたそれなりに大変でした。

さらに追記 仮に同じものを作るならば、中の気泡を少し多めにした上で、湯煎してグリセリンを50度くらいに暖めながら栓を接着すればよいはずです。余程特別の環境でなければ50度以下ですから、年間を通じてガラス球は負圧ですし、気泡がグリセリンの収縮を吸収してくれるはずです。自己責任で。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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