人工知能 (AI)と人の頭脳の違い

自身、プログラミングはまるでダメなのですが、コンピュータのことは好きですし、 人工知能 (AI)についても少し興味があります。一番の目的は「人とは何か」を知ることです。その点においてコンピュータは、「人について考える」ことができる格好の材料です。 今朝思い出した事がありましたのでメモします。

人工知能(AI)研究は、1960年代に始まったようです。(第1次ブーム) 管理人が覚えているのは、第2次ブームのあった1980年代からです。

図1 出典:(2)人工知能(AI)研究の歴史より 右クリック「新しいタブで表示」により拡大表示

第2次ブームの頃、ファジーコンピュータやエキスパートシステムなどがあったと記憶しています。当時、知識データベースができれば人工知能は比較的簡単に実現できると考えられていました。 そして、現在、人工知能は機械学習(深層学習)により飛躍的に進歩しました。(第3次人工知能ブーム) 最近、TV番組や書籍などマスコミでよく取り上げられます。

当サイトでも深層学習に用いられるニューラルネットワークを構成するニューロン

人工知能

図2 出典:失念

「分ける事によりわかる」とする還元主義の元となるブラックボックスが同じだろうと記しました。

図3

図4  ブラックボックスは、外部から観ると入出力の関係が変化しているニューロンと同じ

「時間・空間」という模型をもって「自然を科学する」自然科学によって人工知能は実現できるということです。

 

さて、本題。 今朝思い出した事です。 子どもが確か3歳ころのことです。食卓にて子ども用の椅子に座らせて、食事をさせていました。 白身の魚(確かカレイか何か)の身を箸でほぐして食べさせていました。 そのとき何気なくで示して「これ何?」と聴いたところ、

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写真1 出典:子どももきれいに完食! 大人でも苦手な魚の食べ方はこう教える!より

 

ほんの一瞬考えて一言、「種(たね)」と云いました。 未だに忘れません。 彼は彼の人生で初めて観た魚の骨について、それまでに経験のあった果物の種の「」という言葉を選択したのです。

 

今や人工知能は人を超えるかとも表現されます。 人工知能は図1を観てわかるように、時代とともに探索・推論・遺伝的アルゴリズムそして、知識データベースや各種インターフェイス(画像・空間・音声認識)を発達させてきました。  最早、(分野によっては)正確さと速さにおいて人を寄せ付けなくなっています。

そこで考えました。魚の身に内包されていると果物に内包されているという関係は、「空間を把握する能力」をもってする推論ではないかと感じます。そこには飛躍がありますし、正解ではありません。 ですから単なる推論エンジンの延長ではないように感じます。

確か人工知能は奇妙な絵画を出力したという記事を書きました。

写真2 出典:失念

明らかに「病的で気味の悪い」ものです。子どもが食事の際に見せた「種→骨」という飛躍とまったく異なります。 現在のところ、このあたりが人の頭脳と人工知能(AI)の違いではないかと考えられます。

ブラックボックスのままで人工知能(AI)は実現できるでしょうけれども、もう少し上があるようにも思います。その更に向こうに人の心があります。 時折、引用する「The manuscript of survival – part 68日本語文」の一部です。

ダークマターこそが、尽きることなく利用されているエネルギーの唯一の源だからです。それは根源的な永久機関であり、もし、悪の手に渡ったら、いえ悪の脳と言うべきですが、文字通りあらゆる面で大混乱を起こすでしょう。これは、脳によって理解されるものではないのです。何故なら、脳には大きな制約があるからです。人間は脳を、文明を進化させる崇高な考えを生み出す知識の座と考える傾向がありますが、まったく違います。脳は単に、人間を最低のレベルで機能させるための装置に過ぎないのです。とても傲慢に聞こえるかもしれませんが、以前にも説明しましたが、私たち人間以外の存在にとって知識とは、個人的に占有・保持するものではありません。それは、全員が全員の進化のために共有する情報の大海です。しかし、人間の堕落した精神にとっては、すべての知識は、己を豊かにすることを唯一の目的としてきました。しかも、望むらくは他人の犠牲の上で。そのため、核心部分の知識は独占してきました。特許を取って、最高額で売ることができれば、なお良いからです。もちろんこれは、一般論です。人間の脳は、最高に美しい美術作品や音楽を創り出す能力や、何かの世話をしたり、育んだり、協力し合う優れた能力も持っています。しかし、忘れないで下さい。人類を襲った災厄のほとんどは、まさに人間が作り出したものであることを。真実の知識の追求からではなく、欲望が支配する脳が考え出したものだということを。

下線は管理人による。  この文を読むと、脳の持つ機能と人工知能は、それ程かわらないかと思います。  言い換えると「文明を進化させる崇高な考えを生み出す知識の座」は、脳には無いということです。 ここでも何となく「脳を含む人は、投影による映像である」と理解します。そして全ての根源は「投影元に在る」という考えに行き着きます。

 

記事とは全く関係ないお話し。 一昨日、メールチェックしていたところ「セ**カード利用履歴から云々」というものがありました。当該カードを所有していますのでメールの内容を信用して思わずリンクを踏んでしましました。ブラウザに飛んで即ウイルスチェックに引っかかりました。驚いてブラウザを閉じてメールにあるリンク先のURLと本当のセゾンカードのサイトアドレスとを比較したところ微妙に違っていました。やられました。こんなこと初めてです。 ご注意を。メールは削除済みで詳細は不明です。

一昨日、PCが暴走したため昨年作っておいた起動ディスクのクローンからCドライブを復旧しました。前後関係が不確かで、上記フィッシングメールと関係あるのか分かりませんでした。念のため幾つかパスを変更しました。迂闊でした。因みに修復ディスクでは復旧できませんでした。重傷です。クローンからの復旧後は安定していますので、ハード上のものでは無いようです。上記メールが原因だったかも知れません。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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