素粒子物理学において、 素粒子 群は、物質粒子であるクオークによりできているとされます。しかし、弧理論(Ark Theory)の立場から見ると異なったものです。 2018年7月13日の記事「素粒子物理は間違っている」の続きです。
いつも引用するある科学者は特殊相対論によるE=mc2という数式について、次のように述べています。
地球の最大の思索家の一人であるアルバート・アインシュタイン教授は、ずっと以前に物質とエネルギーの同一性を量的にあらわした数式を発表しました。この式は数学的には全く正しいのだけれども、誤った結論に達しています。つまり物質はエネルギーに転換するし、その逆にもなると言っていますが、実際は物質もエネルギーも一つの実体の異なる面にすぎないのです。
二つの次元をもつ幾何的な平面を考えてごらんなさい。この面があなたの視線に対して直角をなすとき、あなたはそれを平面と感じます。これはその実体の物質面をあらわします。つぎにあなたがその面を90度ほど回転させると、その面はあなたの視界から消えて一次元のみとなります。これはその実体のエネルギー面です。
下線は管理人による。 物理学者たちは、物質とエネルギーに関して誤解をしていると云います。物質もエネルギーも異なる次元軸上にある実体の投影による映像だと述べています。
図1
2つの次元を持つ平面上を考えます。その平面から離れた位置に実体があり、上から見るとき実体は質量として見えます。これが物質面(M軸)です。次に視点を90度ずらすと物質面は見えなくなります。これがエネルギー面(E軸)です。このとき、我々の視点から物質の質量を認識できません。(質量は不定です。) 実際には視点を変えずにE-M軸平面でどれだけ回転したかによります。
図2
の下方からの視点を弧理論の考え方による基本形としています。 投影角(θとします。)が浅いときにM軸上に現れる線分を運動Pと呼びます。
図3
これまでの考察により、時間[T]を用いることはできません。時間は物質の運動から作りますから、基本物理量として不適格だからです。 ただし、運動量[MLT-1]としてのPには、時間が含まれていますので、当サイトでは時間を含まない運動としてPを用いています。 また、物理学におけるエネルギーの次元は[ML2T-2]であり、時間を含みますから、時間を含まない量として代わりに上記の運動Pを用います。 冒頭の数式について、時間を含まないエネルギーをEとし、光速度cも時間を含みますから使えませんので、ここでは定数Cを用います。すると数式は、
E=mC
となります。つまり、E=Pということです。そして、EとPは、異なる次元軸上にある実体の投影による映像だということになります。 E軸上の実体が持つエネルギーを真のエネルギーとして物理学上のエネルギーEとは区別します。
また、図3において、投影角がゼロのとき、即ち真のエネルギー値がゼロですべて運動P3として、M軸上に現れた場合、「波」として観測されると考えます。 このとき質量は観測されません。
さて、弧理論においては、E軸上の実体はA、B、C並びにG、H、Iの6種類あります。(拙著弧電磁気論より) 2つの実体からの投影により、基本粒子である陽子p、中性子n、電子eがM軸上に位置と質量をもって現れます。
図4
また、実体がM軸上に投影される投影の基点は、2つあります。これを「ア」と「ワ」といいます。
図5
2つの円の中心が「ア」と「ワ」です。 2つの円が交差することにより紡錘図形を形作ります。E軸上の実体は2つの円の弧(Ark)の上にを移動します。観測者に対して基本粒子が静止しているときの実体が持つ真のエネルギー値を1とするとき、円の半径は7です。 また、実体同士は互いに干渉すると考えられますので、3つの基本粒子は、6種の実体と2つの投影点を持ちますから、6×2=12の運動Pを持つことになります。(3つの基本粒子はそれぞれが最大12の運動Pを持つことになります。)
図4に示す3つの基本粒子は、図3に示す複数の運動Pを持つと考えます。そして、投影角θが浅くなるにつれて運動Pが大きくなり、陽子と中性子の質量は観測できなくなります。(質量不定)
素粒子物理学において、陽子衝突によって陽子は崩壊し、クオークを介して直ちに素粒子を生成するとされます。
図6 出典:KEKアトラス実験より
しかし、実際に陽子が崩壊したかどうかを確かめる術はありません。
陽子は崩壊したのではなくて、衝突し複数の大きい運動Pを生じる、つまり多数の波を生じるとするならば、素粒子(群)は浅い投影角の運動P(波)を観測して、それらを量子化したものを質量に換算しているだけだということになります。
冒頭に引用したある科学者は、「地球の科学者たちは物質とエネルギーの簡単な同一性を充分に把握していない」と指摘しています。 E=mCという数式を思い出すならば納得できます。
上記の考え方は、2016年12月16日の記事「光速度にある電子は質量がゼロで「波」ある。これは光子に等しい」の考察を陽子と中性子に適用したものです。
多数の素粒子は12種類に分類される意味が理解できるとともに、素粒子を重ねても元素が結晶格子を作ることの説明ができない理由がわかります。
図7 クオークと原子あるいは分子との間につながりは見いだせない。
3つの基本粒子である陽子・中性子・電子が別の次元軸(E軸)からの投影による映像であるという考え方が物質科学の基本です。 素粒子は忘れて結構だとの結論です。超ひもなど無意味です。
昨年末頃から、これまで3つの科学(精神科学・社会科学・物質科学)のうち、物質科学とは何かについて考えてきました。 これで何となく物質科学のイメージができてきました。(まだまだ曖昧ですけれど。)
表1
人の感覚の基本は赤い矢印付近にある3つの基本粒子でできあがった原子です。物質科学とは、人の感覚でわかる範囲を正確にカバーする科学と考えます。表の両端に特別の意味を見いだすことはできません。
付け加えるならば、3つの基本粒子は、木組みパズルのピースです。
写真1
写真2
ピースを分解し切り刻んでもピースの破片と組み上がったパズルとの間に何の関係も無いことは明らかです。
素粒子物理学において、物質粒子は12種、力を媒介する粒子が電磁力(光子)と核力が(強い核力)と(弱い核力)、それに重力をくわえて4種類、それと物質粒子に質量を与えるというヒッグス粒子の合計17種類です。
電磁力は、過去記事において「運動Pの一形態は波である」という考え方で説明できましたし、今回、亜原子粒子である陽子と中性子以外の多数の素粒子群は、「波を量子化したものを質量に換算したに過ぎない」ことがわかりました。 この考え方を核力に適用するならば、2つの核力は「電子と光子の関係」に準ずる何かと考えられます。
弧理論の考え方において、いくら考えてもM軸上に「力の原因」は見いだせませんでした。つまり、2つの核力も「E軸上の実体からの投影による映像」の一種であり、『運動Pの一形態である波を量子化した何か』に過ぎないと感じます。 残るは重力だけです。
図8
重力も、E軸上の実体が持つ物質にかかる真のエネルギー値からくる表面張力に似たものだと考えます。
動画1
図4を見ればわかるように、物質を形作っている3つの基本粒子は、各々の実体が綱引きしあって安定しています。 物質あるいは物体が持つ真のエネルギー値は、各々の実体が持つ真のエネルギー値の合算です。 ですから3つの基本粒子にかかる真のエネルギー値をそれぞれ別々に制御できれば、物質あるいは物体にかかる重力を制御できるはずです。
重力は質量を原因とするとは考えられません。 そもそも物質の運動から作った時間を光速度に置き換えるなどどいうのは間違っています。重力は原因ではなくて結果です。
素粒子物理学も相対論も間違っています。その原因が時間にあることは明白です。還元論では物質的自然を説明できないと考えます。時間を用いることによって物質的自然を循環論として説明する以外に方法が無いのです。だから自然科学は近似になって、終わりが見えないのです。
図9 時間を用いて説明する素粒子物理学、時間を光速度に置き換えて時空を説明する相対論、いずれも循環論に過ぎない。
物質的自然を正確に記述する唯一の方法は、「別の次元軸を原因とする理論」しかありません。
- 電磁気と発散トーラスの関係
- 「楕円磁場に位相がある」かも知れない。
- 「精神科学と社会科学」の詳しいことを知りたい。
- 日本語はなぜ堅牢なのか。
などの考察を進めていますが、危険な猛暑の影響もありなかなか進められません。 大変な猛暑、各位、水分と睡眠を充分にとり、ご自愛ください。
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