ある科学者が云った「もっと 簡単な言葉 で考えることができれば」ということについて

いつも引用するある科学者は、熱の伝導に関することで次のように述べています。「浮き葉的余生に」のサイトより一部引用します。

君の国の科学技術者はいまいわゆる原子エネルギーで推進する潜水艦の建造計画に従事している。(注=この記事はかなり昔に発表されたものである)彼らは原子炉を建造してこれをやろうとしている。その原子炉の中ではウランの軽いアイソトープが熱エネルギーと数個の中性子を放ちながら分裂し、これが他の重いウランに吸収されて、またそれが分裂する。かなり複雑だけれども、この方法は地球人がいままでに作り出した方法としては最も有効なエネルギー発生法だ。しかしこの熱エネルギーを宇宙船の推力に変えるために、彼らは原子炉の中に流動体を循環させようとしている。つまり熱変換器の中に流動体を循環させて圧力下に別な流動体を蒸気に変え、この蒸気をタービソの中に通してタービンを回転させ、それによって発電機を廻して電力を得ようというのだ。もし彼らが三〇パーセントの総合的な効果をあげれば、これはたいした技術上の功績ということになるだろう。
だがもし彼らがもっと 簡単な言葉 で考えることができれば、現在持っている知識でもって核分裂炉のまわりに簡単な熱電対を作って、発生す温度変化を直接に電気エネルギーに変えることができ、少なくとも九四ないし九八パーセントの効果をあげられるだろう。これには可動部分は不要だし、費用も安上がりで、エネルギー出力の単位あたり少ない物量ですむ。だがわれわれの方法にくらべれば、この方法さえも不経済で複雑なように思われる。

下線と強調は管理人による。

熱電対を用いた固体原子炉で94~98%の変換効率を実現できると述べています。その際、気になったのは、ある科学者が「もし彼らがもっと簡単な言葉で考えることができれば」と述べている点です。彼らとは地球の技術者や科学者たちのことです。読み込む内に「もっと簡単な言葉」が気になりました。

原文は英語で、https://danielfry.comにあります。当該箇所「Nuclear Submarine」から一部引用します。

Certain engineers and scientists of your country are now engaged in planning a submarine to be driven by what you call atomic or nuclear energy. They plan to do this by constructing a `pile’ in which the lighter isotope of uranium fissions producing heat energy and free neutrons which are absorbed by. the heavier isotope of uranium converting it into the next heavier element in the transuranic series which also, in turn, is fissionable. This method. while rather complicated, is still the most potent source of energy differential which your people have yet produced, but in order to convert this heat energy into propulsion of the ship, they plan to circulate a working fluid through the `pile’

to absorb the heat; circulate the `working fluid’ through a heat exchanger to convert another fluid to vapor under pressure, pass the vapor through a turbine to produce torque and, finally, use the turbine to drive a generator to produce an electrical current. If they achieve an overall efficiency of thirty per cent it will be a great feat of engineering.

If they were capable of thinking in simpler terms, they could, with the knowledge which they now possess, construct a simple thermopile about the fission pile and convert the resulting temperature gradient directly into electric energy with an efficiency of at least ninety-four to ninety-eight per cent, with no moving parts, at a smaller cost, and considerably less mass per unit of energy output. Compared with our methods, even this system would seem wastefully complex.

googleのページ翻訳によれば該当箇所は、「彼らがもっと簡単に考えることができれば」となっています。同じくgoogleの単文翻訳によれば該当箇所は、「彼らがより単純な言葉で考えることができるなら」と訳されています。

「もっと簡単に考える」あるいは「より単純な言葉で考える」必要があるということです。 今年は、考察の過程で次の2点について気付きました。

(1) 現代科学(ことに自然科学)は物質の根源について、より細分化して行くこと(つまり要素還元主義)により突き詰めてきました。

物質 → 元素 → 原子 → 陽子・中性子・電子 → 素粒子 → 超ひも?

わかったことは、自然科学は運動から作った時間を用いることにより、循環論法に陥っているということでした。これでは終端がありません。

図1

自然科学者が云うところの自然について、数学者岡潔は物質的自然と名付けました。弧理論の考え方によるM軸(物質空間)に等しいと考えます。この物質的自然には、要素を求めるに終端がないはずです。 この限界を打開するのが「M軸は別の次元軸からの投影による映像」だという考えです。

その結果、陽子・中性子・電子の3つを基本粒子とする、例えていえばパズルの様なものだとわかりました。素粒子は物質を形作る基本粒子未満の破片に過ぎないのです。

写真1 イヌ・ネコ・ヒト は ピースでできている

物質的自然は、たった3種類の基本粒子をピースとして組み立てられています。大事なのは以下です。

  1. ピース(基本粒子)に意味はない。
  2. ピースは互いに規定し合っている。
  3. 従って、物質的自然に原因は存在しない
  4. 破片(素粒子)とパズル(ヒトを含めたあらゆる物や事)とは何の関係もない。
  5. 破片(素粒子)を含めて物がどのように映像として現れているか、その仕組みを考えるべきである。

3.について補足します。病気の原因は遺伝子ではなくて、遺伝子は結果です。重力も結果です。質量も位置も結果です。川の中流を原因としているに過ぎません。源流はもっと遡った位置にあるはずですが、循環論法による要素還元主義では、どこまで遡っても原因はありません。 写真1の手前左側に置いたのはピースを砕いた破片です。ただし、素粒子は陽子・中性子を壊した破片ではありません。すべては「投影による映像」だということです。つまり、陽子・中性子は内部構造を持たないと考えます。単独で取り出せないクオークが物質であるというのは強弁です。

 

(2) 考察の過程で、言葉もまた互いに規定し合っていると気付いたことです。最初の疑問は学生の頃でした。数値計算法を学ぶ際に用いたFORTRAN言語に疑問を持ったのが最初です。 うまく表現できずにはじめは「匙さじとスプーン」を例えにしていました。

写真2 国語辞書 さじはスプーン

写真3 国語辞書 スプーンはさじ

互いに規定し合っているのですが、わかりにくいです。そこで考えた例えが、組木パズルとピースの関係でした。

写真4

写真5

ピースの削りくずとパズルの間には関係がありません。 そこまで来てやっと「言葉の要素」である50音、あるいは日本語の基礎であるヨソヤコヱ(48音韻図表)の意味がわかりました。

表1 出典:日本ヲシテ研究所

言葉の要素、例えば「あ」に意味はありません。言葉は互いに規定し合って意味を持たせているということです。

余談です。しかもヨソヤコヱ(48音韻図表)は、物と事をうまく対応するようにしています。つまり、物を「5つの態たい」とし、事を「10の相そう」としています。2箇所欠けていますので、5×10-2=48音韻となります。それぞれに物と物により起きる事柄を48に分類し、意味を持たせているのです。 そして、弧理論の考え方によれば、M軸上において「投影による映像」として起きる物や事は12の倍数であろうと予想しています。 つまり、互いに規定し合うことによってヨソヤコヱ(48音韻図表)からなる日本語は、物や事にピッタリ当てはまるということです。

 

そこで結論です。映像としての基本粒子が起こす物や事に最適なのは、日本語(ヨソヤコヱ)であって、ある科学者が云った「もっと簡単に考える」あるいは「より単純な言葉で考える」とは、日本語で考えるということだと考えます。ちょっと穿ちすぎの感ありですが、要は日本語最強ということです。過去記事「なぜ日本語は外乱に対して堅牢なのか」を参照ください。

因みに英語の母音は26個もあり、子音も24個あるとのことです。人の耳に聞き分けられる音韻は最大26×24=624通りあるということです。 これは上記の物や事をより細分化して考えることにつながります。 おそらく、自然を英語の思考で捉えると細分化が進みすぎて終端に気づけないのではないかと考えます。

「物質の運動」と「熱の伝搬」がどう異なるのか、もう少しヨソヤコヱ(48音韻図表)を参考に考えようと思います。あるいは、もっと技術的なことかも知れません。 相も変わらず実験は億劫だょ。

 

上記の(2)について、おそらく3つの科学(精神科学・社会科学・物質科学)のうち、社会科学の基礎となるようです。弧理論(Ark Theory)は、主に物質科学ですが、社会科学にも重なります。物や事のすべてが別の次元軸からの投影による映像だというのが弧理論の骨子です。投影の仕組みを与えるのがカミの仕組みです。

図2

「ア」と「ワ」はつながり、「ウ」をもたらし、「ウ」よりヒトを生じる。ヒトは「ア」のもの。ヒトは「ウ」なり。

「ウ」は渦の「ウ」です。「ウ」は原子(紡錘図形)であり渦です。原子は基本粒子でできています。回すではなくて、回るです。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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