昔、アマチュア無線でパケット通信(テレリーダーのTNC-20)をやってました。随分前に故障したのでこれまでに何度か修理を試みましたけれど直らず保管してました。いい加減邪魔になり先日、処分しました。
写真1 出典:TNC-22
3年ほど前に、PICマイコンを使ったTNCを製作しましたが、どうもうまくいかずこれも放置してました。(PIC TNC)
写真2 右はスタンダードのC460
これまで プリント基板 を製作するに感光基板を使ったり、コピーしてアイロンするなどしてきましたけれども納得できるものでなく、先日製作したデジタル時計も12進数デジタルタイマーも納得できない仕上がりでした。多くの方が プリント基板 の製作には苦労と工夫を重ねているようです。
感光基板以外の方法でDIPのピン間を通せるかどうかを試したくて、ネット上にあるArduino TNCを作ることにしました。 このサイトでは、基板のpdfが公開されています。回路はピン間を1本通してありますので、試すには丁度です。 工程は次の通りです。 【回路を印刷。生基板に貼り付け、テープで固定する。ラミネーターに通してトナーを転写する。(8回~12回)台紙をはがす。エッチングする。】
試したのは以下の方法です。
- インクジェット紙にpdfを印刷して、ラミネーターを通す。
- 通称、黄色い紙にpdfを印刷して、ラミネーターを通す。
- 黄色い紙を印刷前に、無水アルコールで拭いてからpdfを印刷する。
- 黄色い紙を印刷前に、アセトンで拭いてからpdfを印刷する。
まだ、エッチングまでの全行程を行ってませんけれども、途中経過をメモします。
使用する機材です。
1.プリンター ブラザー複合機MFC-7840W 何でもブラザーのトナーは黄色い紙には不適合だとか。現在のトナーは純正ではなくリサイクル品です。
2.インクジェット紙 昔買った、インクジェット紙です。
写真3
3.黄色い紙 3種類あります。
写真4
左から 香港からの紙「PCB ヒート伝達ペーパー DIY PCB電力的 プロトタイプ 基板部品 DIY シート ヒート A4」 右下:ダイソーのタックシールの台紙 右奥:aitendoのパターン転写シート(A4)です。
4.無水アルコールとアセトンリムーバ
写真5
5.ラミネーター アイリスオーヤマのLTA42E 型落ちで中古ですけれど、PCBに使用実績があるようなので選択しました。
写真6
インクジェット紙にプリンターで回路を印刷します。スチールウールたわしで磨いてアセトンで拭いた生基板にインクジェット紙を貼り付けます。基板に貼り付けるのに使ったのは3Mのメンディングテープです。結構耐熱で通す際にはがれません。ラミネーターの設定は最大温度のCの位置です。8回から12回ほど通しました。水で洗ってはがすのに手間がかかります。できたのが次です。
写真7
写真8
写真9
ラミネーターを12回通しました。十分にトナーは基板に馴染んでいます。まだエッチングはしてません。少し手で修正しましたけど、エッチングが適正ならいけそうな気がします。
黄色い紙を使ってデジタルタイマーやArduinoベースのデジタル時計を作ったのですが、あまりうまくいきませんでした。 プリント基板 のエッチングが進みすぎて薄くなったり、足りなくてつながったりします。
写真10
黄色い紙での熱転写は、トナーとの相性などがあるようで難しいです。そこで思いついたのが、黄色い紙を印刷前にアセトンで拭くという方法です。少しはトナーがシートに密着(定着?)しやすくなるかも知れません。アセトン・あるいは無水アルコールで拭いてから印刷したのとそのまま印刷したのを比較したのが次です。
写真11 赤で囲った部分にパターンのはがれがみられる
上の段が”拭いてから”印刷した状態です。下の段が拭かずに印刷した状態です。写真では、あまり違いはわかりませんけれど、実物はかなりトナーがはがれて部分によっては回路が切れています。写真11で使用した黄色い紙はいずれもaitendoから買ったパターン転写シートです。香港からのシートもタックシールの台紙も試しましたけど、いずれも写真11下よりもっとパターンがはがれます。ですから今回は比較からはずしました。
結果。 1.インクジェット紙に印刷してラミネーターを通すのは、うまくエッチングできるでしょう。 2.aitendoの転写シートをアセトンで拭いてからラミネーターを通す方法もたぶん大丈夫だという感じです。写真11右上でわかるとおりかなり綺麗です。ただ、実際にラミネーターを通して転写してみるまでわかりません。これが使えれば、インクジェット紙よりはるかに楽です。水でごしごし擦るより冷ましてはがすだけの方がよほど楽です。
それと、写真5右に示したリムーバよりアセトンを多く含むアセトンリムーバがあるので、まだエッチングせずに試して比較しようと思います。パケット通信をしたいというより、 プリント基板 を如何に手軽に作るかに興味があります。
追記2/23 ラミネートを通してやってみたところ、失敗でした。 説明の通りアセトンは2種類です。
写真12
右側ので試しました。黄色い紙(台紙:剥離紙)をアセトンで拭いて、パターンを印刷しました。
写真13
ピンの間も綺麗に印刷できています。基板に貼り付けてラミネーターに通した後、冷ましました。 結果、ダメでした。基板と黄色い紙が密着しすぎてはがれませんでした。難しいです。
写真14
写真15
やってみて思い出したのは、以前ご紹介したことがあったと思う「ヨーグルトが付着しにくいフタ」です。あるいは、セロハンテープです。着くべき所と、くっついてはいけないなところのメリハリがきいた何かである必要があります。 剥離紙にはプリンターを痛めない何かが塗布されているかも知れません。それをアセトンで拭いて取り除いたから、「基板-トナー(カーボン)-台紙(剥離紙)」が密着したのではないかと考えます。難しいです。 かつてOHPフィルムに洗濯糊を刷毛で塗るやり方などもやってました。ピンの間に1本通すのを黄色い紙でできたらいいのですが、簡単にというのは難しいです。
それにしてもラミネーターを通す回数が多すぎたようです。 とりあえずエッチングは、1.の「インクジェット紙にpdfを印刷して、ラミネーターを通す」で仕上げた基板を使うことにします。予想はついたのかもしれませんけど、何事もやってみなければわかりません。
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お久しぶりです。毎回、興味深く読ませていただいております。
以前のテスラ・コイルの考察で、現在、巷で販売されているテスラ・コイルは
テスラが作った物とは、似て非なる物、という記事があったように思います。
うろ覚えなので、違うサイトかもしれませんが、面白い記事を他所で見つけたので
お伝えいたします。
https://watanabe-japan-miroku.jimdo.com/
アイコイル超発電なるものに、それらしいものがあるようです。
上記サイトにPDFがありますので、興味があるようでしたら
読んでいただきたく存じます。
こんにちは。ありがとうございます。ご本人らしき方からコメントにてご紹介いただいております。以前から拝見しています。
私はずっと、自然は「回す」ではなくて「回る」だと述べてきました。電気電子のいずれの学部学科の人たちも皆LCR回路を想像します。だからフリーエネルギーの研究もLCRを基本にします。しかし、Lは「回す」です。ですからもの凄く効率が悪いですし、特に電子の方は極力Lを使いません。回すには、回す機構が必要で、必ず複雑になります。地球は回るとは言いますが、地球は回すとは言いません。誰が回すのでしょうか?聖書では「神が回す」と読めます。そうではなくて、仮に神に相当する何かが在るなら、きっと「回る」仕組みを提供したに過ぎません。自然は「作る」ではなくて「できる」でしょう。わけることによりわかってきた「(物質的)自然は複雑」だから「仕組みも複雑なはず」とは限りません。それだと神様は大忙しですw。
あの寺田寅彦さえ、「力は便宜上だ、加速度があるだけ」とは言いましたが、加速度に2種類あるとは考えませんでした。数学において、渦の表記に加速度の有無しかないからです。数学では回ると回すの区別がつきません。これは致命的です。その源流を辿れば、マクスウェルの原方程式をまとめたローレンツに行き当たります。テスラは、確か「18年?論文や資料を読みあさってきたが、どこかフィクションのようだった」と遺しています。その原因が4つのマクスウェル方程式です。はっきり言えば、電磁誘導は「回す(回さねばならない)」で、単極誘導が「回る」です。とね日記にあった量子論的解釈とはまったく異なります。
単極誘導は微弱で役に立たないとされます。しかし、綱引きに喩えたように、裏ではカミナリの1兆倍にも及ぶ正と負の渦流が打ち消しあっているようです。これを利用しない手はありません。というようなよりよい方法が存在すると考えます。地球上で「回る」を利用した装置はマグネトロン以外に知りません。何の機構も持たない真空管が2.4Ghzを出力します。恐らくマグネトロンがフリーエネルギーに一番近いです。また、重力と遠心力がつりあう理由も近い関係にありそうです。
研究も年月が経ち、かなり具体的な説明ができるようになってきました。
コメントありがとうございます。「回る」ですか、マグネトロンなる物が、何かしらの突破口になるのか、私にはわかりませんが。それでも、初期の頃の物理学というか世に出た物というのは、オカルト染みていますが、UFOのリバースエンジニアがあったとして、初期に発明された物ほど重要な原理が示されているように思えました。
>オカルト染みて
よくいわれるのが、ニュートンは錬金術師でもあったようです。日本の自然科学者は、自身がよくわからないことは、オカルトとして排除して非科学的と云います。西洋の科学の出発点はオカルトのようです。だから、西洋人はオカルトに含まれそうなことも科学しようとします。科学において、あるかないかわからないものを探す方が大変です。自然科学者は自然科学=自然だと信じて疑いません。ナイーブなことです。というより馬鹿です。かなり前、G・アダムスキーがブードゥー教はダメと云ったことを考え続けました。ダメだと禁じるのではなくて、オカルトに何がなぜあるのかを知りたいはずです。原理主義者は禁じるだけで、何なのか考えようともしません。わかったのは、ヲシテ文献にある魔物(隙間=抽象)です。現代は抽象の氾濫です。抽象的な概念ほど高尚とされます。これは、G・アダムスキーの云ったブードゥー教に通じますし、岡潔が云った「間違った思想の洪水」に他なりません。
>初期に発明された物ほど
この点は聖書の通りです。「在る」のを見つけるだけです。どう考えても仕組みが在るだけです。その仕組みは物質的自然にはありません。ノーベル賞は段々と小粒になっています。作るのではなくてできるのです。回るやできる仕組みが「在る」はずと考えます。オカルトも仕組みの内だということです。
当サイトに書いてきたことは、大外れか、もしくは超弩級の場外ホームランかどちらかです。
φさんこんにちは、プリント基板の制作ですか、もう長い事作っていませんが懐かしいですね、私の場合は「アナログシンセサイザー」でした、数学が苦手な私には回路設計が出来ませんでしたから雑誌の制作記事の再現でした、一応完成はしたのですが音楽的なセンスも無かったので「何の為に作ったのか??」状態でした、変な音を出していたので近所迷惑だったでしょうね。
岡潔さんは、何処かで名前を見た事が有る、くらいしか知りませんでした、もうすぐ3月1日が命日なんですね、Wikiに「三高時代、岡は友人に対し「僕は論理も計算もない数学をやってみたい」と語っている。」と有りましたが「出来るのにやらないと出来なくてやれない」では結果が同じ様に見えても(何もやっていないから結果が出ていない?)説得力が違いますね。笑
素戔嗚尊に代表される「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を」ですが(言葉遊びでごめんなさい)
「やくもたつ=人雲立つ=インターネットのクラウドシステムの立ち上げ」
「いずもやえがき=出雲矢描き=クラウドから出た答えは矢の軌跡の様な弧を描く」
「つまごみに=妻子身に=妻と子供の身に」
「やえがきつくる=八重垣=集合知による守り=見えない守り」
「そのやえがきは=園屋描きは=土地と家を描く=理想の暮らしをイメージする=見える守り」
この歌には「人類がその集合知に目覚め、無限の知識につながった時、妻や子様に大切な人達に知恵に(見えない守り)と理想の環境(見える守り)を与えてくれる」みたいな。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を(わ)」「ホツマツタエ」では歌の最後が「わ」になっていますが、「を」と「わ」の違いで「を=客観的に見ている、疑問?」「わ=肯定的に見ている、そういうものだと受け入れる」??
「やわ=やわす=屋和守=宇宙船地球号(家・人)は、和(環=循環)で守られた大きな家族(巣)だ」みたいですね。
Φさん、私の疑問がまた一つ解けました、私に取って大きな一歩です「Ark=歩く」またヒントを探しに立ち寄らせていただきます。
「ホツマツタエ」を学ぶと「みちのく=未知の奥=道の奥」が学べると「ミカサフミ」に有りましたが面白いですね。
ブログの記事に出来そうです。
電子工作は、いずれ実験に取り組みたいからです。念頭にあるのは単極誘導ですから、基本直流ですけど、マグネトロンのように波動が関係するかも知れないと考えています。まだわかりません。
>論理も計算もない数学
いつも岡潔思想研究会の資料を基に考えてきました。岡潔は若い頃には、このような考えを持っていたのですね。興味深いです。岡潔の超天才ですら、情に行き着くまでに相当な年月を要したのですから。今思えば、高校生のとき、G・アダムスキーの本から「わかる」に種類がある(五感以外にある)ということを知りました。それがなければ、岡潔を読んでも意味がわからなかったに違いありません。
ホツマツタヱを知って、最初に引っかかったのがイクラムワタヲネコエワケでした。自身の経緯からしてこれに引っかかるのは必然だった訳です。
>和(環=循環)
そうですね。気(キ)付きませんでした。日本教から聖徳太子に気が行って、「和を以て貴しとなす」がどこから来たのか調べてヲシテに行き着いた経緯があります。ここで繋がりました。聖徳太子は景教の影響かもです。だから、日本の根源ではありません。(経緯は当ブログに残っています。)
ホツマツタヱ他は、漢字変換での解釈はダメです。池田満氏の本を参考に学ぶのが最適です。ホツマツタヱも現存するのは写本です。一次資料ではありません。池田氏の研究による解説と他の図書文献、例えば岡潔との比較検討により、ホツマツタヱの原本が伝えたかった事を類推するしかありません。それが本物です。 ただ、関連はあります。例えば、ヲシテでは東北・甲信越の一部と北陸の地域を「コシ」といいます。「越」です。だから越前・越中・越後のようです。面白いです。しかし、全部がそれで解釈出来るわけではありません。