現在の物理学では、力は近接作用だと説明されますが、どうも 遠隔作用 としないと無理があります。
前回の記事で、200種ほどもあるとされる素粒子群は、3種類ある基本粒子(陽子・中性子・電子)の影だと考えられると述べました。 だから、物質粒子である素粒子群は、常に3の整数倍に整理できるのです。今後、さらに強力な素粒子加速器が建設されれれば、新たな素粒子群が発見されて、その整理には、3の倍数である12×2=12種類に整理されるはずと考えます。
写真1 出典:失念
では、力を伝えるとされる素粒子はというと、これが問題です。
図1 出典:失念
力は近接作用だとされます。力を伝えるのは大きく4種類あるとされる素粒子です。物質に質量を与える粒子もあるとされます。 2013年から2015年頃まで主にファラデーの単極誘導モーターについて実験を行いました。その結果、「物と物が接する」ということは、どういうことなのかを強く意識しました。その内に量子もつれと量子もつれの突然死について考える様になりました。 サイト内を検索すると「接する」という語に対して33件、「量子もつれ」には28件がヒットしました。いずれも2014年からの記事です。
弧理論の基本は概ね次です。
岡潔が名付けた物質的自然(M軸という。)は、別の次元軸(E軸という。)からの投影による映像だと考えます。
図2
図2の物質面がM軸です。別の次元軸が図2のエネルギー面(真のエネルギーという。)です。実体について、上から眺めればM軸であり、横から眺めれば実体が持つ真のエネルギー値がわかります。実際には、視点を変えずに投影角がかわります。
図3
時間は物理量ではありませんので使えません。速度、加速度、運動量、エネルギーも時間を含んでいるので使えません。当サイトでは、これらをまとめて時間を含まない量として運動Pと呼んでいます。 図3の運動は、運動Pのことです。 これについて、ある科学者は次のように述べています。
君たちの科学の急速な進歩に対する根本的な障害の一つは、科学者たちが物質とエネルギーのかんたんな同一性をまだ十分に把握していないことだ。地球の最大の思索家の一人であるアルバート・アインシュタイン教授はずっと以前に物質とエネルギーの同一性を量的に表した数式を発表した。この式は数学的には全く正しいのだけれども、誤った結論に達している。つまり、物質はエネルギーに転換するし、その逆にもなるというが、本当は物質もエネルギーも一つの実体の異なる側面に過ぎない。
図3は、元々ある科学者の言葉から考察したものです。ある科学者の言葉を図3に置き換えて書き下します。
物質は運動Pに転換するし、逆にもなるというが、本当は物質も運動Pも一つの実体の異なる面に過ぎない。
物質の運動Pが増大するに従い、質量はM軸に対して次元を失い観測できなくなります。すべて運動Pになるとき”波”として観測されます。つまり、運動Pの一形態が波動です。例えば、電子はすべて運動Pであるとき質量は観測されず、観測できるのは”電子波”です。これを量子化したのが”光子”です。光子は別の次元軸で説明ができるということです。
4種の力の内、2種類の核力(強い相互作用と弱い相互作用)は、楕円磁場のモデルで説明ができます。視覚モデルはまだですが、陽子と中性子の楕円磁場の組み合わせによる強弱が存在しうることを次表で示します。
陽子 | 中性子 | 相互作用 |
右回転 | 右回転 | 強 |
右回転 | 左回転 | 弱 |
左回転 | 右回転 | 弱 |
左回転 | 左回転 | 強 |
表1
右回転あるいは左回転というのは、発散トーラスの種類のことを指しています。
図4
発散トーラスを組み合わせたのが楕円磁場です。楕円磁場は回転軸方向の如何に関わらず常にプラスとマイナスに打ち消し合います。外部には差分しか観測されません。 例えば右回転ならば、「右手系右回転はマイナス(図4の1)」と「右手系右回転はプラス(図4の3)」の組み合わせになります。
写真2 右回転の楕円磁場ならば、「右手系右回転は(-)と左手系右回転(+)」の組み合わせ
これが陽子あるいは中性子のそれぞれが持っています。 すると表1のように、右回転と左回転の組み合わせは4種類になります。その内、同方向の回転ならば、互いに強く引き合います。反対方向ならば弱く引き合います。これが外部には差分として観測されます。これが2種類の相互作用だと考えられます。
これがトム・ベアデンが指摘した「ヘヴィサイドが発見した回転性電磁エネルギー流」、即ち発散トーラスを組み合わせた楕円磁場による2種類の核力の説明です。ただし、発散トーラスは、「距離の7乗に逆比例する力の場」ですから、発散トーラスの組み合わせである楕円磁場の結合の方が核力よりはるかに強いです。
一見、種々の現象を見るに付けて、「力が伝わる」ということについて、近接作用と考えがちですけれども、「別の次元軸からの投影」だと考えると 遠隔作用 であると考えて差し支えないことになります。これは我々の五感に叶うものです。
図5 M軸は、E軸からの投影による映像
2点間において、力は遠隔で作用すると考える方が理にかなっていると考えます。問題は「量子もつれ」ならびに「量子もつれの突然死」です。 ある科学者は、量子論について次のように述べています。
たとえば地球の科学者は電子が粒子で、波動性の二重性をもつものと定義せざるを得ない状態にある。彼らは電子は確率波をもつ粒子だということによってこれを正当化させようとしている。これは心で描くことのできない状態であり、そのため進歩の唯一の方法として抽象的な数学に頼らねばならなくなる。
量子論の根幹に確率が入っています。 では、量子もつれの現象を近接作用として説明するにはどうすればよいのでしょうか。 同時にうまれた双子の電子が離れても相関があることを近接作用で説明するにはどう考えても不可能です。確率的に起きるとしてもどうにも理解不能です。 投影による映像だとするならば、説明は簡単です。
E軸上の一つの実体から双子の電子はうまれ、離れようとも投影元は一つですから、離れて相関を持てます。またM軸は、物質の大きさから見て十分大きい距離に於いて”曲がっている”ようで、双子の電子の距離が大きくなると同時でなくなるようです。これが突然死です。
物質に質量を与えるとされるヒッグス場について。弧理論による「物質に質量を与える」説明は、楕円磁場の説明で完了しています。楕円磁場は常にE軸方向に(+)と(-)で相殺しています。以前、綱引きの例え話を記事にしました。
綱引きの際には、真ん中に目印のリボン(布きれ)を付けます。そのリボンの様子は次図です。
図6
で、実は綱引きだったという説明でした。2月29日「物質に 質量 がある原因」、2月22日「ヒッグス場 を砂場に喩える」を参照ください。
図7
リボンに質量があるように見えるのは、両側から強く引き合っているからです。楕円磁場によるE軸方向への(+)(-)は、結果として基本粒子(陽子・中性子・電子)に質量を与えることになります。 直近の考察で「運動Pの反作用が質量である」という考えを持っています。陽子・中性子・電子で構成される物質の反作用はE軸方向に働いて(逃げて?)いるのではないかと感じます。作用に対する反作用が直交に働くというのは、とても受け入れられない考え方です。しかし、こう考えることによって、原子の構造を(回転運動)で説明が可能のようです。空間に固定点がない以上、回転運動の作用反作用は、どこに、どのように働くかを示す必要があります。
元々研究の発端は、「直交で現れる電磁気現象は別の次元軸にある双極(実体と物質が作る双極)が回転投影されることにある」でしたから、力学特性もE-M軸平面で直交して回転変換投影されると考えるのは当然ではあります。しかし、常識からはかけ離れているので受け入れ難いのです。 この説明はとても難しいです。現状、一番近い図が次図です。
図8 発散トーラスを組み合わせた楕円磁場の部分(右側)は誤り。近く訂正予定。
図9 離散的に現れるのは、別の次元軸からの投影による映像だから
図10 映像である物や事を五感で「わかる」のは、回転運動である
近接作用での量子もつれの理解は不能です。(量子もつれ専用の素粒子を考えるのですか?) 近接作用での説明は終わっていると感じます。別の次元軸を考えて 遠隔作用 とする以外にないようです。
人の脳が受け入れられる抽象に、明らかに限界があります。抽象化へ向かうには限度があります。複雑すぎるのはダメです。量子もつれがよい例です。ほぼ誰も理解できません。数学の難問に挑むと心を病むのは、抽象の限界に近づいたからです。社会が抽象へ向かっている以上、病むのは当然です。物理学が時間を含むことから抽象へ向かっています。すべてが限界に近づいています。ここ最近、記事にしたことです。
眼のよい物理学者たちは、自宅で夕飯を食べるときも家族と話しをするときも、ご飯とご家族を素粒子の寄せ集め(モザイク?)と観ているのでしょう。確か手塚治虫の火の鳥にありました。
図11 出典:【ロビタ】火の鳥の最高傑作は間違いなく復活編【人間】
管理人はそのようなことはありません。家族は家族です。「回る」ものは「回っている」と観ます。 万華鏡は美しいけれども、万華鏡に見える素片の動きを理論化する努力は無駄です。
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