自然科学 は何処でどう間違ったか?

これまでの考察により 自然科学 の間違いは概ねわかっています。

図1

電磁気学の成立過程において、電気磁気現象の非対称部分を意図的にそぎ落としたらしいことはわかっています。

 

一方で図1とは異なる観点から整理できます。何度も引用しているイタリアの理論物理学者カルロ・ロヴェッリの著書「すごい物理学講義」より引用します。

写真1 すごい物理学講義

図2 出展:上記書籍p191より図7-8

この図に加筆したのが下図です。

図3

時間は量ではありません。ですから図の上から下に向かって「時間」を消します。残るのは空間と量子場です。どうも量子場の揺らぎが素粒子だとのことです。しかし、素粒子は、波の一種、ソリトン(孤立波)です。素粒子は物ではなく「事」です。

以前、記事にしたように、ハーモニカの音の強さから「音の質量」を求めているのと同じです。どう考えても間違っています。2019年8月20日の記事「本当の 研究 をするには責任の伴わない環境が必要

 

こう観ると、科学の発達は「物と事の仕分けの歴史」であったと感じます。

  1. 電磁気学の成立過程において、非対称部分をそぎ落とした。
  2. 時間は量ではなくて「事の質」である。
  3. 量子場は、心で描けない。従って、進歩の唯一の方法として抽象的な数学に頼らねばならない。

アインシュタインが学んだのは、改変されたマクスウェル方程式であったはずです。これにより1905年の特殊相対性理論に至りました。ただし、改変されたことによって相対論ができたのかどうか、因果関係があるかは不明です。それ以前に相対性理論は、「時間を光速度に置き換えた」のですから間違っています。  自然科学 の間違いは、電磁気現象の改変よりも深く、時間は物理量ではないというところにあります。

 

現象を近接作用として説明しようとするのは、自然の成り行きではあります。しかし、電子は粒子であり、波であるという実験事実をどう解釈するかについて、ほかに考えようがあったろうと感じます。既出ながら「物質的自然は、別の次元軸からの投影による映像」です。

gif1

観測は、離散的で確率的な波であるということを否定しません。しかし、gif1は、別の次元軸からの投影による映像であって、離散的で確率的な波というのは原因ではなくて結果だと考えます。

仕組みはgif2です。

gif2

でなければ、原子の構造を相変わらず以下のように説明するはずありません。

 

原子の構造の基礎図4 出展:化学【3分でわかる】原子・分子・元素の違いと陽子・中性子・質量数・原子番号

「いや、この図は、化学の説明のための図であって量子力学とは別だから。」と説明した上で、「回っている等というのは、便宜上のことであって、量子力学(に関する数学を)を深く勉強しなさい。」というのが常套句です。

確かに必死で勉強して身につけた知識でしょうけれども、数学の抽象性への障壁が低い人しか物理学者になれないのです。言い換えると「化学と量子力学の間に乖離がある」など思いもよらない人のようです。分野が違うというのはダメです。2017年2月15日の記事『「分ける」ことにより「分かる」のは、「物と事の関係性」であり、行き着くところは「統合失調(分裂)」だろう』ほかにもサイト内を「統合失調」で検索ください。

 

誰でもわかるモデルでなければ、一段上の発達は望めません。正直、「もはや理論物理学は抽象に過ぎない。」と感じます。カルロ・ロヴェッリも「時間は存在しない」p99において次のように述べています。

 

物理世界が物、つまり実体で構成されているとは思えない。それではうまくいかないのだ。

 

時間は量ではありませんし、時間を光速度に置き換えても同じです。時間は事の質です。時間は10進数による12の倍数であって、時間という「数」は、事の質です。時間は単なる情報であって、量ではありません。 科学を時間を用いず表現すべきです。


 

動画を制作中です。これまでの考察のどこまでを入れるべきか悩んでいます。岡潔が云った「空間は量的、質的にない。」と「誰にでもイメージできる量子場のモデル」はできています。結論として、弧理論の量子場モデルは空間と同じです。エーテルはないが、ポテンシャルはあります。そのような空間(別の次元軸からの投影による映像)です。

gif2 このモデルを観察すると反物質が少ない理由がわる。CP対称性の破れより簡潔。

 

大事なのはミクサタカラ(タマ:精神科学、カガミ:社会科学、ツルギ:物質科学)です。そこへのつなぎ方が難しいです。

 

それと、発散トーラスを組み合わせた楕円磁場は、電場磁場磁場とは違います。双極というような意味だと理解ください。楕円双極です。恐らく、ベクトルポテンシャルに近いです。でも同じではないです。この楕円双極については、これまで何も書いてきませんでした。やっと楕円磁場(双極)の根幹といってよい構造がわかってきました。これまでに「加速度は2種類ある」ようだと書いてきましたが、それどころか4種類あるかも知れません。

冒頭に書いた電磁気学の成立過程において、「非対称部分を削除した」とは、「2種類ある加速度」をベクトル表記で1種類として誤魔化したのが分岐点だと考えてきました。けれども、もっと根幹となる部分がありそうです。ヘヴィサイドやローレンツ(Lorentz)は知っていたはずです。 早い話が「電磁気現象と重力には間接的に関係がある」ということです。まだ、詳しくはわかりません。参考図をあげておきます。

図5

2種類の加速度には区別がありません。だから、2種類の起電力に区別がないとも言えます。人工衛星が地球を周回するのも、2種類の加速度が打ち消し合うからです。

図6 単極誘導は原子核との相互作用か?

電子が軌道を維持するのも同じ仕組みかも知れません。gif2と比較するとイメージできます。 わからないのは、中性子を持たない水素原子だけが例外なのです。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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