日本の人口は、約1億2000万人で、そのほとんどが 日本語 を話します。日本語の成り立ちはヨソヤコヱ(48音韻:アワウタ)にあります。
図1 出展:日本ヲシテ研究所
人の感覚でわかるのは、物と事です。物と事には量と質があります。そのいずれもが具体です。日常を生活するに衣食住は欠かせません。これが具体です。
ヨソヤコヱは、感覚でわかる具体を物と事にわけて出来ています。物を5つの母音、事を10の子音とし、2つ空けてヨソヤコヱ(48音韻)となります。
つまり、日本語を話す人は感覚でわかる具体を基本としており、物や事の重要性を知らずの内に大切にしているわけです。恐らく、日本人の自然観というか宗教観とでもいう「自然とご先祖を大切に」というのは、ヨソヤコヱからきていると考えます。
もっと云えば、日本教の元はこれです。小室直樹氏が述べた「日本人は、神仏より人間自身の都合が優先する。」という考えの基となっていると感じます。
動画1
これまでの考察によれば、人の心の仕組みと働きは、2つの心(第2の心:タマ+第1の心:シヰ)にあります。タマとシヰは、ヲシテ文献のタマシヰのことです。
第1の心の特性は2つあります。
- 還元主義(わけることによりわかる)
- 唯物主義(五感でわからないものはないとしか思えない)
現在、地球上ではグローバリズムが幅をきかしています。すべて第1の心(還元主義と唯物主義)の働きの上に成り立っています。2つの主義は、行き止まりと限界があるとわかっています。サイト右の検索欄から還元主義、唯物主義を検索ください。
一番まずいのは、唯物主義です。唯物主義は、非宗教という宗教に至ります。どうもグローバリストは、自身の考えに同調する人間以外の一切を認めないようです。岡潔が云ったように唯物主義は「五感でわからないものはないとしか思えない」のですから、「神など存在しないとしか思えない」のです。ですから、他の主義主張は消さねばならないと考えるようです。言い換えると自らを神の位置に置いて、すべてを判断しているようです。これほどの傲慢はありません。カルトです。
このような考えは、不健康です。還元主義の行き着くところは、抽象だからです。世界のすべては抽象へ向かっています。
図2
訂正9/8 図2のタイトルに誤りがありました。誤(ツルギ)正しくは(カガミ)です。差し替えます。
文明の発達に第1の心(還元主義と唯物主義)は欠かせません。しかしながら、人の心は2つの心(タマとシヰ)からなっており、第2の心(タマ)のわかり方である具体から、第1の心(シヰ)のわかり方である抽象が離れすぎるのは駄目です。2つの心が乖離するのは不健康です。
数学の難問に挑むと心を病むのは、2つの心が乖離するからです。できれば図2を拡大して詳しくお読みください。社会の病巣の原因は、宗教・思想や信条、主義・主張の違いから来ているのではありません。2つの心の乖離からきているのです。
人はタマとシヰによりできています。日本人が自然を大切にするのは、人の感覚でわかる自然(具体)とヨソヤコヱの親和性が高いからです。 日本語は、過度な抽象化に歯止めがかかります。日本語を話す人が地球上から居なくなったら、人類は滅びます。
図2に示すカガミ:弧理論による社会科学の重要性をわかっていただけるとありがたいです。過大な”シヰ:生命維持の欲求”により手段を目的に替えて、自滅に向かっています。繰り返します。人類の自滅は、主義主張(保守・リベラルの違い)や思想信条、あるいは宗教の違いによるものではありません。
gif1 出展:1匹のハムスターが回し車で走るGIF画像
レミングの集団自殺は迷信だと云いますが、人類の集団自殺は本当のことのようです。
追記9/9 当記事は、動画にて解説しています。
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