加速器等で多数観測される 素粒子 群は孤立波(ソリトン)です。
人の感覚でわかるのは物と事です。物は突き詰めれば基本粒子で(陽子・中性子・電子)の3種類です。そのほかの粒子とされるのは波の一種の孤立波で、「事」だと考えます。
例えば、音を可視化できますが、音を物質だと考える人はいません。音は波の一種で、物ではなくて事です。
写真1 出典:音源探査システム
素粒子群を可視化できても、素粒子は物でなくて事であると主張してもよいはずです。
「 素粒子 は事である」との考え方に至った切っ掛けは、ある科学者の言葉からです。
たとえば地球の科学者は電子が粒子で、波動性の二重性をもつものと定義せざるを得ない状態にある。彼らは電子は確率波をもつ粒子だということによってこれを正当化させようとしている。これは心で描くことのできない状態であり、そのため進歩の唯一の方法として抽象的な数学に頼らねばならなくなる。
量子力学が抱える根本的な問題点を指摘しています。物理学者達は、観測の事実から波動関数を作り出したのですが、見方を誤っていると指摘したのです。その正しい見方というのが以下になります。
君たちの科学の急速な進歩に対する根本的な障害の一つは、科学者たちが物質とエネルギーのかんたんな同一性をまだ十分に把握していないことだ。地球の最大の思索家の一人であるアルバート・アインシュタイン教授はずっと以前に物質とエネルギーの同一性を量的に表した数式を発表した。この式は数学的には全く正しいのだけれども、誤った結論に達している。つまり、物質はエネルギーに転換するし、その逆にもなるというが、本当は物質もエネルギーも一つの実体の異なる側面に過ぎない。
二つの次元を持つ幾何的な平面を考えてみたまえ。この面が君の視線に対して直角をなすとき、君はそれを平面と感じる。これはその実体の物質面をあらわす。次に君がその面を九十度ほど回転させると、その面は君の視界から消えて一次元のみとなる。これはその実体のエネルギー面だ。君はその面をとり変えたわけではない。ただ観点を変えただけだ。技術的に言えば関係位置を変えたのだ。一定の物体に含まれていると思われるエネルギーの量は、一定の観測者にとって質量エネルギー軸を中心にそれがどれくらい回転したかにかかっているのだ。別な関係位置から同じ物体を見ている別な観測者は、まったく異なる量のエネルギーを見るだろう。
ここでいうエネルギーは物ではなくて事です。
注:強調で示した”エネルギー”は別の意味で使われています。大事な事として、ある科学者は別の次元軸の存在を前提として話しているということです。ある科学者が云った下線部分を言い換えると「物と事は一つの実体の異なる面にすぎない。」となります。
つまり、基本粒子と素粒子群は、別の次元軸上にある実体の異なる面に過ぎないということです。
異なる表現では次になります。
- 質量とエネルギーは同時に決められない。E=mc2
- 物と事は同時に決められない。
- ミクロに適用すると、ΔxとΔpは同時に決められない。(不確定性原理)
注:自然が別の次元軸からの投影による映像だとすると、E=mc2と不確定性原理は同じ原因によるらしいことがわかります。自然が映像ならば、最小単位があるし不連続であることも納得できます。
例えば陽子衝突実験により「陽子が崩壊して、クオークを介して直ちに素粒子群を生じる」のではなくて、陽子は消滅(見えなくなり)、もう一つの面である素粒子群が表れると考えます。するとクオークは不要となります。あるいは電子以外のレプトンも物ではなくて事だろうと考えます。
図1 素粒子の標準模型
ただし、ある科学者が云った「一つの実体」というのは例え話しであって、別の次元軸上にある幾つかの実体からなる「基本粒子であり素粒子群」だと考えます。
しかし、実体が幾つあるのかまだよくわかりません。3つなのか6つなのか、あるいは12あるのか不明です。(しかも互いに干渉しあっているようです。つまり、より強力な加速器ができれば、素粒子群の数は3の倍数で飛躍的に増える可能性があります。当然、標準模型におさまらなくなります。)
図2 出典:ILC通信のFacebookページ
加えて大事なのは、物質的自然が別の次元軸からの投影による映像だと考えると近接作用はあり得ないとわかります。 参考。 2020年12月21日「自然が映像ならば、 近接作用 はあり得ない」
つまりは、近接作用があり得ないならば、図1にあるゲージ粒子もありません。力は遠隔作用で伝わると考えざるを得ないのです。ここに境界空間という仮説が出てきます。サイト内を”境界空間”で検索ください。18件の記事があります。
- 2020年9月28日『空間 とは境界であり、そのまま「場」である。』
- 2021年6月1日「空間 とは何か?」
図1について、物理学は物と事の区別がありませんので、物としてあるのは電子(electron)のみです。電子と光子は一つの実体の異なる面に過ぎません。まだ、すべての疑問を解消するに至りませんが、現状、いろいろ問題があると考えます。
2008年ノーベル物理学賞を受賞された益川敏英氏が亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。本記事は益川氏の訃報に接し書き記しました。参考。2018年5月17日「弧理論による 精神科学 とは? 唯一、数学者岡潔による第2の心に近い」
写真2
ブログランキングの応援と広告のクリックをお願いします。