前回の記事で、「量ではない時間と運動が何故比例するのか?」について書きました。
- E軸からの投影角∝物と事(運動P)∝空間内での角度∝時間
投影角が原因となって「運動が時間に比例する」としました。しかし、我々が持つ時の過ぎゆく感覚は記憶のみによっているわけではないと感じます。
- 時間とは過ぎゆく運動Pの記憶に基づいて人が抱く観念
例えば、ゴムやバネを引っ張った状態から指を離せば、すぐに短くなります。
図1 出展:3-3 ばねの物理
実際には少し時間がかかるわけですけれども、時計にテンプやガンギ車がない状態を想像してみてください。ゼンマイだけの時計は時間を示す働きはありません。
gif1
同じようにE軸からの投影による角度と運動を介する時間とが比例するにしても、宇宙にテンプと同じ働きをする仕組みがなければ、我々に時の過ぎゆく感覚はできないと考えます。
では、その働きはどのようにできるのでしょうか。ヒントは右欄にある「第2版 第3起電力のエネルギー源(弧電磁気論から見たエネルギー源の考察)」にあります。
井出治氏によるエーテル・エンジン並びに超効率インバータートランスについての考察の結果、発散トーラスと発散トーラスを組み合わせて出来る楕円双極(楕円磁場)を発見しました。それには前提があります。
- 自然は別の次元軸(E軸)からの投影による映像(M軸)
- 自然についての理解を”E軸-M軸での位相問題”として扱える
電気と磁気の現象は90度位相がずれて現れます。ですから、電磁気現象をE軸-M軸での位相問題として考えたのが第3起電力云々でした。思考途中のE軸-M軸での位相を示します。
図2 電子の運動によりE軸-M軸で位相は反時計方向に90度ずれていく
M軸→E軸→M軸→E軸→M軸→E軸というようにE軸からの最初の投影①により質量を持つ物質が現れ、電子の加速の結果がE軸に反映され90度ずれます。次にE軸からM軸に90度ずれて現れると繰り返します。確か7度目(躍度)の投影によりM軸に現れる”場”の形を決定したのが発散トーラス(距離の七乗に逆比例する力)でした。
見方を変えます。つまり、E軸に原因があって物質(この場合は電子)が現れるにしても運動Pの状態によってE軸に影響を及ぼすということです。続いてE軸からの投影によって、M軸に影響を及ぼすこと。次にM軸からE軸へ・・・・ということが繰り返されるということが続くということです。(その間、位相の変換があります。)
これを時の現在と過去に当てはめます。
図3
当たり前のこと、時の現在は過去の結果であるということです。岡潔は次のように述べています。【5】情の特色より。
情は分かつべからざる全体である。やはり部分として分かつべからざる全体である。無量のそういう部分がある。情の中には時間も空間もありません。時はありますが時間という計量的なものは無い。また、空間は量的に質的にありませんが、時については2種類、2つですね。過去と現在、それだけですが、新しい現在が古い現在に変わる。その古い現在が過去になっていくということは限りなく繰り返される。そういう意味で未来は無い。
新しい現在が古い現在に置き換わって、その古い現在が過去になっていくということが限りなく繰り返されます。そういう意味で未来はありません。
しかし、前述の通り、時の現在は新しい現在に置き換わり、過去となっていくにしても、現在は過去の結果であると言えます。このことを裏返しにします。すると、時の未来は無いにしても、時の現在の結果が未来に影響を及ぼすとも言えます。
- 近い過去は現在に影響し、現在は未来に影響する
その仕組みが「E軸-M軸での相互作用(位相問題)」に帰すると考えます。だから、時間をパラメーターとしてスパコンで天気予報ができるのですし、我々は 時間感覚 が持てるのです。このE軸-M軸での位相の変換ということを抜きにしたならば、テンプの無い宇宙になっていたはずです。(自然が映像だという前提が正しければ。)
現在は過去の結果であるということによって、時の経過を感じることができるようです。
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