事象の地平線  弧理論による解釈

事象の地平線 について検索するとトップに天文学辞典での説明が出てきます。

時間方向に無限の未来まで行っても見えない時空の閉じた領域がある場合、その境界面を事象の地平線または事象の地平面という。イベントホライズンという英語名がそのまま用いられることも多い。
事象の地平線は未来方向に終点をもたない光の世界線でつくられる。事象の地平線が閉じた集合である場合,その内部はブラックホールとなり, 事象の地平線はその表面となる。中心から事象の地平線までの距離がシュバルツシルト半径である。
しかしこの定義からわかるように事象の地平線はブラックホール時空だけにあるものではない。たとえば時間的に有限な宇宙にも存在する。このとき一つ一つの時間的世界線に対して事象の地平線が存在する。また重力がなく平坦なミンコフスキー空間でも、一様な加速度運動をしている観測者に対して、3次元的速度が漸近的に光速度となるため事象の地平面が現れる。

wikiには事象の地平面として解説があります。

事象の地平面(じしょうのちへいめん、(英: event horizon)は、物理学・相対性理論の概念で、情報伝達の境界面である。シュバルツシルト面や事象の地平線(じしょうのちへいせん)ということもある。

情報は光や電磁波などにより伝達され、その最大速度は光速であるが、光などでも到達できなくなる領域(距離)が存在し、ここより先の情報を我々は知ることができない。この境界を指し「事象の地平面」と呼ぶ。

地平線、地平面のいずれも相対性理論の概念とのことです。これまで考察してきたように相対性理論は誤りです。

人がわかるのはです。角度から作った時間は”事”です。角度は物の量ではなくて事の質です。ですから、時間は10進数による12の倍数です。時間を光速度に置き換えて物差しにして時間空間を定義したのが相対性理論です。相対論物理学者に捧ぐ その4 でも、時間は物体の運動(あるいは運動に基づく角度)から作りました。理論の全体は循環です。

図1 運動→時間→光速度→時間空間→物質の運動→・・・・

引用の「時間方向に無限の未来まで行っても見えない時空の閉じた領域」がわかりにくいです。時間方向とは何を言いたいのでしょうか。【5】情の特色より。

時はありますが時間という計量的なものは無い。また、空間は量的に質的にありませんが、時については2種類、2つですね。過去と現在、それだけですが、新しい現在が古い現在に変わる。その古い現在が過去になっていくということは限りなく繰り返される。そういう意味で未来は無い。

管理人が引っかかっているのは「事象」です。弧理論では、事の定義は運動より来ています。弧理論による時間の定義です。

  • 時間は過行く運動の記憶に基づいて、人が抱く観念。(時間は時の現在を含まない過去。)

運動量を記号Pで表しますが、時間の観念を含んでいるので、区別するため_(アンダーバー)を付けて運動としています。そして、E=mcの解釈が間違いでした。

  • 物質はエネルギーに転換するし逆にもなるというが、本当は一つの実体の異なる面に過ぎない。

この言葉が転嫁して次になります。

  • 物質は運動に転換するし逆にもなるというが、本当は一つの実体の異なる面に過ぎない。

そして、冒頭述べた”物”と”事”へと変化します。

  • 物と事(運動)は一つの実体の異なる面に過ぎない。

別の表現では次になります。

  • 物と事は互いに規定しあって成り立つ循環である。

つまりは、加速度的に膨張する宇宙の地平線について、遠ければ遠いほど運動が大きいです。遠ければ遠いほど物の量は次元を失い、事の質のみわかる(観測できる)のです。

宇宙の遠くについて、我々が観測でわかるのは物の量ではなくて”事の質”です。だから、事象と呼ばれるのです。

運動には以下があります。

  • 速度、流速
  • 加速度、躍度(加速度の時間変化)
  • 圧力、気圧
  • 温度
  • エネルギー
  • 波動(時間の観念を含む)
  • 孤立波(ソリトン)
  • ソリトンの一種である素粒子
  • 電磁波、光子
  • 角度、時間
  • 情報(記憶)

参考記事。2022年7月14日 岡潔「時間を知ろうとするといつも 運動 を使う」 弧理論による運動_に同じ

遠くの宇宙について、観測できるのは電磁波や宇宙線、あるいは素粒子です。皆、事です。

 

弧理論では 事象の地平線 はもう一つあります。それは極小の現象です。知られているように原子より小さな世界は運動が大きいです。つまり、我々が極小の世界を観測できるのは物の量ではなくて”事の質”です。なぜなら、物と事は一つの実体の異なる面に過ぎないからです。物(陽子・中性子・電子)は運動が大きくなるにつれて、物としての次元を失います。このことが極大でも極小でも起きているだけです。図示します。

図2

物の範囲(具体の範囲)は限られています。対して事の範囲はかなり広いですが、両端に行けば、抽象へ至ります。


ブラックホールや5つあるという超ひも理論(M理論)などは抽象です。理論で「ひも」解く宇宙より。

10次元時空や11次元時空といった話がでてきますが,それはどういう根拠なんでしょうか。

江口:根拠は,数学的な理論の整合性から来るんです。

抽象的な数学の帰結として10次元や11次元を考えています。整合性があっても物と事の区別もないです。事の複雑さに際限がないことに気づきません。


引用した過去記事に書いたように「空間はE軸方向に丸まっている」ようです。極大の方向へと極小の方向です。ずっと以前から書いているように「物質は運動せざるを得ない仕組みがある」と考えます。言い換えると「宇宙において、静止という状態は例外中の例外」だと考えます。”静止”があるのは、図2に示す人間の身長10メートル付近のごく一部です。 貴方の部屋にある家具や鉛筆が今も明日も静止しているのは宇宙全体から見たら例外中の例外なのです。

宇宙に中心はなくて、別の次元軸方向(E軸上という。)に中心が2つあるという考えと整合していると考えます。

図2 弧理論による原子模型 極小の現象に運動せざるを得ない(渦の)仕組みがある

最近感じること。原子(ウ:渦)の仕組みにE軸の中心(アとワ)は近いことを鑑みるに宇宙は意外にも小さいようです。

 

因みに物質が波の性質を持つことを否定していません

たとえば地球の科学者は電子が粒子で、波動性の二重性をもつものと定義せざるを得ない状態にある。彼らは電子は確率波をもつ粒子だということによってこれを正当化させようとしている。これは心で描くことのできない状態であり、そのため進歩の唯一の方法として抽象的な数学に頼らねばならなくなる。

君たちの科学の急速な進歩に対する根本的な障害の一つは、科学者たちが物質とエネルギーのかんたんな同一性をまだ十分に把握していないことだ。地球の最大の思索家の一人であるアルバート・アインシュタイン教授はずっと以前に物質とエネルギーの同一性を量的に表した数式を発表した。この式は数学的には全く正しいのだけれども、誤った結論に達している。つまり、物質はエネルギーに転換するし、その逆にもなるというが、本当は物質もエネルギーも一つの実体の異なる側面に過ぎない。

物と波は一つの実体の異なる面に過ぎないからです。波を観測している際には、物としての次元を失っています。

  • 電子と光子は一つの実体の異なる面に過ぎない。
  • 電子と電磁波は一つの実体の異なる面に過ぎない。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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