前2回の記事で書き足りない部分をメモします。弧理論による原子模型では、原子に楕円双極があり、相殺した差分が外へ漏れ出してくると記しました。それが物性だという考えです。その元となる楕円双極には2種類あるとのお話です。
- 2023年8月16日 フリーエネルギー の理論背景
- 2023年8月17日 紡錘図形 と発散トーラスの関係について
最初に原図を示します。
図1 弧理論による原子模型
弧(Ark)のM軸との接点が発散トーラスでした。+の発散トーラス(①と②)と-の発散トーラス(③と④)の組み合わせが楕円双極です。組み合わせは次になります。
- 赤色で示した「陽子と中性子の回転運動(+の発散トーラス①と-の発散トーラス③の組み合わせによる楕円双極)」
- 緑色で示した「中性子と電子の回転運動(+の発散トーラス②と-の発散トーラス④の組み合わせによる楕円双極)」
- 陽子と電子の回転運動(+の電荷を持つ陽子と-の電荷を持つ電子)
3つの回転運動はヤジロベエのような関係にあって、1.の回転と2.の回転は互いに打ち消し合って、その差分は3.と打ち消し合う関係にありそうです。
例えば、原子番号6の炭素を考えます。C12は、陽子6、中性子6、電子6の組み合わせです。
図2
仮に陽子・中性子による楕円双極が右回転だとすると中性子・電子による楕円双極が左回転になります。炭素原子では、その打ち消し合う組み合わせが3組(右左、右左、右左)あることになります。同位体であったり、電子が奇数個であったりした場合は、電気特性、磁気特性などの物性は異なることになります。また、軌道電子の半径が異なるために相殺した差分にも微妙に違いが出てきます。
この説明が完全であるとは思えませんけれども、自然が差分として現れる映像ならば、あり得ると考えます。ちょっと長岡半太郎の土星型の原子模型に似ていると感じます。
写真1 出典:長岡半太郎
そして、 単極誘導 の現象は、赤の弧の組み合わせ(①と③)による楕円双極(例えば右回転3組)と緑の弧の組み合わせ(②と④)による楕円双極(例えば左回転3組)の打ち消しあった差分が外部に(マクロに)漏れ出したのではないかと考えます。これだと単極誘導の現象が極めて微弱である理由が立ちます。
これは、パウリの排他原理の仕組みに似ています。と言うより、このパウリの排他原理は、上記の原子模型で説明できるような気がします。(まだよくわかりません。)しかしながら、単極誘導の現象が微弱であっても、磁石の原子が持つ特性(差分)が磁石周辺を運動する電子に影響を与えている、謂わば原子力の一種だと考える理由になります。
物理学者たちは、交流と直流の違いはあるものの、起電力が2種類のまったく異なる方法で説明できるのかわからないままです。起電力を電磁誘導と 単極誘導 として数式で表しても理由がわからねばわかったことになりません。
何より、単極誘導の現象をローレンツ力と言い換えて誤魔化すよりも積極的だと思えます。
そう言えば、観測可能な宇宙において、物質の質量は全質量の5%ほどしかありません。
図3 暗黒物質26.8% 暗黒エネルギー68.3% 物質4.9%
自然は別の次元軸からの投影による映像だとの考え方から、暗黒物質と暗黒エネルギーは、影絵に映る光源のようなものだと書きました。
写真2 出典:失念 インドネシアの影絵(ワヤン・クリ)人形の上に映り込んでいる光源
つまり、暗黒物質と暗黒エネルギーは、基軸からのアとワ(の影)であって、存在するが捉えられない何かであって、その差分が物質だということです。
- 2020年9月28日 空間 とは境界であり、そのまま「場」である。
宇宙の大規模構造、つまり、アワ(泡構造)は妥当な呼び名だと思います。
結局のところ、弧理論による原子模型は、そのまま宇宙の構造へつながるモデルです。原子から惑星・恒星・銀河系までウ(渦:回転運動)によるアワ(泡)です。
弧理論による原子模型のイメージです。
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