前回の記事で、熱とは何か?温度とは何かを考察しました。そして、絶対零度が絶対ではないとわかりました。 改めて、 零点振動 とは何かを参考に示します。
- wiki 「 零点振動 は、原子が極限までエネルギーを失ったとしても、不確定性原理のために静止せずに振動していること。」
- ゆうこーの大学物理教室 「例として、ヘリウムは絶対零度近傍でも固化せずに液体の状態を保っている。 固体では原子が完全に静止しているのではなく、微小に振動している。」
- コトバンンク 「量子力学では、不確定性原理のために,基底状態にある振動子でもその存在の領域が1点に限られず,ある範囲に広がっている。 そこで,振動子は静止せず振動しているものと考えて,これを零点振動と呼ぶ。」
零点振動 の原因は不確定性原理にあるとされています。弧理論においては、離散的、確率的に現れる現象は結果であって原因ではないと考えます。
図1 物と事(運動P)は一つの実体の異なる面に過ぎない
事(運動P)の一つが確率です。参考記事です。
- 2022年12月14日 量子論 における決定的な間違い
では、何故、絶対零度付近でもヘリウムは振動しているのかです。
以前から述べていますように、弧理論では原子の振る舞いは三体問題として考えるとしてきました。基本粒子(陽子・中性子・電子の3個)は互いに回転運動することによって成り立っています。理由は、自然が映像だからです。映像未満の現象が量子力学として扱われる範囲です。
図2 原子は互いに回転運動している
これまで「物質は運動せざるを得ない」と述べてきました。この運動とは回転運動を言います。
図3 直交する部分は一つもない
理由として挙げられるのは、原子模型である紡錘図形に直交する部分がないからです。図1で言えば、基軸に直交して物は現れます。しかし、紡錘図形に直交の部分はありません。つまり、物は運動せざるを得ないのです。従って、物は必ず事を伴います。物は決して静止し得ないのです。おまけに、物や事はすべて差分ですから、ちょうどに割り切れることはありません。必ず、余りが出ます。だから自然は複雑なのです。
宇宙の観測可能な範囲において、物質その他の比率が知られています。
図4 出典:失念
暗黒エネルギーは68.3%、暗黒物質は26.8%で、残りの4.9%が通常の物質です。これを映像と考えるならば、スクリーンに写った光源とでも言って良いと考えます。
写真1 出典:H幼稚園での影絵プロジェクト第3回ミーティング
宇宙の中心は、基軸上に2つありますから、写真1のような光源が2つ写っているようなものです。これがアとワです。どちらが暗黒物質でどちらが暗黒エネルギーであるかはわかりません。残った4.9%がウ(渦:物質)である訳です。(宇宙の大規模構造のアワです。)
さて、図2のように物質は回転運動していると考えます。今、簡単にヘリウムの場合を考えます。
図5 出典:周期律表
ヘリウムは、陽子が2個、中性子が2個、電子が2個で出来ていて、かなり安定しています。
ヘリウムの回転運動を三体問題として考えます。完全に安定した回転運動であるならば、次になるはずです。
- 中性子の質量=陽子の質量+電子の質量
(1)陽子と中性子の回転運動があり、その差分を(2)中性子と電子の回転運動、並びに(3)陽子と電子の回転運動が補っているだろうという考えです。
古典的な質量を物理定数表より上げます。注:敢えて質量をGeV/c2で表しません。
- 陽子の質量 1.67262192369(51)×10-27 kg
- 中性子の質量 1.67492749804(95)×10-27 kg
- 電子の質量 9.1093837015(28)×10-31 kg
ヘリウムの場合は、中性子2個で3.34985499608×10-27 kgです。陽子2個で3.34524384738×10-27 kgです。そして、電子2個で18.218767403×10-31 kgです。
中性子と陽子の質量の差を取ります。(これは原子の質量のほとんどを陽子と中性子が占めているからです。)すると0.0046111487×10-27 kgとなります。桁をあわせると46.111487×10-31 kgです。これは電子2個の質量と合いません。上の(2)の回転運動と(3)の回転運動がどれほど安定に寄与しているのかわかりませんけれども、恐らくは完全にバランスがとれることはないと考えます。その不安定部分が零点振動だと考えます。
余談です。
回転する物体の安定は2種類あります。少し難しいです。静的バランスと動的バランスです。静的バランスは、文字通りヤジロベエのように互いの質量と腕の長さ(質量×腕の長さ)があっている状態を言います。動的バランスは、互いの(質量×腕の長さ)の重心位置が合っているという状態です。回転中心からの重心の長さが等しいです。ですから、静的にバランスがとれていても、回転運動すると振動する場合は動的バランスが合っていないということです。
写真2 出典:OS CZ11パイロンセニア用(片ペラ、マフラー、マウント付き)
ラジコンには、片ペラなどというプロペラがあります。これはこれでバランスがとれています。
それで、上記の計算は静的バランスのみに関してのものですが、もっと精密に計算できると思います。以上は、幼稚な考え方ですが、自然が映像ならばあり得ると考えます。
そして、図5に示した周期律表のすべての物質が宇宙における全質量の4.9%である訳です。この全質量に不安定な振動があって、その振動が赤外線として出ているのならば、それは宇宙背景放射ではないかと考えます。
観測される宇宙が加速度的に膨張していて、暗黒である背景宇宙から赤外線がやってきているからといって、宇宙はビッグバンから始まったとするのは、どうにもおかしい話です。全天の観測からある程度のゆらぎはあるものの、明らかな偏りはありません。もし仮りに偏りがなくてビッグバンがあったとするならば、宇宙の中心は地球だと言うことになります。これはあり得ません。宇宙ビッグバンがあったならば、偏りがあり、密度が高い方向が宇宙の中心ですし、反対方向が宇宙の外れ方向だと考えられます。
それより、宇宙が超爆発する前に空間はあったのか?が大問題です。宇宙が無い状態とは何なのでしょう。宇宙の卵がどこかに浮かんでいるのでしょうか。さっぱりわかりません。
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