「わかる」には2種類ありました。
- わけることによりわかる。わかるの語源はわける。
- 岡潔:何となく情的に(趣が)わかる。善導大師:「覚」五感の視覚聴覚味覚嗅覚触覚の「覚」人のすべてを下支えしている。
人がわかるのは物と事です。その働きがなければ、言葉はあり得ません。岡潔が言ったように、最初にわかるのは「情的にわかる」があります。そうしてわかった物と事から言葉ができます。これが2.です。
1.による「わかる」は2.の後です。つまり、言葉で言えた後の段階であり、これが理解や物の理です。
では、わけることによりわかったとして、 満足 は得られるかというと、決して得られません。現実世界を見れば誰も否定できません。何十億ドル資産を持っていても 満足 していない人が多くいます。日本人の平均的な感覚からすると常軌を逸しています。
1位となったのはフランスのベルナール・アルノー氏だった。 資産額は2110億ドル(約27兆8500億円)で、フランス人として初めてランキングトップとなった。 ベルナール・アルノー氏は、高級ブランド品などを扱うLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の会長兼CEO。
2位は前年1位だったイーロン・マスク氏で、資産額は1800億ドル(約23兆7600億円)。 昨今Twitter界隈で話題。
3位はアマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏で、資産額は1140億ドル(約15兆500億円)。
その他、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏が6位、グーグルのラリー・ペイジ氏が12位、セルゲイ・ブリン氏が14位、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏が16位となっている。
これでも彼らは満足していません。彼らの所有する資産は天文学的な額ですが、単なる事の質にかかる数に過ぎません。数など1027であっても10-35であっても満足とは無関係だとわかります。
図1
では、何を以て満足を得ることができるのでしょうか。ちょっとわかりません。貴方はいかがですか。
どうも金融は滅びつつあるようです。彼らの資産は、皆が価値を認めているから成り立っているに過ぎないことがわかります。その価値が崩壊しようとしている訳です。
動画1 藤原直哉の「日本と世界にひとこと」 2023年10月4日 滅びの本丸は金融
今後、人々は何を以てして満足を得られるのでしょうか。今後の指針として、如来の仕組みを越える必要があるとわかっています。
- 真は偽の如し、偽は真の如し
- 善は悪の如し、悪は善の如し
- 勝は敗の如し、敗は勝の如し
- 右は左の如し、左は右の如し
極右と極左の違いは何なのでしょうね。主義主張や思想信条は「わける」ことに価値を与える働きを与えているように思えます。保守もリベラルも”数”に過ぎない資産に価値を認めさせる手段に見えてきます。わかりやすく言うとアニメ・ドラゴンボールの登場人物が持つ戦闘力やHPという”数”に当たります。際限はありませんし、究極的に意味はありません。
もう一つ。貸借対照表の仕組みでわかるとおり、資産と負債・資本は”対”になります。総計すると常にゼロです。その意味で金融は、如来の仕組みの内にあることがわかります。バランスを保つことが大事であることとともに、仕組みを越える必要を感じます。
- 資産は負債の如し、負債は資産の如し
貸借対照表はうまく出来た仕組みです。貸借対照表に1027を置こうと 満足 とは関係ありません。それと、必ず”対”が必要でして、大富豪と”対”となる超貧困が必ず必要です。こう考えると金融が崩壊するのは必然です。それと、人がわかるのは差分です。もっと意味は深いです。
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