前回の記事を書いていて気付いたことをメモします。恐らく誰も指摘したことはないかも知れません。タイトルを別の言い方をすると「お金に如来の仕組みを持たせたのが 貸借対照表 である」となります。
人がわかるのは物と事です。お金は事の質にかかる数にすぎません。土地建物・構築物は物の量ですが、事の質であるお金に置き換えて会計処理します。結果が貸借対照表です。
国の借金が1000兆円だから財政破綻すると言われますが、そうではありません。
写真1
高橋洋一氏によれば、日銀の持ち分500兆円を除くと実質の負債は500兆円であり、国の資産は600兆円あると説明します。つまり、国は債務超過ではないのです。
ここで、貸方に500兆で、借方に500兆だとすると、貸借対照表(B/S)では相殺して、ゼロになります。これはお金が相対性を持っているということに他なりません。
今、A氏が時速50km/hで走っています。B氏も時速50km/hで走っています。両氏が同じ方向に走っているならば、相対速度はゼロですし、反対向きならば100km/hの相対速度になります。運動の相対性とはそういったことです。
貸借対照表 も同じだとわかります。相対性とは相殺するし加算もすると言う性質です。
- お金は物の量を事の質に置き換えた数
- お金は貸借対照表(B/S)によって、相対性を持つ
- お金は事の質にかかる数だから、誰かの借金によって生じる
3.は前回お話ししました。法人を立ち上げる際の取り引きでわかります。
まず、1)土地を購入するために、2)借金10,000(起債:負債)をします。3)入金10,000(流動資産・現預金)します。次に4)入金したお金で土地10,000(固定資産)を買います。5)流動資産であるお金は減って、6)代わりに土地が増えます。
6つの段階を経た結果、貸借対照表(B/S)は以下になります。
借方 貸方
—————————————
資産 10,000 | 負債 10,000
この状態で法人を精算すると相殺してゼロになります。これはお金が貸借対照表によって、相対性を持ったからです。お金という数そのものに相対性はありません。貸借対照表によって、相対性を持ったのです。
前回の記事に戻ります。アインシュタインの相対性理論は、まったく相対性を表していません。空間が曲がるとか、時間が伸び縮みするというのは、何もかもに対して絶対不変だとした光速度というモノサシを置いたからです。しかし、光速度がわかるためには、あらかじめ時間がわかっていなければなりません。時間は運動から作ります。運動は空間にある物体あるいは波から作ります。すべて空間内(M軸)における循環です。
図1 運動→時間→光速度(一定)→相対性理論(空間:時間重力質量)
光速度不変がなければ、ただの循環論であり、上でお話ししたお金のような相対性は微塵もありません。
物理学の大きな柱である相対性理論も量子力学もまったく相対的ではありません。
図2
例えば、素粒子加速器は、地上(地下)に構築されます。
写真2
しかし、地球は自転並びに公転しています。太陽系は銀河系を公転しています。つまり、加速器実験は、A氏、B氏の運動の一つに過ぎません。加算も相殺もまったく関係ありません。つまり、実験自体は運動の相対性を持っていないのです。
詰まるところ、自然科学には運動の相対性は考慮されていないのです。むしろ、金融資本家にとって、自然科学が相対性を持ってもらっては困るのです。仮に地球の科学が理論の内に相対性を持ったならば、金融の他人から搾取するという機能を損なうからです。金融資本家の他への優位性は、お金の相対性(相殺、加算、差分が意味を持つ)です。だから、お金は伸び縮みするのです。
本質は次です。
- 貸方は借方の如し、借方は貸方の如し
つまり、お金には、貸借対照表によって、如来の仕組みが組み込まれているということです。金融資本家にとって、自然科学は不自然科学のままで居てもらいたいのです。これが、100年以上に渡ってアインシュタインの相対性理論が持ち上げられてきた理由です。
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