物理学 は既に 抽象 である

当サイトでは、社会の過度な抽象化によって、人類は滅びると危惧してきました。サイト内の記事は、920件ほどありますが、”抽象”の語句を含む記事は、200件もあります。

現代の 物理学 は既に 抽象 の域にあることの説明がつくようですので、改めて記します。

弧理論の前提

弧理論の前提はおおよそ次ぎです。

  • 自然(M軸)は別の次元軸(基軸)からの投影による映像である。
  • 基軸上に2つの中心がある。これをと呼ぶ。
  • 人がわかるのは、である。
  • 物と事は一つの実態の異なる面に過ぎない。
  • 事を運動と呼ぶ。
  • 物と事は互いに規定し合って成り立つ繰り返し循環である。
  • M軸に現れる(物性)は、アとワの差分である。

実態と物と事の関係を次図に示します。

図1

物にはがあり、事にはがあります。いずれもで表せます。

  • 物の量にかかる数
  • 事の質にかかる数

ここで、運動が大きくなるにつれて、物は次元を失います。物には、次があります。

  • 長さ
  • 質量
  • 陽子・中性子・電子

 

極大と極小の世界は行き止まり

図2

基軸からの投影核θが小さくなると物の量は観測できなくなります。M軸上で、質量と長さは次元を失います。

図3 長さのスケール

上の図において、極大の世界と極小の世界は、運動は大きいために、物の量は観測できません。事の質のみ観測できます。つまり、極大の世界と極小の世界は、行き止まりがあるということです。別の言い方をすると、図の両端には、事象の地平線があるということです。

 

事(運動)の種類とエネルギー・時間

事(運動)には次が挙げられます。

  • 速度、加速度、流速、運動量
    エネルギー
    波、音、波動、孤立波(ソリトン:素粒子)
    電磁波、光子(電磁気現象には疑義あり)
    圧力、熱、温度
    角度、時間、
    知識、記憶、情報、統計、確率
    エントロピー
    お金 etc

エネルギーは運動の一種です。物理学者たちは、次式にて物の量を計算しています。

  • E=mc

E:エネルギーには、事の質である時間[T]を含んでいます。c:光速度にも時間[T]を含んでいます。

  • 時間は運動の一種である角度から作る

つまり、時間は物の量ではありません。事の質にかかる数です。

  • m=E/c

事の質にかかる数であるEを同じく事の質にかかる数であるcの二乗でで割ることによって、質量を求めています。これは間違いです。図3に示すとおり、極大の世界と極小の世界のいずれも、物は次元を失っていますから、上の計算式で求めた数は、質量mではありません。

つまり、天文観測素粒子加速器などによって得られたデータをもってして、遠い銀河の果てにある天体の質量距離を求めたり、素粒子の質量を求めても、正しい訳ではないのです。

それとともに、これら観測値を元に計算して得た宇宙論は、彼ら科学者の頭の中にのみ存在する抽象に過ぎないのです。抽象とは、彼らの脳内の生理的電流であったり、紙の上にひかれた炭素の線(宇宙方程式)であったり、パソコン内にある電気記録あるいは、磁気記録であるに過ぎないのです。

 

理論と実験値が合致しても正しくない

まとめると、理論と実験が精密に合致するにしても、自然界を形作っている仕組みとは全くもって、何の関係もありません。

 

物理学の抽象に関する参考

過度な抽象化の危険についての説明です。

動画1

 

図4 物がわかる=現在 事がわかる=過去 因果は繰り返す

知識往復(繰り返し)により成り立っていますから、理論に繰り返しが現れたならば、その理論は抽象の領域に入っている可能性を考えねばならないというお話でした。

 

補足(岡潔と抽象)

岡潔でさえも唯識という抽象に嵌まったのは、実に残念です。

図5 出展:【11】 家と人

  • 岡潔「自然数の1は決してわからない」
  • 2進数1桁で言えば
  • 1は0でない数
  • 0は1でない数
  • 繰り返しだから1は決してわからない

唯識論は、0~1を0.1で区切ったものです。0.024でわけるのも、0.0131でわけるのも精度の話であって、心の仕組みとは無関係の 抽象 です。物と事が現れる仕組みこそが本質です。

岡潔は、0も1も決してわからないとしながら、「わける」行為が間違いだと気付きませんでした。残念です。

岡潔が探るべきは、「わけることによりわかる還元主義」にかかる仕組みでした。物と事を組み合わせることによって、言葉ができるという仕組みです。そうして人は物と事の価値がわかります。

ただし、細かくわけることで、価値が劇的に増えることはありませんが、抽象である金額は劇的(指数的)に増えます。例えば、少し味のよいワインや少し音のよいバイオリンなどは、桁違いに高価です。

写真1

そう言えば、1020倍にも拡大する素粒子加速器も巨額の費用がかかります。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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