万物の理論または超大統一理論と言います。物理学者たちは、自然界にある4つの力(電磁力、弱い力、強い力、重力)を統一すべく100年以上にわたって努力が続けられてきました。幾つかの候補となる理論はあるようですが、たぶん無理です。
図1 自然界の力の統一と歴史
弧理論の観点から、超大統一理論は完成しないとする理由は幾つかありますが、その理由を1つあげます。
量子力学と重力理論(ニュートン力学&相対性理論)の関係性
現在まで、素粒子群を整理するに量子力学が使われています。重力を理解するにニュートン力学並びに相対性理論が使われています。この2つの領域が徹底的に合いません。
前者は極小の世界を記述する理論ですし、後者は極大の世界を記述する理論です。この2つの領域は異なる関係性を持っており、それが原因で合わないと考えられます。
画素と映像
弧理論の前提があります。
- 自然(M軸)は別の次元軸(基軸)からの投影による映像である
映像の性質を液晶画面に例えてお話しします。
写真1 オレンジの映像と画素(ドット)
上の写真はオレンジです。オレンジは映像です。左下にオレンジの一部(枠で囲った部分)を拡大しました。拡大した部分は画素の集合です。画素と映像であるオレンジの間には何の関係もありません。
人が(オレンジだとわかる働き)と一つ一つの(画素の働きがわかる)には、まっったく関係がありません。
物理学者たちは、人が持つ心の仕組みと働きに無頓着です。だから、量子力学と重力の間にある関係に気づかないのです。
これらを対比して並べます。
- 極小の世界 量子力学 ---画素の性質
- 極大の世界 重力 ---映像の性質
量子力学で記述される素粒子の世界は、映像未満であり、画素の性質に相当します。一方の重力は、我々が居ると認識する映像の世界です。
重力の模型
この違いを模型を使って説明します。
動画1 引力と斥力
動画でお示ししたとおり、1円玉とアルミホイルの間に引力と斥力が働きます。これが極大の世界を意味します。知られているとおり、この引力と斥力の原因は、主に表面張力にあります。いずれもマクロなお話です。
動画では1円玉とアルミホイルを用いています。この1円玉とアルミホイルが持つ、組成や性質、例えば、アルミニウムの原子云々です。これはミクロの領域のお話です。
確かにアルミニウムが持つ性質が原因で引力と斥力が働きます。
けれども、アルミニウムそのものの性質とは無関係です。何故ならば、この模型はアルミニウムを用いず、他の材料でも実現が可能だからです。例えば、水に浮かぶプラスチック等でも再現できるでしょう。プラスチックの原子云々と模型に示した引力と斥力の間に関係を求めることは無理です。もっと他の材料でもできるかも知れません。
量子力学と重力理論は無関係
ですから、自然が映像であるならば、量子力学と重力を説明する理論とは関係がありません。惑星などに働く重力と物未満である素粒子等に働くとされる核力との間には関係がありません。
ある科学者は、物理学者たちが用いる量子理論を次のように説明しています。
たとえば地球の科学者は電子が粒子で、波動性の二重性をもつものと定義せざるを得ない状態にある。彼らは電子は確率波をもつ粒子だということによってこれを正当化させようとしている。これは心で描くことのできない状態であって、そのために進歩の唯一の方法として抽象的な数学に頼らねばならなくなる。
正しく眺めれば、基本的な真理は常に簡単で理解が容易なのだ。
だから幹の上から眺めれば、枝は”枝″として簡単な、理解の容易なものになる。てっとりばやく言うと、君らの科学が進歩し続けるために必要なのは、君たがとまっている枝から枝との分岐点まで降りて、ふたたび登り始めることだ。
君たちの科学は一本の低い枝を知識という全体の樹木に変えていて、そのために科学がひどく複雑になっているんだ。そこでこの科学が実用面で応用されると、できあがった装置は手が出ないほどに複雑になるんだ。
君たちにとって最も必要なのは、自然の基本法則または事実がまったくかんたんだということを発見することだ。
- 「粒子かつ波である」という説明を正当化させようとしている
- 心で描くことが出来ない
- 抽象的な数学に頼らねばならない
- 手が出ないほどに複雑になる
粒子であり波であるというのは、実験的事実です。しかし、弧理論では、基本粒子は、陽子・中性子・電子だけです。それ以外は、画素未満です。
基本粒子は確率的に現れるという性質を持ちます。この性質は、投影元である基軸に原因があります。ですから、素粒子群は、基本粒子3種類の整数倍で整理できるのです。現在の標準理論でこの理由が説明できますでしょうか。
統計と確率は映像の結果に過ぎない
統計と確率は、いずれも結果です。統計と確率は、映像としての現れ方に過ぎません。
- 混沌(ランダム)←→統計←→確率
興味深いことに、統計や確率を精密に理論化しても、行き着くところは抽象です。抽象とは混沌の一歩手前の事です。
自然科学に、万物の理論は出来ない その理由(2)として挙げられるのは、あらゆる理論が繰り返しを含む抽象理論に行き着くことです。
- ほとんどの物理学者は、人の心の仕組みと働きに関心が無い
人が「わかる」とはどういった仕組みであるか、その働く順はどうなのかについて、まったく知りません。
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