自然科学は 抽象 へ向かっていると感じています。
- 2024年1月6日 物理学 は既に 抽象 である
社会全体もドンドン抽象化しています。
抽象とは、ヒトが持つ心の仕組みと働きによることはわかっていました。しかし、我々がわかる現象との間に整合がとれなくて考え込んできました。ヒトがわかるのは、物と事です。抽象は、”事”の複雑さに限りがないことに起因しています。物と事は繰り返しだからです。
その「現象」とヒトが持つ心、抽象との関係を上手く説明できませんでした。
ヒトが※わかる現象は、突き詰めると空間の性質です。我々が抱く抽象は、空間の性質に由来すると気づきました。説明が回りくどいですけれども、ご興味があれば、ご一読ください。
※わかるの語源はわけるです。わけることによりわかる。これを還元主義と言います。この考え方は、誰も疑っていません。しかし、わかるには限界があります。それが抽象です。わけていっても、結局、何もわからない。(わからない何かがあります。このブラックボックスをわけても、わけられたモノもまた、ブラックボックスです。還元主義に際限はありません。)それが抽象です。その仕組みについての考察です。
最近行ったエッシャー展にて、興味深い作品がありました。エッシャーが、正則分割に拘った作品です。ネット上にあった似た作品を示します。次は、コンピュータで作った作品のようです。
図1 出展:bugman123.com Hyperbolic Geometry Artwork
この作品は、平面を規則的に分割してあります。きれいな対称を示しています。ここに抽象があります。
図は対称で、規則正しく分割されています。円(外側の大円、内側の小円)に接するあたりで分割は無限小となりわからなくなっています。大小の円に接する部分(赤い矢印で囲った付近)が抽象です。
- 平面を対称に分割できる(正則分割)
- 対称性は、「計算できる・理論化できる」ことを意味する
- 理論により、どの部分も予測できる(描ける)
- 円にどれほど、近づいても、どれほどの細部も予測できる(描けるはず)
しかし、図の細部を描くには限界があります。正則分割による計算はできますが、細部に意味は見いだせません。何故ならば、平面の分割には限界があるからです。頭の中において、計算ではわかっているが、円に接する細部では描けませんし、意味がありません。
計算では幾らでも求められますが、図の細部では描けないし、わからない。意味がない。これが 抽象 です。理論による計算と図2の赤い矢印で囲った細部の間にある「わかる」の限界、即ち抽象は、平面の性質に由来するということです。
この理論と平面の間にある「抽象へ至る」という性質は、空間にも当てはまります。それが、量子力学を基礎とした素粒子物理学です。
上図で考察した「対称性による理論計算はできる」けど「図の(円に接する)部分はわからない(意味がない)」という事実は、ある科学者の言葉を思い出します。
たとえば地球の科学者は電子が粒子で、波動性の二重性をもつものと定義せざるを得ない状態にある。彼らは電子は確率波をもつ粒子だということによってこれを正当化させようとしている。これは心で描くことのできない状態であって、そのために進歩の唯一の方法として抽象的な数学に頼らねばならなくなる。
正しく眺めれば、基本的な真理は常に簡単で理解が容易なのだ。
略
君たちの科学は一本の低い枝を知識という全体の樹木に変えていて、そのために科学がひどく複雑になっているんだ。そこでこの科学が実用面で応用されると、できあがった装置は手が出ないほどに複雑になるんだ。
君たちにとって最も必要なのは、自然の基本法則または事実がまったくかんたんだということを発見することだ。
計算は出来るが心に描けないというのは、致命的だと指摘しています。
正則分割の例とある科学者の言葉にある量子力学の関係を比較するのは、的を射ていないかも知れません。それでも、空間を”自然界は対称性を持つ”との信念の元に、分割しても、結局のところ「現象と理論の間に齟齬が生じ」やがて、誰もわからない抽象に至ると考えます。
空間の細部には行き止まりがあります。それは自然が映像だからです。参考に使った図1、図2も映像です。だから、細部を描くに限界があります。同じことです。
管理人は、ある科学者の言った「心で描けない」という点に関心を持ち続けてきました。「理論計算ができる」も「{接する}が描けない」の両方とも、頭の中、心の問題です。この「言葉で言える」が「イメージできない」の間にある限界が「抽象」だと考えます。
岡潔の言葉を用いて、言い換えます。
知的に言い表せる。言葉で言えるが、心の本体、情的にわからない、思い描けない状態、これを抽象と言います。
非常に問題なのは、自然界が対称性を持っているにもかかわらず、どういった理由か微妙に対称性が崩れているのです。細かな部分を探っていくと、姿を変えて繰り返しが現れるのです。ですから、より細部をわけていかねばならず、際限がないのです。理論と実験結果は、合致しており間違いはないはずなのに、いつの間にか、科学は抽象の領域へ入っています。
動画1 【宇宙は無数に存在する】UCバークレー 物理学者が完全解説/我々は無数にある宇宙の中の1つを生きている/宇宙を泡として考える/米大学の研究者の働き方とは 【EXTREME SCIENCE】
宇宙論において、宇宙は無限にあると言います。
動画2 【成田悠輔の推薦】ビジネスと量子力学!超弦理論の謎【野村泰紀と宇宙】
上の動画ではないかも知れませんが、野村氏は「無限大を2倍しても無限大」と述べています。また、これだけ、話しても「宇宙とは何か、時間とは何かを定義しなければ」と言います。極大と極小を記述して、2つを統合するに無理があります。
- 如来の仕組みにおいて、無限と有限は”対”に過ぎない。「無限とは有限ではない」というくらいの意味しかない。
対称性に魅入られるのはわかります。美しいですから。でも、深みに嵌まります。
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おはようございます。
連投の書き込みをしてすいません。単極誘導とあのロシア人の浮上する物体の関連があるのかが気になり、Show Arkの過去動画を見ておりました。
下記動画の5分50秒あたりの水銀を満たしての、N極を上下させての水銀の回転状況なのですが
https://www.youtube.com/watch?v=C1JuyAVztbc
渦巻きの中心部分が、回転によってくぼんでいきますが、磁力が強ければ、もしくは電圧が高ければ、中心部分が空洞になるくらいになるのでしょうか?。
単極誘導は電気を流せば、元々、回転磁場を持っていて、モーターのような仕組みにみえるのですが、気になるのは先に述べたように、中心のくぼみが空洞状態になったとき、弱い力といいますか、磁場の存在しない空間ができているのかな、とイメージしてみたのですが。
違う実験で、回転の時に水銀がせり上がるような、そんな現象を写した動画があったので、少し気になったところです。
うまく伝わらないかもしれません、申し訳ないです。
素人の戯言のような話ですので、この書き込みは消していただいても結構です。
>中心のくぼみが空洞状態になったとき、弱い力といいますか、磁場の存在しない空間ができている
世にゼロ磁場という考えがあります。ゼロポイントフィールドもです。何もないようで満たされているはずです。弧理論の前提に「物と事は差分だ」があります。私たちは差分しかわからないのです。何もないは、いわゆる真空ではないです。
界面空間という仮説があり、模型があります。過去記事を検索して模型を見て考えていただくと何かわかるかも知れません。
私が実験し動画にして10年ほど経ちます。何の変哲もない実験です。それでも、当時、行った実験の意味が未だによくわかりません。ファラデーやマクスウェル、ヘヴィサイドは身をもって体験して、わかっていたはずなのに、私にはよくわかりません。
凄く簡単なはずという直観があります。
何度かご質問をさせていただいております。
お世話になっております。私のような素人にも、わかりやすく的確な返答をいただき、大変感謝しております。
今、ふと思った疑問なのですが、私は常々UFO現象というのは科学者こそが、真剣に向き合うべき、解明すべき問題だと思っています。
そこで疑問に思うことの話に変わりますが、最近、UAPに改称されて世界的にも存在が認められたことにより、世界中でUFO映像が映され放映されていますが、出所の確実なアメリカ軍関係の映像で、目視では見えないが、赤外線カメラだと見えるという映像が多数存在します。
この赤外線にだけ映像として見える、というのは、この物体の機体表面には何があると推測されますか、可能性を含めてご教示願いたいです。
コメントありがとうございます。
>科学者こそが、真剣に
同意ですが、固定観念に固まっていて無理です。自然科学が基礎だと信じている限りダメです。ここでは、自然科学に基礎がなく問題があると指摘してきました。聞く耳を持たない以上、どうしようもないです。
>物体の機体表面
光学迷彩で検索ください。いくつかあります。
ttps://youtu.be/pZMyWEWHCTM?si=4QxkmLKQWadfNxpn
自然は映像で、人がわかるのは差分です。だから、人が「わかる」物と事の全体は保存します。かつ、それ以外もあります。これを外のない内と言います。差分だから、フリーエネルギーも重力制御も可能のはずです。
その上で、自然が映像ならば、近接作用はあり得ません、遠隔作用とすると、ごく小さな領域で何が起きているかが問題になります。かなりの期間「接するとは何か」を問題としてきた理由です。
その上で、機体の表面に光学迷彩のような働きを持たせることは可能かと思います。さらに、特定の波長だけを反射させることも可能になるかと思います。
しかし、現在のところ、「接するとは何か」がわかっていません。ソーラパネルや熱電対、電気分解、単極誘導、金属切削の仕組み、触媒などは、「わかっている」つもりになっているだけと考えます。
この「接する」ということを映像の仕組みとして理解できれば、大気中を高速度で移動しても発熱せず、宇宙デブリもはねのけ、海へ潜ったり出たりすることも、ほとんど抵抗なしに出来るようになると考えます。
的確な返信を毎回ありがとうございます。
以前、ここに動画を張り付けた、ロシア人のUFO的な物体がありましたが、単極誘導と深い関係があると思いますか。
それと関連して、回転するリューターの先端に付けたキューブ型磁石と、一定の距離を保ちながら、同じように回転して浮いている磁石の動画がありましたが、創造を膨らませると、単極誘導を用いて高周波か高電圧を流しつつ、浮上させることが可能なように思うのですが、いかがでしょうか。
>ロシア人のUFO的・・・・単極誘導と深い関係
浮揚ディスクは、関係ありますが、直接単極誘導を用いていません。むしろ用いるべきです。
>単極誘導を用いて高周波か高電圧を流しつつ
私も同じ考えです。ただし、19世紀に成立した電磁気学のままの解釈ではダメです。電磁気現象から、削除、無視された部分を織り込む必要があります。
外村彰氏による電子波で見る電磁界分布【ベクトルポテンシャルを感じる電子波】の原因となる部分が抜けているように思います。はっきりとは言えませんが、発散トーラスを組み合わせた楕円双極はベクトルポテンシャルに近いか、そのものだとの感触があります。