岡潔は「情・知・意」の順に働くとしました。「わかる」には2つあります。また、ヒトがわかるのは物と事です。
- 情的にわかり
- 知的に言い表し
- 意識を通してわかる
- 大宇宙の本体は情である
研究の出発点に、岡潔の「情」とヲシテ文献にあるナサケヱダの関係に気づいたことが大きいです。
- 岡潔の情 ヲシテ文献の随心「ナサケヱダ」
- 本居宣長のもののあわれ ヲシテ文献の随心「アワレヱダ」
このように心の仕組みと働きについて、順を追って考えてきました。その上で、仏教にあるBuddhaと如来の仕組みとの関係を整理しました。その説明はとても複雑で、十分にはこなれていません。
図1 心の仕組みと働きを時の順(現在と過去)に仕分けた
- 2023年12月5日 人が「わかる」順を「 時 」に沿って仕分けた
ヲシテ文献においては、ヒトとは次です。
- ヒト=タマ+シヰ+ウ(物と事)
- 数「ヒ・フ・ミ・ヨ・イ・ム・ナ・ヤ・ココ・ト」のヒ・ト
- ヒトハアノモノ
タマは心の本体、シヰは生命維持の欲求です。その上で、タマシヰの随心がナサケヱダとアワレヱダです。
- ナサケヱダ(情)→ 物がわかる → 現在
- アワレヱダ → 事がわかる(動きがわかる)→ 過去
岡潔の情と知はわかりました。残るは「意」です。
ヲシテ文献にあるヒトと岡潔の言葉と仏教に示される寿(いのち)を互いに比較して、検討してきました。図1に示すように、必ずしも各資料の間にある関係、並びに時制を一対一に区分できませんでした。
ここで、 意識 とは何かについて考えてみます。以下、意識が持つ特徴です。
- 位置がある
- 頭部または身体の内にある
- 時に位置がない(広がりがある)
- まだ見ぬ何かに思いを馳せることができる
- まず、自分がある
拾い出してみると、意識はシヰの表れではないかと感じます。
動画1 【ヲシテ文献】漢字渡来前の日本を探る【ch桜】6-5
池田満氏によるヒトの解説です。一部を文字にします。
ユキキノミチ(行き来の道)がある。タマとシヰがある。タマは心の主体。タマは宇宙の源から来て、地球上のシヰと結びつく。それに物質が集まって人体になる。ヒトの生命が尽きると物質が離れて、タマシヰも分解し、タマは大宇宙の中心に戻る。シヰは地球上に残る。それが生まれ変わりのこと。ヒトは何回も生まれ変わってくる。
シヰは生命維持の欲求ですから、地上に残ると説明されています。地球の生活は楽しいはずが苦しみが多いのは解せない話です。
意識がシヰ(生命維持の欲求)の表れならば、思想・信条・主義・主張のすべては、ヒトの欲求を言葉で言い表したものに過ぎないことがわかります。どんなに言いつくろうと自身の欲求を他人へ押しつけてはいけません。
現在、金融資本家、グローバリストによって振りかざされているのは多様性です。誰もが平等であらねばならないと言って、実は皆を黙らせる手段に過ぎません。
管理人は、LGBTQの主張を見ていると何故かカタツムリを思い出します。カタツムリは雌雄同体で、自家受精して単独でも生殖できるとのことです。「黙ってカタツムリになれ」ということです。多様性と言う言葉の意味が反転しています。
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