これまでに、”抽象”という言葉を含む記事は220件もあります。しつこく何度も書いてきました。
- 世界のあらゆる事柄は、ますます 抽象化 している。 抽象化 は、進歩ではない。
過度な 抽象化 によって、人類は滅ぶだろうと気づいて欲しいです。
情・知・意の働く順序
過去の記事では、人々の知識、意識がどのように抽象化するかをうまく書けませんでしたが、次第にまとまってきました。「わかる」の順を岡潔の言う「情・知・意」にまとめます。
- 物がわかる。(情的にわかる)
- 事がわかる。動きがわかる。(過去の記憶としてわかる)
- 物と事を音韻に割り当てる。(物と事を関係づける。)
- これが、言葉。(物と事に意味づけ出来る。)
- 知的にわかる。
- 価値がわかる。
- 物と事を意識を通してわかる。
最初の1.と2.が無ければ、一切は存在しません。ただ、3.~6.を分けてはみましたが、順不同です。「言葉で言える」というのが知識です。
- 物と事を言葉で言える(知的にわかる)から、価値がわかり、意識を通してわかる。
ここで、最大の問題があります。
- 物と事は互いに規定し合う繰り返し。循環。
- 繰り返しの仕組みから、事の複雑さに限りがない。
すると、物と事の関係づけは、時に反転します。言葉の意味も反転します。また、価値も反転します。当然、意識も変わります。これでわかるのは、次です。
- 物と事の価値や意識は、立場や状態によって、幾らでも変わる。
- 物と事の関係は、相対的である。
更に悪いことに、知識、意識に繰り返しが入ってきます。時に議論が繰り返しになるのは、そのせいです。これには、知の一種である数学も含まれます。
知識・意識に潜む繰り返しで、意味がわからなくなる
よく知られているのにフラクタルがあります。
動画1 The Hardest Trip – Mandelbrot Fractal Zoom
フラクタルは美しいですが、抽象です。コンピューターなら、計算に苦痛はありませんけれども、人の脳は耐えられません。芸術、美術にも抽象絵画があります。
写真1
- 具体的な対象を写すという絵画とは異なる絵画 wikiより。
抽象とは、冒頭の4.物と事の関係づけが反転したり、あるいは、繰り返し「事と事」を関係づけすることで、「意味が無い」あるいは、「意味がわからない」状態を言います。
つまり、抽象とは、物から離れて言葉の上(計算の上)だけで、関係づけが繰り返される状態を言います。(言葉は事の一種です。)
動画1も写真1も一見、美しいというところが危険です。でも、4.に示した「言葉」に意味はありません。知的にも意識的にも価値はわかりません。
結局、論理的に正しく精密であり、緻密であるから文明は進歩しているというのは、まったくの誤解です。
それは、言葉が具体から離れすぎているからです。その論理は人の頭の中にのみあります。その事(論理)は、物と対となっていません。だから、意味を成さないのです。(脳にとって再帰は危険です。)
やがて病んで自滅する
これが、科学や技術、あるいは産業から、戦争に至るまで、私たちの日常あらゆる場面、場合に起きています。その結果、全てにおいて、複雑で煩雑で意味がわからない事になり嫌になります。互いに価値を押し付け合い、押しつけられウンザリです。
- 人も社会も病む。
- 人類は自滅する。
ある科学者は、「古代地球人のたどった道」について述べています。
「前にも言ったとおり、私の直接の祖先は地球の以前に破壊された文明の生き残りの一部なんだ。これは千世代も前の話だが、そのときでさえ現在の文明以上に進んでいた。
彼らは君たちが習慣的にそうするように、他のものとは対抗せず、自然法則の局面に従い、これを使用した。結局、彼らの科学は君たちのものに比べて単純なもので、君たちがやってみようと思わないことすら達成できたんだ。
しかしながら、彼らもまた、その進歩にしたがって、社会的精神的価値の同様の発達をとげる絶対的な必要性を理解できなかったんだ。この 時代の二つの主要な国家の間に政治的社会的な裂け目が生じた。最初の話のときに言ったが、二国間の摩擦は年々増大し戦争へと発展してしまった。勝敗は問題 ではなく、単純にお互いを破壊したんだ。生き残りは少なく、地上の放射能レベルは人間の許容値を超えて上がった。
生き残りの人々が放射能ですぐに死んで全滅したということではない。精神的肉体的な機能の低下を促進したということだ。続く世代には望ましくない変化も沢山あり、彼らをそう長くはないにしても石器時代のレベルにまで落としただろう。
下線は管理人。
「社会的精神的価値の同様の発達をとげる絶対的な必要性を理解できなかった」とは、「過度の抽象化が危険だと理解できなかった」と同義です。その結果、互いに正義があると主張し合って「勝敗は問題 ではなく、単純にお互いを破壊した」わけです。
人口削減
何処かの誰かは、人口を5億人に減らしたいようです。
動画2 全人類を5億人に減らすのシナリオ 第三次世界大戦の可能性!?
このチャンネルの一連の動画は面白いです。通して観てください。
下手したら、第三次世界大戦の切っ掛けになるやも知れません。
動画3 きっかけは牛5頭!?ハマスがブチギレたイスラエル攻撃の「本当の理由」とは?
確か昨年くらいに「アメリカから赤毛の牛5頭をイスラエルに送った」という記事をどこかで読んだ記憶があります。探したら以下がありました。
この赤毛の牛が第3神殿建設の儀式に使われるという意味がわかりました。
動画4 第3神殿予告編日本版
彼らにとって、第3神殿の建設は大真面目な話です。
ユダヤ人問題は、とても微妙な問題を含んでいます。どの立場に立っても、それぞれの言い分はありますけれども、実際の状況は、遙かに複雑で入り組んでいます。解きほぐすことなど不可能に思えます。
記事に述べたように、人種的な立場や歴史、あるいは宗教の教義に基づく論理など、すべてを脇に置いて、このままでは、抽象化によって人類が自滅するということを真剣に考えるべきです。
何度も書きます。唯物論、還元論の元に、高度に知的で、論理として正しいとしても、その行き着く先は、進歩などではなく、抽象化であって、その 抽象化 の行き着く先にあるのは、人類の自滅です。
異なる表現をします。
知識・意識を最高に位置づけている内は、ダメです。”知”という点においては、AIに追いつかれて、まもなく追い越されるでしょう。意識の行き着く先は、単なる何々主義という欲望の押しつけです。偏差値の高い人ほど生涯賃金が多いという時代はお終いです。(そもそも、お金は、皆が信じていますが、単なる抽象に過ぎません。)
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