茂木誠 氏の歴史解説で、面白い動画がありました。
動画1 永久保存版。中央構造線が物語る日本神話の真実とは!?【茂木誠先生に聞くpart4】
ヲシテ文献が完成したのは、「人皇12代ヲシロワケ(景行天皇)の57年」だとされます。
江戸時代の偽書かどうかは別にして、馬の話は興味深いです。馬については、過去に書いた記憶があったのですが、探しても見つかりませんでした。
同じ話として、動物の「犬」と人の「死」ということについて、記事があります。
- 2015年9月12日 漢字伝来以前に文字 は間違いなくあった。 聖徳太子と蘇我氏の功罪
犬は、馬と異なり、昔から日本列島にいたと考えられます。つまり、漢字の「犬」は、音読みで「ケン」、訓読みで「イヌ」です。 漢字が入ってくるまでに日本に「いぬ」はいた訳です。
対して人の「死」は、音訓一致です。これは、上の記事で書いているように、漢字が入ってくるまで、人は死によって(無になる)という考えがなかったからだと考えられます。
- 「ゆく(逝)」「はつ(果)」「きゆ(消)」「いぬ(去)」「まかる(罷)」「みまかる(身罷)」「をはる(終)」「こときる(時切)」
「人は死して無になる」という考え方が入ってきてから、「無になる」という考え方と漢字の「死」が結びついて、死を受け入れたと考えると、「死」が音訓一致になっても不思議ではありません。
それで、「馬」についてですが、過去記事を探しても出てこないので、以下に書きます。日本の馬については、参考になる記事がありました。
動画2 日本の在来馬’90
「馬」について、音訓という見方をすると興味深いことに気づきます。
「馬」は、現代の中国語では、簡体字で表現されます。これをgoogleにて、翻訳して発音記号を得ます。
- 日本語:馬Uma → 中国語:簡体字の馬Mã
馬の音読みは「マma」あるいは「バ」です。訓読みの「ウマuma」とかなり近いです。日本列島に馬が持ち込まれたのは、古墳時代のようです。
つまり、人と馬が日本にやって来て、その動物を「マMã」と呼んだのが、訛って「ウマUma」になったと考えた上で、(正式に?)5世紀に漢字が使われ出したと考えると、「馬」を「ウマ」と読んだのは納得できます。だから、馬の音読みが「マ・バ」で訓読みが「ウマ」となった。(と推測できます。) これは面白いです。
ところで、最初の動画の話です。ヲシテ文献は、(記憶では)景行天皇のころと池田氏の本で読んだ記憶があります。 ホツマツタヱ は、前期と後期にわかれ、縄文時代からの古い話から後期の第13代天皇成務天皇まで書かれているようです。(ホツマ辞典:付録1系図により確認しました。)
この期間に古墳時代は含まれています。本当のところは、よくわかりません。池田氏に確認して、同氏のご意見を伺うしかないようです。
ここから、管理人の意見です。本当は、馬がいる設定でも何でも良いです。本当は、江戸後期に記された偽書であってもよいです。
しかしながら、ヲシテ文献に書かれている内容が、他の資料と整合がとれていればよいと考えます。たとえ、多少の矛盾があってもよいです。
つまり、日本語の基礎となる部分、具体的にはヨソヤコヱ(48音)の仕組みや、「ヒトとは何か」の答えが、岡潔の情、あるいは善導大師の覚と同じである、さらには、G・アダムスキーのソウルマインドなどと整合がとれていて、それで、日本教と名付けられる日本人の特性を説明できるのであるならば、それでよいです。
以下は、ヲシテ文献を含む各資料を検討した上で、統合したものです。
- ヒト=タマ+シヰ+ウ(渦:物と事)
- ヒトとは、「ヒフミヨイムナヤコト」のヒト
- ヒトは、経験を積んで成長する存在
- タマが心の本体
- シヰが生命維持の欲求 欲しい欲しいのシヰ
- タマシヰを漢字で”魂””と書くと意味がわからないのはこのため
- ヲシテ文献のカミとは、自然ができる仕組み
- カミとは、「アとワはつながり、ウをもたらし、ウよりヒトを生じさせる。ヒトハアノモノ」大宇宙の中心は2つある。これをアとワと言う。
- ヒトがわかるのは物と事(動き)
- 物がわかり
- 事がわかる(動きがわかる)
- ヒトがわかるのは、物の量と事の質
- 数は2種類ある
- 物の量にかかる数
- 事の質にかかる数
- 因みに、自然科学には物の量と事の質の区別がない
- (動き)運動から時間を作る
- 従って、時間は物の量ではなくて、事の質に過ぎない
日本人はどこから来て、どのような経過を経て、どういう人達なのかが、(全体として)うまく説明できるのならば、それでいい。これが普遍性というものだと感じます。
だから、自然科学には幾つかの問題があることがわかります。自然科学には基礎がありません。これは、日本語を話す日本人にしか指摘できないことです。それは、 ホツマツタヱ などのヲシテ文献に普遍性があるからです。
ヨソヤコヱ(48音)は、物の初めから事の終わりまでを音韻で表した表音表意文字です。だから、ヨソヤコヱを五七調に詠んだアワウタは、何でも飲み込めるのです。
図1 ヨソヤコヱ(48音)日本ヲシテ研究所
追記 参考
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