「 わかる 」という「働き」の順序

最初にあるのは「働き」です。この働きを「わかる」と言います。そして、この「わかる」という働きは3つあります。

  1. 物がわかる
  2. 事がわかる → 動きがわかる
  3. 意識して、言葉でわかる

弧理論では、物と事(動き)を図で示せます。

図1

物と事の関係は次になります。

  • 物と事は一つの実体の異なる面に過ぎない
  • 物と事は互いに規定し合う繰り返し

まず、わかり※1ます。そして、わかり※2ます。わかった物と事を音韻に割り当てることができます。

図2 ヨソヤコヱ(48音)図

これが言葉です。そうして、意識して、言葉で言えます。これが「わかる※3」です。

順を追って書きます。

  • 物がわかる※1
  • 事がわかる※2
  • 物と事を音韻に割り当てる
  • これが言葉
  • 物と事の意味がわかる※3
  • 物と事の価値がわかる※3
  • 意識してわかる※3
  • これが理解であり、物の理(※3)

※印の1,2,3が「3つのわかる」です。※1のみが現在で、それ以外は、すべて過去です。

図3

  • 岡潔「わかるというと、理解とか物の理というが、全然、理解じゃない。」

※1がなければ、一切は存在しません。岡潔はこれを「」と言いました。

ヲシテ文献では、※1をナサケヱダと言います。これは岡潔の「情」の訓読みです。※2をアワレヱダと言います。2つをまとめてミヤビと言います。これによって、ヒトに人間性が出てきます。また、記憶が関係しています。

  • 岡潔「現在は、新しい現在に変わる。古い現在は過去となるということは限りなく続く。そういう意味で未来はない。」

現在※1を記憶することが出来なければ、※2(動き)はわかりません。

それで、※1と※2をまとめて、本居宣長の「もののあはれ」に相当するようです。「あわれ」はアワレヱダに通じます。

それで、ヒトは※1の「現在」と※2の「過去」に生きる訳ですが、※1を古神道では、「中今」というようです。図3においては、過去と未来の間を言います。中今はナサケヱダに相当します。

 

ところで、自然科学においては、現在はありません。時間というは、現在を含みません。ですから、数式に(t=0)を代入しても中今を捉えたことになりません。この辺りが難しいです。ほぼご理解いただけません。

図3 失念

そういう意味で、ビッグバン宇宙論は間違いです。数式に(t=0)を代入しても意味がありません。意味 の わからない 抽象です。

 

上手く説明できないでいますが、量子力学も同じく、到達点は抽象で、誰にも意味がわからない抽象です。(一部、数値計算や暗号化に役立ちますが。)

 

また、自然科学においては、動き、運動、加速度(力ちから)はありますが、「働き」はありません。だから、なぜ物がわかるのか、運動がわかるのか、空間がわかるのか、もありません。そもそも物と事の区別もありません。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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