カミ の仕組みと働き(おさらい)

2016年頃にヲシテ文献にある「 カミ 」を知りました。以来、 カミ の仕組みについて考察してきました。カミの仕組みについての過去記事は67件あります。

注意:漢字で「人、人間、魂、神」などと書くとまったく意味が通じません。ここで言うヲシテ文献にあるカミと漢字の一神教的な神しんGOD(超自然的で超越的な、人格を持った存在)とまったく異なります。

 

  •  カミ =「つながり、もたらし生じさせる」という仕組みと働き
  • このカミにフトマニ図の中央にあるを組み合わせる。
  • カミ=「アつながりもたらし、ウよりヒト生じさせる。」
  • ただし、ヒトノモノ

 

ここで、”働き“があります。それは”もたらし“と”生じさせる“という働きです。それで、よりヒトが生じさせられます。「ヒトハノモノ」だからヒトに”働き”が備わる訳です。つまり、すべての起源はにあります

ここから、ヒトとは何かです。

  1. ヒト=タマ+シヰ+ウ
  2. タマは心の本体
  3. シヰは生命維持の欲求
  4. 2つの心、タマシヰには、随心がある
  5. 随心:ナサケヱダ(岡潔のに同じ。日月神示に頻繁に出てくる”“に同じ。)
  6. 随心:アワレヱダ(本居宣長の”もののあはれ”に近いか同じ)
  7. ここで、ヒトとは、数の「フミヨイムナヤコ」のヒト
  8. だから、ヒトは生まれ、経験を積んで成長する存在(日月神示のひふみ、みよいず、みろくと合致)
  9. は、物と事(動き):後述
  10. ここで、ヒトには働きがある。どういう働きかというと
  11. わかる」という働き。何がわかるかというと
  12. がわかる」という働き
  13. がわかる(動きがわかる)」という働き
  14. 動きは過ぎてからしかわからない(記憶に依存する:媒体として身体が必須:動きは過去
  15. 物と事がわかり、それぞれに音韻を割り当てる。(これが言葉)ここから、の領域。情報
  16. すると、物事の意味わかる
  17. 物事の価値わかる
  18. 最後に、物事を意識してわかる
  19. ここで、物と事はに置き換えられる
  20. 物の量にかかる数
  21. 事の質にかかる数

注意:自然科学において、「わかる:意識して言葉で言える理解、物の理、あるいは還元主義」というのは、15.以降です。それより前はありません。また、自然科学には、(空間における)物質と物の動き(運動:時間、速度、加速度)はありますが、働きはありません。また、自然科学には物と事の区別はありません。ですから、自然科学において、数は物の量としてしか扱われません。7つの基本単位、その他の組立て単位です。

 

カミの仕組みにおけるについて説明します。ウとは物と事です。渦のウです。

図1 物と事(動き:運動)の関係

弧理論におけるウ(物と事)の関係を示します。

  • 物と事は一つの実体の異なる面に過ぎない。
  • 物と事は互いに規定し合う繰り返し、循環である。
  • 物と事は必ず”対”となる。例外はない。

留意すべき点として、次があります。

  • 物と事の関係からして、物事の意味価値反転する。
  • 物事に対する意識も(立場によって)変化する。

現代文明においては、意味や価値の反転、あるいは意識の変化の理由がわかっていませんし、物と事が明確に区分されていません。すべての混乱はここにあります。あらゆる主義主張、思想、信条などが入り乱れる原因です。要は、現代文明には、然るべき基礎がありません。


 

ここで、15.の言葉(言語)として日本語の起源であるヨソヤコヱ(48音)を示します。

図2 日本ヲシテ研究所:ヨソヤコヱ(48音図表)

物を4つの母音に、事(動き)を10の子音に割り当てます。2つ空欄ですから、48音になります。これを五七調に詠んだのがアワウタです。これを表音表意文字と言います。

カハナマ イキヒニミウク
フヌムエケ ヘネメオコホノ
モトロソヨ ヲテレセヱツル
スユンチリ シヰタラサヤ

物の初めであるから事の終わりであるまでのすべてを含んでいます。ここでアワウタは、冒頭のカミの仕組みに合致していることを確認ください。ヒトがわかる物と事のすべてを覆っているとわかります。

しかし、物と事は互いに規定し合う繰り返しでした。

  • がわかるには、その前にがわかっていなければならない。
  • しかし、がわかるには、その前にがわかっていなければならない。
  • つまり、アは決してわからない。
  • ワは決してわからない。

別の言い方をします。

  • アはワのような、ワはアのような・・・

 

ここから仏教の話に転じます。

これは、仏教で言うところの如来です。如来は仕組みです。

  • ~の如し、の如し、の如し、の如し・・・
  • ~のような、のような、のような・・・

ですから、如来は決してわかりませんし、量れません。これが無量です。

  • 阿弥陀如来
  • a-mita-如来
  • a(否定)mita(量る)
  • 量れない”如来”

そして、仏教のBuddhaについてです。

すべての物と事は必ず”対”となります。例外はありません。タマ+シヰのタマ自己とします。すると自己と”対”となるのは、自己以外のすべてです。これがBuddhaです。

何せ、物と事が”対”とならない限り、意味づけもできないし、価値もわかりません。また、言葉で言えません。まして、意識できないのですから、決してわかりません。これを外のない内と言います。意識はすべてを覆っていますが、それより外へは決して出ていません

当然のことBudddhaは量れません。これを無量と言います。

  • 阿弥陀仏
  • a-mita-Buddha
  • a(否定)mita(量る)
  • 量れない”仏”

“仏”を”寿“とも”命”言います。これが無量寿です。

 

ここで、岡潔の情に同じとした”“についてです。仏教の他力を「気づかされる」と言います。これは、発見創造です。「わからない何か」は、当然のこと、物と事が明確に”対”となっていません。ですから、言葉で言えませんし、意識もできません。このわからない何かに関心を集め続けることによって、知的にわかり、言葉で言えるようになるのが発見や創造です。

自然科学には、上記の15.からしかありませんので、自然科学には発見や創造という仕組みはありません。


 

日本人の根底にあるのはヨソヤコヱ(アワウタ)です。そう考えると、日本人は一神教的な神しんGODを信じていませんし、西洋の神がどういったものかを想像することすらできません。

また、仏教の阿弥陀仏や阿弥陀如来などより根底にアワウタがあると気づきます。つまり、イントで生まれシナ大陸を渡ってきた仏教は、漢字とともにアワウタに飲み込まれて日本仏教になったと考えると合点がいきます。

ですから、日本人は神社にお参りするしお寺にもお参りすることが平気なのです。教会での結婚式も当たり前です。これらのことは、GODの人たちには想像できないはずですし、理解もできません。こちらのことは彼らにわからないです。

過去、何千年以上に渡って、ユダヤ教、景教、キリスト教や仏教に晒されてきましたが、深く影響は受けても上書きされることは決してありませんでした読みのない漢字に対して、仮名がカタカナひら仮名の2種類ある理由がわかります。

 

日本語はどこまでいっても日本語です。カミの仕組みと働きの強靱さに感嘆します。

こういった外国語の影響は、4つに分類されると考えます。

  1. 外来の言語に上書きされる。侵略(ネイティブアメリカン、南米のインディオ)
  2. 文法はそのままで単語や語句が上書きされる。(韓国語?:漢字とハングルの併用)
  3. 文字は外語で、言葉はそのまま。バイリンガル(フィリピン)
  4. 基底にある言語に、外来の言葉と文字を載せる。(ホツマ文字は抹消)

参考記事

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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