素領域理論 「空間とは?」の疑問を「素領域」に置き換えただけ

保江邦夫氏が 素領域理論 について、アイディアが出た時の話を語る動画がありました。

動画1 反重力で空中歩行!?宇宙の外側の秘密とは?天才物理学者 保江邦夫という男<独特な視点の客が集まるBARシーズン2#8>

保江邦夫氏による15:00~の話は、岡潔の講演録に出てきます。【10】数学上の発見より。

創造についても同じですが、創造、クリエーション。発明っていうことと結びついて、非常に創造と結びつく訳なんです。私、数学の研究をやりました。それで数学上の発見は1つの創造です。で、それについて申しますが、これは同じことですから。1912年に死んだフランスの大数学者にアンリー・ポアンカレーという人があります。この人がいろいろ本を書いてますが、そして訳されて岩波文庫に載ってますが、そのうちに「科学と方法」という本がある。

 その1章に数学上の発見というのがある。ポアンカレーはここで自分の数学上の発見を数々述べて、そうしてそのあとでこういってる。「数学上の発見は特徴、3つある。1つは一時にパッとわかってしまう、瞬間にわかってしまう。第2は理性的活動なしに起こったことは何時もない。しかし、その時期は随分ずれる。それも1年とか1年半とか経ってからのことが多い。

 第3は結果が理性の予想の範疇の中にあったことはない、理性の予想通りであったことはほとんどない、大抵は予想とは違う。この3つの特徴を備えているが、これは如何なる知力の働きによるのか、誠に不思議である」と、そう書いている。

 それで、この問題はヨーロッパの文化の核心に触れた問題ですから、それでフランス心理学会が早速これを取り上げて問題にして、当時の世界の大数学者に、「あなたはどんな風にして数学上の発見をしておられますか」と問い合わせた。その返辞の大部分はポアンカレーがいった通りだった。

発見と創造仕組み実践については、過去に度々取り上げましたので割愛します。発見は、特殊な才能などではありません。 サイト内を「弛緩と関心」で検索ください。

 

本題です。保江邦夫氏の方程式は、素領域理論に付いてとのことです。ネット辞典によれば、次のように書かれています。

四次元時空を分割不可能な最小領域 (素領域という) に区分し,エネルギーが加わって励起された素領域が素粒子であるとみなして,素領域間のエネルギーの授受によって素粒子の生成・消滅などを論じようとした試論。 1966年湯川秀樹により提唱された。

自然科学の時間・空間は、簡単な模型であって、自然そのものではありません

その時空を分割不可能な最小領域に区分して、その最小領域がこれまでに知られている物性のすべてを備えているとする理論です。

  • 時間・空間(とすべての物性)→素領域(とすべての物性)

この素領域間のエネルギーの授受によって素粒子の生成・消滅を論じようとした試論です。

一言で言えば、時間空間を素領域に置き換えたということです。時間とは何か。あるいは空間とは何かという疑問に対して、時間・空間を素領域に置き換えただけだということです。当然のこと、次の疑問が残ります。

  • 素領域とは何か。

これに対する答えはありません。

 

弧理論での答えは以下です。ご興味があれば、サイト内を検索ください。

  • 運動から時間を作る。時間は物の量ではない。時間は事の質に過ぎない。角度(10進数による12の倍数)そのもの。
  • 空間は、境界空間の模型で説明。
  • 上の模型において、存在しているのは水と油であり、境界面は量的に質的に存在しない。境界面(2次元平面)がわかるのは、水と油が存在するから。境界面の模型の次元を1つ上げたのが空間である。
  • 自然は別の次元軸からの投影による映像。

このように、時間という量的なものはありませんし、量的に、質的に存在しない空間がわかるのは、空間に直交する別の次元軸上に存在する何かわかるからです。何かとは、水と油に変わる何かです。これを研究しています。それで、 素領域理論 が答えではないことがわかります。

こう考えると自然科学の時間・空間という模型による前提が間違っているとわかります。参考記事です。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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